- 1.Eleanor Rigby
- 2.Freddie Freeloader
- 3.Round Midnight
- 4.All The Children
- 5.The Lady In My Life
- 6.Angel
- 7.Fundance
- 8.New Love
- 9.Return Expedition
- 10.A Child Is Born
- Stanley Jordan(guitar)
- Wayne Brathwaite(electric bass on 5)
- Peter Erskine(drums on 2)
- Sammy Figueroa(percussion on 1,9)
- Onaje Allan Gumbs(keyboards on 5)
- Omar Hakim(drums on 5)
- Charnett Moffett(acoustic bass on 2,9)
- Bugsy Moore(percussion on 9)
- Al Di Meola(cymbals on 9)
- スタンリー・ジョーダンの作品です。海外盤が85年に、日本盤は91年に出たようです。
- 1はビートルズの曲です。特殊な両手タッピング奏法で演奏されます。その通りピッキングの際のアタック音は聞こえず、タッピングした際の押えた時の音が聞こえます。ジャケットの絵の通りですが、この特殊奏法がイメージしにくい方は、ヤングギターDVDなどでキコ・ルーレイロが披露している両手タッピングをイメージすると良いと思います。2はマイルス・デイヴィス。4ビートのジャズです。ピアノのような演奏、メロディとバッキングを同時に弾いていたりと、わかっていても驚きます。3はスタンリーのソロパフォーマンス。なかなか聴かせる演奏です。テンポや曲の調子などは変わっていないので聴きやすいと思います。作曲はセロニアス・モンク。4はクラシックのような雰囲気もあります。優しく可愛らしい曲です。スタンリー作曲。5はキーボードとベース・ドラムが入ります。ややメロウなAORのような雰囲気。作曲はロッド・テンパートン。6はジミ・ヘンドリックス。演奏としては面白いと思いますが好きかどうかと聞かれたら、そこまで好きではないかもしれません。あまり曲の魅力を表現できていないような気も・・・。7はスタンリーの作曲のスピーディな曲。複雑な事を一人でやっています。メロディ、コンピングとベースを一人で。開いた口がふさがらないというか、何も言葉が出てきません。ウォーキングベースも見事です。8,9とスタンリーの作曲。8は全くクレジットがないのですがソロギターではなく、ベース、ドラム、フルートも参加しているようです。軽やかで明るいリゾート系サウンド。9は少し怪しげです。パーカッションとベースで彩られたサウンドは民族音楽のようでもあります。スタンリーのソロも非常に饒舌です。10はソロギター。弾きすぎる事も無く、曲の優しく穏やかな雰囲気をよく表現していると思います。が、最後をフェードアウトさせてしまったのは残念に思いました。作曲はサド・ジョーンズ。
- こうして見てみると11曲中7曲がカバーです。カバー集とは言わないものの、4や7などは聴いていて面白いと思ったのでオリジナルがもっと多くてもよかったかもしれないと思いました。
- そのギターの演奏方法もあり、音も独特で特徴的なものです。仕方ないところかもしれませんが。音がはっきり出ていないところや音がプツッと切れてしまうところもあります。そういった部分をどう感じるかによって好き嫌いがわかれてくるような気もします。
- 悪い内容ではないですしCDを聴くのはもちろん良いことだと思いますが、曲よりも奏法や演奏風景を見たいならDVDやYOUTUBEの方が良いでしょう。そこで気になったらチェックしてみる、というのも良い方法かもしれません。
- 今回は映像のリンクは用意しませんが、今後紹介するものに関して、また以前紹介したものも映像が見つかる場合も多いと思います。希望があれば記事を作成する際映像が見つかった場合はリンクを作るようにします。希望の方はコメントやメッセージなどでお知らせいただければと思います。
- ギターの音が気にならなければ十分楽しめる作品。仮に気に入らなかったとしても演奏技術とその音には驚くことでしょう。
- Magic Touch/Stanley Jordan
- Live in Montreal (DVDです)