当時、目指していた理想環境は、下記のようなものだった。
「一番単純で理想的なシステムは、マックに映像を蓄え、その映像一覧は、FrontRowなどで表示、選択して再生。テレビ側は、ネットワークメディアプレイヤーなどでマックにネットワーク接続し、蓄えられた映像一覧を表示、選択して再生するというもの。」
このころの動画データは、DVD-VideoをイメージファイルのISOファイルとして保存していた。
それは、ネットワークメディアプレーヤーであるIO-DATAのAV-LS300DWで再生するための処置だった。
当時は、このISOファイルをUSB外付けハードディスクに保存して、テレビで見るときは、IO-DATAのAV-LS300DWのUSB端子に外付けハードディスクをつないで再生していた。
マックで見る場合には、ISOファイルをマウントしてアプリケーション・DVDプレーヤーで視聴するという状況だった。(今考えるとめちゃ面倒なことをしていたわけだ^_^;;)
その後、我が家のハード環境は二転三転し、現在では、動画データは、DVD-VideoからリッピングしたVIDEO_TSフォルダをIO-DATAの大容量カートリッジ式ハードディスクHDL-GT2.0に保存している。
これは、RAID5にも対応したネットワークハードディスクで、ブラビアに接続しているMac miniと寝室にあるiMac G5でマウントして保存された動画をどちらのマックでも同様に見ることができるようになっている。
いずれのマックでも再生用のアプリケーションとしてMediaCentralを利用している。
現在の我が家のハード環境を再確認しておこう。
【リビング】
■テレビ/SONY ブラビア 32インチ(KDL-32V1000)
■HDDレコーダ/Pioneer DVR-515H-S
■マック/Mac mini(CoreDuo1.83GHz/メモリ2.0GB/ハードディスク80GB)-Dsub15ピンでブラビアに接続
■その他/GyaO Plus
【寝室】
■テレビ/SONY ベガ 14インチ(KV-14DA1)
■HDDレコーダ/Pioneer DVR-77H
■マック/iMac G5(PowerPC G52.0GHz/メモリ1.5GB/ハードディスク250GB)
【サーバ】
■NAS/IO-DATA HDL-GT2.0-ギガビットEthernetハブにより有線LANで接続

前置きが長くなったが、この環境下でMediaCentralというアプリケーションを使用しているのだが、これがたいへん快適なのである。
そこで、MediaCentralについて最新バージョンである2.6を基準に説明しようと思う。
基本的にMediaCentralは、AppleのFrontRowと同様の各種メディアデータをシアター方式でフルスクリーン再生するシェアウエアである。(実は、FrontRowと違ってフルスクリーンでなくても使用できる。)
MediaCentralで再生、表示できるカテゴリ数は、FrontRowの比ではない。
Movie、DVD、Music、Pictureの他にIP TV、Online Clip、TV、Radio、Game、Skypeなどが再生、表示できるのである。
もちろん、Movieの中では、OnlineのMovie Trailerも再生可能。
Online Clipでは、YouTUBEも再生できるのだ。
TVというのは、外付けのTVチューナーを接続して地上波テレビ放送を表示できる。
しかし、残念ながら日本語環境ではうまく使えないものも多いようだ。
例えば、対応するTVチューナーは、equinux TubeStick、Miglia TVMini、Freecom DVB-T USB Stick、Digitus DVB-T Digital USB 2.0 TV Receiver Stick、Terratec Cinergy T2、TwinHan DTV Alphaなど日本ではなじみのないハードばかりだ。(β版のころは、EyeTVに対応していたのだが、現在は対応していない。)
Movie Trailerもヨーロッパ系のものしか表示されない。
現在、筆者が使用しているのは、DVDカテゴリだけだ。
FrontRowと違って、マウントされたDVDだけでなく、ハードディスクに保存されたVIDEO_TSフォルダを認識してVIDEO_TSフォルダを含んだフォルダ名を一覧で表示してくれる。サブフォルダも認識して、例えばテレビシリーズであれば、「番組名」フォルダの中に「第一話」フォルダ...「最終回」フォルダを入れておけば、番組名を表示し、その番組名を選択、決定すれば、中の各話のタイトルが一覧で表示されるといった具合だ。
選択、決定後の再生するまでのレスポンスもとても早く、DVDディスクから再生する数倍の早さで再生が始まる。
後は、マウントしたDVDと同様の操作でチャプタを飛ばしたり、早送り巻き戻し(巻き戻しとは言わないか^_^;;)操作ができる。
ついでにVIDEO_TSデータは、ネットワーク越しにも読み込むことができ、サーバのエイリアスを「MyDVD」フォルダに入れておくことで、MediaCentralを起動してMyDVDを選択、決定した時点で自動的にサーバをマウントし、その中のVIDEO_TSフォルダを含むフォルダ名を一覧表示してくれる。
おまけにネットワーク越しの操作速度もほとんど変わらない。(ネットワーク速度にも寄ると思うが...)
さらに以前にも書いたが、これらの操作は、すべてAppleRemoteひとつでできてしまうのである。
AppleRemoteの再生ボタンを押すとMediaCentralが起動し、あとは、FrontRowを操作するのと同じだ。
HDL-GT2.0に700タイトル以上のデータがたまってしまった現在、これらを快適に視聴する方法としては、今のところ、これ以上の操作、視聴環境はないのではないかと思ってしまう。