貴乃花親方、相撲協会退職? 平成の大横綱が、平成と共に終わるのか。真の勝負師、一切妥協しない相撲は選手生命を縮める。膝の靭帯を痛めながら、武蔵丸との優勝決定戦は忘れられない。優勝はしたが、結果、引退を早めてしまった。
相手が誰であろうとガチの相撲をする。ただ相撲人生の中で唯一、一度だけ八百長の相撲があった。それは兄弟対決である。優勝決定戦で、兄の貴花田に負けた。というより負けてやった。同部屋同士で兄弟対決、実の親であり親方、初代貴乃花から「お兄ちゃん優勝を譲ってやれ」そんな会話があったのだろう。
当時は、まだ、星の貸し借りのような八百長問題については、余り騒がれていなかった。しかし、この時期から貴乃花の人格が変わっていく。兄弟仲も悪くなっていった。とことん真剣勝負を追求する貴乃花、兄弟といえ、この戦いが許せなかったのだろう。
無気力相撲、八百長相撲を絶対に許さない。そのためには、同郷、同国出身であろうが、情が絡むと、プライベートで会うことすら許さない。横綱から暴行を受けた貴乃岩のことより、母国の力士同士、許可を得ないまま、宴席に出席したこと、そして暴行によりケガをした、それを隠して親方に報告をしなかった。それらが許せなかったのだろう。
何針も縫った頭のケガだが、力士にとっては、あの程度はかすり傷だ。しかし、本場所を強制的に休ませた。これは、もみ消そうとする協会に対しての戦いだ。しかし、意地になって協会とマスコミに無視を続けた結果、弟子の暴力問題で、戦いは完敗となってしまった。
会見では、協会からの圧力により引退することになったと発言。弟子のことが一番心配で気がかりだ。と、言いながら1日で引退を表明。協会であろうが一門に入れてもらうことも、全て頭を下げればすむことだが、元大横綱のプライドが許さないのだろう。
親方として、弟子のことが本当に心配なら退職など考えない。頭を下げても協会に残るべきだ。弟子たちも慣れない他の部屋への移籍は、相当ツライものがあるはずだ。また力士の親たちも移籍は納得していないはずだ。親は、貴乃花親方だから預けた、なのに「自分のプライドが許さないからやめる」その程度の内容では、到底納得などできまい。ふざけるなと言いたい心境だろう。
後援会会長は、涙ながらに続けることを願っていた。今の部屋が存続できているのは、後援会の力が大きい。弟子8人他2人、月額120万円前後しか協会から貰えない。
弟子の多い部屋だ500万円以上貰える。事件後、自身の給料も30万から40万の減給。台所事情は、決して楽ではないだろう。大食漢の大男たち8人を食べさせるには、120万円ぐらいでは足りるわけない。後援会からの援助なくして運営などできない。自分のプライドのために全てを捨てる親方、恐ろしいほど、ふざけた頑固人間である。
クビ、解雇になったわけでもない、まだ40代、時間をかけて、ゆっくり、じっくり戦えばいい、とにかく退職だけは弟子のために撤回するべきだろう。