「畝雨(ほう)」〔Ⅱ〕(俳句)☘季節は入り混じっております。 ・雪うさぎ声の大きな妻である ・廃校のショパンを照らす朧月 ・この顔を幾たび剃るやリラの花 ・夕焼けの方から風が吹いてくる ・大揚羽決勝戦のマウンドへ ・黄昏の光宿すや金魚玉 ・ちちろ鳴き独航船といふ酒場 ・白鳥来瞳(め)にシベリヤの空湛へ ・凧高く彼岸此岸の糸電話 ・梅咲くや猫は小さき舌をもつ