初めて知りましたが、米国務省が分類する「英語話者に最も習得が難しい外国語」の中に日本語が入っているようです。助詞の使い分けが難しいようなのです。
日本語はそうだとしても日本という国は世界の窓からどのように見えているのだろうか・・・
近年、配信動画で政治家やインフルエンサーからの日本の政治の駄目だしや戦後の日本における不条理な現状に異を唱える意見を聞くことが増えた気がします。
ヨーロッパや中東の不幸な現状の影響なのか東アジアの不安定要素を引き合いした内容の話題も多く無視出来ないメッセージも多いのですが、同じ日本人として心情は同意出来ても現実的な話として聞こえてこない話も多いのです。それは「感情からの主張」に聞こえるからなのです。
世界の不安定要素の多くがそうなのでしょうけども「自分の立場の主張」に映るのです。そもそも力関係が対等でない世界に対等な関係などあり得ないではないですか。
‟例え話”として日本の立場からの「戦後レジームからの脱却」を逆の立場から創作したセリフで表現してみます。
「お前さんが戦争で負けたときに俺がアンタを守ったのを忘れたんか・・・・
あの時はアンタの土地を戦勝国で4分割しようって話でまとまりそうやったんやで・・・・それを俺が奴らを抑えてお前を俺の子分にして他に手を出させないようにしたんやないか。
俺が目をつむるふりをしている間に幾つかの島を奴らに取らせて収めたんやで。
もしここで俺とお前の立場を対等にしろとか言うのだったらそれでもいいけどな。戦後レジームを終わらせて日本は完全に自立した国になる。それはこういう事なんだよ。
かつての日本は産業大国で経済力があり対外純資産を大きく増やした。そして国は税収の不足を50年以上赤字国債を発行してきた。しかし近い将来3人に一人が高齢者となり産業能力が衰退していく先にはそれはツケとなり国内景気は潤わないままになる。頼りの対外純資産も世界的な混乱に陥った時の暴落のリスクも想定して考えると脆弱性は否めない。世界、ん~特に近隣国は日本がどうなっていくのかジッと日本を観察しているよ。衰退していけばどこかで自滅の道を辿る事になるだろうし、俺が手を引いた後、近い将来北海道や沖縄や九州が今の色丹島や国後島みたいにならないと言えるのかな??」
まぁ、このような感じですが、元外交官で作家の佐藤優(さとうまさる)氏が先日のテレビ出演でコメントしていた一部に「専門分野の事について国民全体が議論をするような状況は必ずしも良くない。それは情緒的な議論が先行すると国益を損なう方向に進みかねない状況を作る危険性がある・・・」というような話がありました。リアリズムで情勢をみる大切さを意見していました。勿論、政治や外交の専門家でない僕の立場からリアリズムで語る事は出来ないのですが、営業職に長く就いていた中で多くの人の心変わりや決断の瞬間、成功と失敗を見てきた僕なりに思う事もあるのです。
世界情勢は複雑な背景、事情が絡み合って容易に解決できないとします。しかし本当にそうでしょうか・・・・
例えば親が幼い子供をコントロールする時に褒めて機嫌を取りながら行動を誘導する事があります。そして世間の数多くのビジネスでは様々な方法で消費者を誘導していきます。そこには目的を実現させる為の長年の工夫とノウハウが沢山あるのでしょう。
先日、WBCの監督とファーストリテイリング会長の対談(栗山英樹 氏× 柳井正氏)を視聴しましたが、柳井氏は企業をトップクラスに成長させるまでに多くの戦略を立て成功と失敗を繰り返しながら今の地位を築いてきたと話していました。政治のプロにも特殊な駆け引きというもがあるのでしょうが、政治力の最大の後ろ盾は経済力でもあり、政界で力を発揮したい志がある者なら「ロビイング」にもっと積極的になるべきだと思うのです。外交戦略を立てる上でも海外の企業とのパイプ作りもポイントだと思います。
「営業」には広告を出しても売れない商品を営業技術を用いて販売に導く手法や見込み商品を見極めてより大きなビジネス展開をさせる組織的な手法がありますが、どちらも状況をコントロールしながら進めて行かなければゴールは見えてきません。世の中には無数の営業があり現実の多くは自滅するのですが、経済界と政界の二刀流の頭脳で戦略を立てた‟営業”をしたなら日本は今よりもっと良い方向に変わる可能性があると思います。
例えば日本を取り巻く国際情勢で考えるなら、戦後に米国や中国、ロシア、韓国、北朝鮮が日本に対して取ってきた外交政策に異を唱える意見がありますが視点を変えれば、こちらの要求が通らない(商品が売れない)のを相手に非が(消費者の問題)あるような言い方をしているようにも聞こえます。
力関係で圧倒出来ないなら、それ相応のメリットを相手に用意してこちらの要求を実現させようとしなければ現状を変える事は出来ないでしょう。
そこには内政の問題もあるでしょう。様々な利権関係を一刀両断にした政治決断が出来ないのも政治と言えばそれまでです。国内外で政治を変えようと思ったら政界以外から強い後ろ盾を付けて交渉力を付けなければなりません。強い後ろ盾がある政治家には後から政治力が備わってくるのでしょう。
日本を経済発展させてきた経済界から多様なロビイストを受け入れながら知恵を出して行けばクロスオーバーした新しいノウハウが生まれ、今までの価値観を一掃して新たな道を切り開く可能性が生まれるという事なのではないかと思うのです。
前々回のブログで書いた東アジア経済圏の話ですが、日本は単独で国際舞台で交渉する力は今後も期待できないでしょう。それなら日本お得意のチームプレーを築き上げれば良いのです。
例えば現状で日本と韓国、ベトナム、フィリピンのGDPを足して中国の4割弱、人口で3割弱の規模。この規模なら強く警戒されることなく米国に将来的なメリットを上手く説明して後ろ盾になってもらいながら日本がリーダーシップを取って経済圏を実現する事も可能なレベルだと思います。
否、この程度の実行力を発揮出来ないようでは永遠の2軍であり、この先も長く戦後は続くでしょう。例えばこの経済圏で現状の1.5倍以上の経済力を付ける事が出来れば4カ国それぞれにメリットがあり、明るい未来になる筈なのです。そして実現した際には北朝鮮やロシアを始め他の東アジア諸国も友好的に近づくでしょう。すると米国や中国との関係も良い方向でウィンウィンな関係に変化する可能性が生まれるのではないかという訳です。
どうでしょう。素人ながらのニッポンの未来に光を当てる為の構想でした。
十数年前の話ですが、フランスの著名な経済学者のジャック・アタリ氏の未来予想では世界は一国の強いリーダーから複数のリーダーが点在する世界になり、それぞれ内向きの政策になっていくでしょう。そして弱体化する国は政治的な危機感に対してエンターテイメントを利用して国民感情をコントロールしようとする傾向も出てくるでしょうみたいな事を語っていたのを思い出します。
これは十年程前にテレビ業界の方から聞いた話ですが韓国ドラマ「冬のソナタ」が日本で大ヒットする前は韓国ドラマは安価で仕入れやすかったが今は価格がかなり高騰していると。韓国ドラマの制作本数が多いのは国民の世情不安の解消にテレビドラマが一躍買っていて多くのドラマが制作されている。そんな背景から過密撮影スケジュールも多く、今夜放送のエピソードを当日に本番撮影している事もあるという事でした。
また、よく知られる成功例では経済的な危機感から外貨取得の為の国の産業支援でK-POPという魅力的なエンターテイメントを生み出し、BTSの「Dynamite」という世界的な大ヒットを生み出したのは記憶に新しいところです。
日本もアニメの影響もあって海外でYOASOBI「アイドル」というモンスターヒットを出しましたが、韓国や日本のエンターテインメント需要も単独では層が厚くなりませんが、もし仮想「東アジア経済圏」で守り育てていく事が出来れば基盤はより強くなっていくでしょう。
日本は世界経済で大きな実績を持つノウハウがあるのですから、もっと世界で立ち回るべきなんじゃないかな。
「いつの間にか日本が世界の中央にいる・・・・」
「まんまと日本の外交戦術に上手い事乗せられた・・・・」等、立ち回るとはそういう営業力だと思うのです。
交渉に多少の眉唾が有ったとしても「あいつは俺を裏切らないだろう・・」「あいつは俺の立場を理解してくれている」という信頼の一線を繋ぎ止めながら交渉を実らせていくのです。
今の日本はアメリカファーストですが、その立場、関係を変えたいのなら日米双方に都合の良い変化をしていかなければ何も変わらないでしょう。というかアメリカの情勢が変わってしまってから慌てても遅いのです。欲しいものを手に入れたいなら相手の欲しいものを用意して交換条件を取りながら結果としてこちらもより良い現実を手に入れて行かなければならないのです。
もし今、日本が新しいリーダーを誕生させて国内事情に大ナタを振るうなら強い米国をサポートしてロビー活動してアメリカの有力者を味方につけて先ずは外務大臣としてのポストをアメリカを後ろ盾に手に入れて、政府内の勢力の中心に躍り出て内閣総理大臣のポストを手に入れてから本格的な外交政策を戦術通りに進めて行く。アメリカが利用されたなと思うころまでに外交成果を上げてアメリカに大きな土産を用意して更に強い交渉力を世界に示したらどうでしょう。
もし世界目線で日本を見たとしたら、いつまでもアメリカファーストの現状に甘えている日本は害はないかもしれないが信用できるという事では頼りない国だと思うだろう。
最後にふと思いました。これだけ日本の未来に口出しした以上、僕が出来る事でやらないのはズルいんじゃないかと。日本のみんなを元気づけるような歌でも作ったらどうなんだと思ったのです・・・・・そうか・・・・
タイトル「ニッポンの光」・・・・・・
聴きたい人いるのかな・・・・・
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