Richie Kotzen - What is...(1998) | 全ての音は音楽か

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1.What Is
2.Too Deep
3.You Got A Fire
4.Locked Out
5.You Don't Owe Me
6.Angie
7.Open Your Eyes
8.Strength
9.Lose Again
10.Cross The Line
11.I'm Losing You
 
Richie Kotzen(lead and background vocals, guitar, mandolin, bass, wurlitzer piano, piano, additional keyboards, drums on 8, B3 and whirly solos on 11, B3 on 7)
 
Musicians:
Billy Sheehan(bass on 4)
Pat Torpey(drums on 4)
Richie Zito(bass and keyboards on 5)
Troy Lush(bass, percussion and additional background vocals on 7)
Matt Luneau(drums harmony vocals on 2)
Arlan Schierbaum(hammond B3, wurlitzer piano on 2 & 10)
 
Produced by Richie Kotzen
"You Don't Owe Me" produced by Richie Kotzen & Richie Zito
Recorded and Mixed by Richie Kotzen at Richie's House
 
タイトル曲の1はミドル~スローの曲で、落ち着いた中に気持ちの葛藤を感じるようです。2は軽めのファンクロック。多少洗練された空気も。明るさと切なさを感じさせるような3。このCDの中で一番好きな曲です。哀愁を感じさせる4。ミスター・ビッグのビリーとパットが参加しています。歌詞はともかく明るく前向きな雰囲気の曲の5。6はローリング・ストーンズではなくリッチーのオリジナルです。メロウでゆったりしたロックです。力強いストレートなロックの7。いつもながら、味わい深いボーカルはここでも素晴らしいです。ファンク風の8。ただ、その色合いが濃く感じたということで、ロックが一番下にある事は感じます。9はアコースティックギターの弾き語り。演奏と歌の上手さもそうですが、どこか潤いを感じるところも良いと思いました。ブルージーな10。ハモンドがその雰囲気を強くしているように思います。少しファンキーなブルースロックの11。ファンキーといっても跳ねまくりの飛びまくりを想像すると全然違うのですが、ブルースロックを基にした中に少しそうした部分を感じるという事でしょうか。
 
リッチー・コッツェンというと、まずその華麗なギターワークが一番に思い浮かぶ方も多いのではないかと思いますが、この作品では派手でこちらまで緊張してしまうような演奏はほとんど聴かれません。曲を最初に考えた結果こうなったと言われればそれも納得というところではありますが、それでももっと弾いてほしかったと思うのも否定できません。
 
9のアコースティックギターも良いですが、ギタープレイの一番の見せ場という事だと11曲目の中盤から最後まででしょうか。
 
リッチー自身ドラムの演奏が出来るのはわかりますが、本職のドラマーに任せていればもっとよくなったのではないかという気持ちはあります。彼が自分でドラムを演奏している作品ではそのように感じる事も多いのですが、ここでもそうした気持ちは多少ありました。
 
リッチーのギターやドラムについては上に書いたように色々ありますが、曲自体はなかなか好きでした。派手さはなくとも、安定したギタープレイとボーカルは良いと感じました。
ホワット・イズ・・・/リッチー・コッツェン