Mr.Big - Japandemonium(1994) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Colorado Bulldog
2.Price You Gotta Pay
3.Temperamental
4.Green-Tinted Sixties Mind
5.Wind Me Up
6.Wild World
7.Paul's Solo
8.Nothing But Love
9.Billy's Solo
10.To Be With You
11.Promise Her The Moon
12.Mr.Big
13.Seven Impossible Days
14.I've Learned My Lesson
 
Eric Martin(vocal)
Pat Torpey(drums)
Billy Sheehan(bass)
Paul Gilbert(guitar)
 
Recorded Live at Koseinenkin Hall, Tokyo, October 29, 1993
Produced by Kevin Elson for Elson Music Vision, Inc
Mastered by Bob Ludwig at Gateway Mastering
 
ミスター・ビッグのライヴアルバム。邦題はロウ・ライク・スシIII。日本盤と輸入盤で曲目の違いは無いようです。
 
1曲目はコロラド・ブルドッグ。アグレッシブで盛り上がる曲を最初に持ってくるのはとてもいいと思いました。2はブルージーなロック。ギターソロ前にハーモニカの音が聞こえますが、恐らくエリックが吹いているのではないかと思います。少し跳ねるリズムが気持ちよい3。ポール作曲の4はポップで親しみやすい曲。イントロの有名なフレーズを弾いた事のある方(特にギタリストの方)も少なくないのではないでしょうか。まっすぐ突き進むような印象の5。明快な曲調です。6は一度落ち着いて聴かせる好カバー。7はポール・ギルバートのソロ。6分半の長さはアルバム中一番です。こういう事を書くとファンの方から怒られたり嫌われたりするかもしれませんが、ほとんど練習用のフレーズを弾いているだけのような印象で、速い!凄い!とは思ってもそこまで良いとは思えませんでした。とはいえ、もしも僕がその場にいたら一緒に盛り上がるか、そうでなければ必死に手元を観察していそうな気がします。8もポップで親しみやすい曲。ポール作曲です。ソロでは酷い事を書きましたが、作曲の方はポップで楽しめる曲が多いと思うので、なかなか良いと思います。9はビリー・シーンのソロ。これも6分あり、アルバム中2番目の長さです。物凄い勢いで弾き倒すところなど、圧倒される部分も多いです。また彼の音は非常に独特で、そこは好き嫌いのわかれるところだと思います。10は彼らの代表曲。シンプルでいい曲だと思います。11も静かで落ち着いた曲。この曲は良いと思います。12はフリーのカバー。ブルージーな雰囲気で重厚さを感じさせる音と演奏はなかなか良いと思います。13と14はスタジオ録音。アコースティックの13とエレクトリックでブルースロックの14。
 
ライブアルバムという事で、その時の空気や生々しさが伝わるようです。また、13と14もどちらもいい内容だと思います。どちらかといえば13の方が好きです。
 
これを聴いていて思い出したのは、それぞれの演奏技術の高さだけでなく、厚くきれいなコーラスが曲の魅力の一つなんだという事です。聴いているとコーラスが曲に様々な表情を与えているのがわかるのではないかと思います。
 
ポールとビリーのソロタイムは二人のファンの方やフレーズや奏法を研究している方にはとても嬉しいものだと思います。僕はあまり楽しめませんでしたが、そのあたりの評価は人それぞれ違ってくると思います。
 
なかなか良い作品だと思いました。
Japandemonium/Mr. Big