季節は入り混じっております。

・雪うさぎ声の大きな妻である

・廃校のショパンを照らす朧月

・この顔を幾たび剃るやリラの花

・夕焼けの方から風が吹いてくる

・大揚羽決勝戦のマウンドへ

・黄昏の光宿すや金魚玉

・ちちろ鳴き独航船といふ酒場

・白鳥来瞳(め)にシベリヤの空湛へ

・凧高く彼岸此岸の糸電話

・梅咲くや猫は小さき舌をもつ