Garage A Trois - Outre Mer(2005) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

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1.Outre Mer
2.Bear No Hair
3.The Machine
4.Etienne
5.Merpati
6.The Dream
7.Antoine
8.Circus
9.Needles
10.The Dwarf
11.Amanjiwo
 
Musicians Mike Dillon, Charlie Hunter Stanton Moore And Skerik
 
Produced by Garage A Trois and Mike Napolitano
Engeneered and Mixed by Mike Napolitano
Recorded at Galactic Studios
Mixed at The Nappy Dugout New Orleans, LA
 
Garage A Trois(ガレージ・ア・トロワ、ガラージ~、ガラージュ~など、読みは特に一つに限定されていないようです)の作品。正式なタイトルはBande Originale du Film de OUTRE MER Musique de GARAGE A TROISとなっているので、何かのサントラだと思われます。
 
メンバーもサックスにスケリック(スケーリックとも)、ギターに8弦ギターの名手、チャーリー・ハンター、ビブラフォンとパーカッションにクリッターズ・バギンのメンバーでレス・クレイプールとの活動もあるマイク・ディロン、ドラムはギャラクティックのメンバーでドラマーとしての評価も高いスタントン・ムーアと、それぞれのシーンのトップのミュージシャンたちが名を連ねています。
 
全体的にシリアスで不穏な空気の曲が多いように感じました。独特のグルーヴする感覚はここではクールな印象です。音もどちらかといえば都会的なイメージ。クールな印象が都会的という部分に結びついているのかもしれません。
 
ドラムとパーカッション、ベースの役割も兼ねるギターの絡みの上に奔放で自由なサックス(と、曲によってはビブラフォン)が乗るという形で、それぞれの役割を認識しているという事もあるかもしれませんが、自由で雑多な感覚もありつつ全体的にまとまったサウンドになっていると思います。
 
しかしサウンドトラックという事もあってか、曲の雰囲気が統一されすぎのような感じもあります。好き嫌いはともかく、前作に比べると方向性に大きな違いは見られないとしても自由度はやや減ったかなという印象もあります。
 
とは言え安定した演奏が楽しめる作品なので、ジャムバンドファンの方やクールでシリアス系のスロー~ミドルテンポのファンク(高速ファンクはありません)が好きな方は一度聴いてみてもいいかもしれません。
Outre Mer/Garage a Trois