Rosal(2005) | 全ての音は音楽か

全ての音は音楽か

色々書いたりつぶやいたり。音楽の話ばかりです。

1.Quiero Viajar
2.El Sueno
3.Caballito de Mar
4.El Miedo
5.Piedra
6.Una Cancion
7.Anima
8.Ultimamente
9.Amor
10.Chico Suave
11.Deseo
12.Calida Tarde
 
Fernando Samalea(bateria y percusion)
Ezequiel Kronenberg(guitarra criolla)
Dario Calequi(teclado)
Maria Ezquiaga(voz)
Martin Caamano(guitarra acustica)
Julieta Ulanovsky(bajo y coros)
 
Producido por Marcelo Ezquiaga
 
アルゼンチンのバンド、ロサルの作品です。
 
ギターのアルペジオとピアノのイントロが印象的な1曲目。速さはミドル~スロー。ささやくような女性ヴォーカルは内省的なイメージ。ポップでやや怪しげな2曲目。オルガン(キーボード?)の音が可愛らしさを感じさせます。レトロな雰囲気の3曲目。やや気だるい雰囲気。ひねくれていながら、割とわかりやすい4曲目。2分15秒の短い曲ですが、自由な雰囲気を楽しむことが出来ます。ややエスニックな雰囲気の5曲目。途中まではポップなイメージなのですが、最後は混沌としてきます。オルガン(帯にオルガンとあるので、鍵盤部分についてはオルガンと書きます)が強烈です。6曲目は展開はそれ程多くないものの表情の豊かさを感じました。やはり民族音楽のような雰囲気を多少感じます。ちょっとひねくれたフォークソングといった雰囲気の7曲目。8曲目は暗さと後ろめたさを感じました。ただ、それだけではない複雑に入り混じったような感じです。9曲目は曲名からすると愛の歌なのでしょうか。歌詞が無いので残念ながらわかりませんが、優しく歌うのではなく、怪しい展開も入ってきます。ギターのアルペジオが可愛らしく、しかしどこか一つねじが外れて調子が狂ったような10曲目。柔らかく不思議な感じがしました。もやもやするイントロのオルガンが印象的な11曲目。ジャジーな(ジャズ志向の)シンガーソングライターの作品にありそうな感じもします。静かに優しく、どこか悲しげな12曲目。
 
ちょっと変わった、ひねくれていて一癖あるポップス。そのアクの強さから聴く人を選ぶかもしれません。帯にも書いてありますがサイケで、シンプルだけどぐるぐる渦巻きが回っていって目を回らせるようなイメージのサウンドは、一回気になるとしつこく頭に残って離れなくなりそうです。
 
オルガンとギターがそういう印象を残す大きな原因の一つだと思います。特にレトロな雰囲気を醸し出すオルガンは特徴的。もしかしたらプログレ好きの方にもいける内容かもしれません。
 
僕個人としては頻繁に聴きたい作品ではありませんが、なかなか面白いと思いました。
Rosal/Rosal