こんにちは、パーソナルスタイリストの中原聖子です。
今日は先週行った現在進行中のパーソナルスタイルスト養成講座7期の実習の様子を通して
パーソナルスタイリストとして「本当に買うべきアイテムをどうのように選んでいくのか」についてお話してみたいと思います。
この話は私のショッピング同行を検討中の方にも参考にしていただける内容ですので
長くなりますが最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^
本来、養成講座の実習は2回(座学6回目の生徒同士の実習と座学終了後に半年以内の個別の実習)です。
でも今回7期は4人でしたので生徒同士のはじめての実習を2回にわけて、行いました。
ここが少人数制のいいところでもあり、採算度外視で何が必要か臨機応変に対応する私のいいところです(笑)
⇒だれも言ってくれないから自分で言う(笑)
1回で済まそうと思えばやり方はいくらでもあります(笑)
しかし人数が多いからと内容を薄くしたくなかったので、そこは躊躇なくはじめから決めていました。
今回のペアーは櫻井絵美子さん(上の写真右から2番目)と宇田川裕美子さん(一番左)
ただペアと言っても、ペア以外の他の二人も、この日のペアに似合うものを探してもらいます。
せっかくこれだけやりがいのある豊かな題材がありますのでね(笑)
実習も同行も常に生ものです。
その時その時の提案したコーディネートや状況によって話すことが違ってくるのは当然のこと。
ある程度予想されることはテキストにも書いてますが、だからこそ実習というライブ感のある講座をしています。
今回のペアの二人もいいテーマをくれました(笑)
例えば、櫻井絵美子さんは身長151センチ、骨格タイプナチュラルでサイズも小さいサイズコーナーのものはきつく、通常サイズのSでは大きすぎるというサイズ感。
小柄で華奢な彼女には、袖が長すぎたり、パンツの丈が長すぎたり・・・・
ちょうどいいサイズ感のものが見つけにくいとお悩みでした。
一応講座では、サイズがあるところを目安としてお伝えしています。
しかしそれ以外にも、コンパクトに見えるものなど、見た目のサイズ感で探すという方法もあります(笑)
なぜならサイズが置いてあるところに必ず素敵なものが置いてあるとは限りませんから(笑)
見た目のサイズ感でいけるのでは?と思うデザインを探して提案することも私はよくあるからです。
ここを自分の足を使って探してまで提案するのか、しないのか?
「自分のサービスに対してどれくらいのプロ意識をもっているのか」がでるところかもしれませんね(笑)
今回の写真は実習中にササっとみんなで撮った写真をより集めてブログにアップしていきますので、画像が荒かったりボケている写真もありますが、説明に必要なところですので荒い画像も多々ありますがお許しください。
初めに絵美子さんが提案されたもの
一番右のグリーンのトップスは尾崎友賀さんの提案です^^
他のトップスは写真ではわかりづらいですが、質感や全体のデザインに違和感があったり、色柄はとても似合いますが、袖のデザインがあともう一歩だったりと購入には至りませんでした。
そこでどうしたら似合うのか手直しして検証して見せていきます。
この小さな違和感を客観的に見て、手直しできいないとスタイリストとしてはやっていけません。
このパンツもデザインが可愛いのにサイズが少し大きかったのが、残念!
グリーンのトップスで隠れている写真ではわかりませんが、柄のブラウス合わせの写真でわかるようにウエスト、ヒップが合ってないので、デザインは可愛いですが、却下です^^;
結果、この中ではベージュと白のパンツはサイズもベストで長さ形もベスト。
そうすると2つのパンツを両方買うのか?
皆さんはどうするのがいいと思われますか?^^
普通のお客様はそこが判断できないからこのサービスを申し込んでこられます。
両方買う選択肢も、もちろんありますが
それは、この両方のパンツに合うトップスが3枚か、最低でも2枚は確定していること、提案できる自信があることが前提です。
この時、裕美子さんは、「絵美子さんの似合うトップス選びに苦戦してます」とおっしゃってました。
そこで私は即座に
「白のワイドパンツに今日の着てきたイエローのトップスを合わせても似合うよね」と伝えて着替えてもらいました。
これはすでにカバンを合わせた状態なので、アプリで消してみます(笑)
似合うけど、このままでは少し寂しいことがわかっていたので、着替えている間にカバン2つとスカーフをお店の中からいくつか選んでおき、その場で合わせていきました。
このような柄のかごバックをもったときは、白の当日履いてきたフラットな靴に合わせてカジュアルよりにみせれます。
柄のかごバックをアクセントにしているわけですね^^
次はキレイめなカバンを持ち替えてスカーフを施します。
これでも悪くないですが、私から見たらこの白の靴が浮いているように見えました。
すかさず「このコーデには、薄いカバンの色のベージュを合わせた方がいいんだよ~」とつぶやくと、尾崎友賀さんがお店から探してもってきました
フットワークが軽く、勘もいい友賀さんです^^
その間にスカーフの見せ方を少し変えました。
この手持ちのトップスはこれから涼しくなった時もスカーフを重ねて着れるものですし、柄のないコーデには、このようにスカーフやカバンで柄を入れた方がアクセントになります^^
すると全体のイメージや色のバランスがキレイめできちんとした感じに仕上がったと思いませんか?
比べてみますね。
スカーフもあしらい方も少しだけ変えています。
小物の変化でイメージ全体を比べてみてください^^
いかがでしょうか?
今度はカジュアル編ときれいめ編
スカーフも色や柄以外に見るべきところがありますので、そこもレクチャーしていきます。
ちなみに大きさではありません(笑)
今回は実習の中で即席で探して見せましたが、私の同行では毎回、小物も含めて探しておきます。
たとえ当日着た感じで、服の色やデザインが変わったとしても、そこからどんなものをチョイスすればお客様のコーデに一番使えるのか上下のコーデがきちんと整えば簡単にわかるので、なんの問題もありません(笑)
これは養成講座で教えているスキルの高め方を私自身も日々行ってきたからこそできることです。
例えば友賀さんが提案したグリーンのトップスにこの白のパンツなら、太すぎないワイドパンツなので合わせやすいことでしょう。
でもこのグリーンのトップスをもう一つのベージュパンツに合わすと、色がまず整いませんし、シルエットも整いません。
一般的には合ってないという視点がわかりづらいかな(笑)
このグリーンは似合うのですが、厳密に見るとこのベージュのパンツに合わせるのは、絵美子さんにとって、もっさりします(笑)
シルエットが合わないならどうやって合わせるか?なのですが、インしたり前だけインしたりしてみます。
ただこのブラウスはボリュームがあって、なおかつAラインに広がっているので、絵美子さんの手持ちのボトムスにはバランスがわるいかも・・・と想像されます。
小柄な絵美子さんが、インした時にボトムスの中でもさもさして見えないことも大切ですし、出して着るならブラウンのパンツくらい細みのシルエットの方がいいですよね^^
ただ、このグリーンのトップスね、絵美子さんの体型には「普通の」細身のパンツで合わせても実は可愛くないかもしれません(笑)
このブラウンパンツのシルエットだから実は可愛いのです(笑)
ここは人それぞれ同じアイテムを使ってもバランスで違います。
現に私は3年ほど前にナチュラルのお客様に同じようなブラウスをワイドパンツにも合わせて提案してますから(笑)
この方は身長161センチ。
パンツのちょっとしたラインとか、色合わせとか
ほんの少しですが、厳密に見ていくと、人によって合わせているものが違います。
今回絵美子さんはこれらのことも考えると、このグリーンのトップスをこの時点では買わなくていいことになります(笑)
一方で白のパンツなら、他にも手持ちのチェックのジャケットに合わせたりもできるし、買うならこの白のパンツでしょう!という風にこの白のAラインのワイドパンツを買ってよい理由をどんどん説明し、明確にします(笑)
他にも着てもらわなかったし、話忘れてましたけど、絵美子さんが自分で最近購入されたこの羽織にも白のパンツなら合います^^
写真は絵美子さんのインスタからお借りしました(笑)
ということで
「この白のパンツはここで購入すべし!」と絵美子さんに伝えたのは言うまでもありません^^
彼女は「ぽか~ん」としてましたけど(笑)
私の頭の中ではもう絵美子さんの手持ちのものでここまでイメージしていたのです(笑)
7期のみんな!このブラウンのトップスまで着せたり、グリーンのトップスの話の説明もしなくてごめんね!(笑)
こういうところが言葉足らずになるのは、彼女たちが私の生徒だから(笑)
「想像して考えてみて!」という私の甘えがありました(猛省)
明日の最終のズームの座学でここに載せてない他の話もしますからね!
通常お客様には、このように丁寧に説明をしながら、間違いなく使えると思うことを納得していただいた上で、購入していただいています(笑)
小物を変えて、どんどん着回しのイメージをお見せすることは私の中ではいつものことで、なおかつ予算の範囲だと感じられる小物も実際にはできる限りリサーチしておきます。
このようにスタイリスト自身がしっかりお客様の代わりに考えて、当日の調整をしていくからこそ、本当に少ないアイテムで素敵に着まわせるワードローブができるようになるわけですね^^
生徒さん達はこの仕事を目指している人達ですから、自分でも買えるようにイメージをみせるだけで十分です。
この時の堀江千明さんのように(笑)
またこの時の話は1番はじめに行ったお店だったのですが、クライアント様が、全部とりあえず見たいと言った時の対応についても、ケースに応じた答え方をお話していきました。
こういうことは人や状況により答え方が変わります。
次は千明さんが絵美子さんに提案したパンツに、それを見て私が即席でおすすめした柄のシャツ(笑)
どちらも可愛いかったな~!(笑)
こちらのシャツはお袖など、小柄な絵美子さんにぴったりでしたが値段が可愛くなかった(笑)
セールで狙ってほしいアイテムです(笑)
同じメーカーの千明さんが提案したこのパンツはお直しが必要でしたので、直した時の靴とのバランス、ライフスタイルや要望、予算から考える選択肢でどのようにおすすめするのかを話していきました。
これらは単なる一例でしかありませんが、このように着たアイテムや状況によって話していきます。
ただね、今回千明さんが前回の自分が購入したワンピースを何回か着られて、こう言ってたんです。
「ある程度値段は出した方がいいんですね」
そうとも言えますし、だからこそ「パーソナルスタイリストは、人や状況、その人にとって今おすすめするべきアイテムの価値を見極める目を養う必要がある」と私は思っています。
次は裕美子さん
絵美子さんも裕美子さんが求めていた使いやすいパンツをちゃんと探せてました^^
裕美子さんが最近購入されたブラウスに合わせてもらうイメージをしてパンツをみていた絵美子さん。
裕美子さんが後日FBのフォローグループへ小物もちゃんと合わせたコーデを早々にアップしてくれました^^
お似合いですね!^^
このパンツシルエットが可愛い~!
このパンツはしっかりした生地なのでオールシーズン履けるパンツです。
でも裕美子さんもなかなかサイズは難しい方なので、ここでのサイズ感の見方もみんながうなってました(笑)
これは本当に実践ならでは。
私も同じ人の同行なのに、この店のパンツは7号で、別の所では9号でゴムつきの11号よりとかデザインによってはよくあることなので、ボトムスは履いてみないと正直わかりません。
おなか周りのお肉の付き方や、ヒップやウェストのバランスなど一人一人違うので、判断はその時々で変わります。
下の柄のパンツは「裕美子さんに似合いそう!」と思ったのでブラウンのトップスも合わせて試してもらいました。
ネイビーのトップスは私が着ている白の色違いで裕美子さんが当日着てらしたもの(笑)
パンツに両方のトップスがとてもお似合いです^^
実はこのコーデ、私のストレートのクライアント様にコロナ明けの6月の同行で同じ組み合わせで提案したものだったのですが^^
下半身の体型が似ていたので、いけると思っての声掛けでした^^
案の定お似合いです!
「こういう時は白の靴を合わせると素敵です」とお店のもので色を合わせてみてもらいます。
すると裕美子さんがもっている白の靴で使える!とわかってもらって、このパンツは当日着ていたネイビーのトップスにも合わせられるしと、どんどんイメージを見せて買っていい理由を明確にしていきます(笑)
「この他には何を合わせましょう?」と聞かれたので、店内を見まわし、合わせたらよいと思う色のイメージをお見せしました。
「このようなひよこ色のトップスや、白の手持ちのトップスに黄色のカーディガンを指し色で使ってもいいですよ」とお見せできると、今アイテムがお店になくてもイメージがわかりやすいですよね^^
最後に靴のバランスでパンツの丈をきちんと直して見せることも忘れずに!(笑)
私は同行ではお直しまで付き合っています。
靴とのバランスすごく大切ですしね^^
実は絵美子さんも裕美子さんもこの柄のパンツを可愛いと思ってみていたらしいのです。
「可愛いけど組み合わせはどうしよう???」と考えてしまうかもしれません。
お客さまならなおのことです。
そのために、常日頃から色合わせだったり、どんなシルエットにあわせたら整うのかというスキルを高め続けることが大切になります。
そうすると色合わせや組み合わせもすぐに思いつくようになりますし、仮に当日着てみたら合わなくて他の色になっても、瞬時にこの色を使うなら、あの色!と別の合わせができるようになっていきます。
ここの高め方を養成講座ではお伝えしているところですが、これには訓練が必要です。
7期のみんな~講座が終わるからってこの訓練、怠らないでくださいね~!(笑)
その訓練とともに、モニターの実践をこなし、自分のコーディネートの組み合わせも日々考える。
今の自分の手持ちでどんな組み合わせができるのか、新しいバージョンを作りだしていくこともスキルを鍛えるコツの一つです(笑)
色合わせだけでなく、シーンや希望に合わせたイメージ作り
小物まで含めたイメージの統一感
シルエットの作り方
一人一人の醸し出す雰囲気との調和など
その時のファッションのムードに合わせて変化させていく。
カラーや顔診断、骨格診断を学んでも集客ができないのは、まず基本中の基本のこの土台がないまま、ブランディングやマーケティングなど集客を学ぶから。
サービスを検討している人はちゃんと見てます。
「この人が本当に自分のファッションの問題を解決できる人なのか?」
それを証明するには、ビフォーアフターのちゃんと証明できる顔出しの写真と自分の日々のコーディネートでまずは証明して見せること。
ビジネスの勉強をしながら、日々のスキルを高め続けることは、サービスを提供する側の基本中の基本なのです。
ここまで長い長い文章を読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!
養成講座の実習風景を切り取って書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
ショッピング同行ってこうやってパーソナルスタイリストが事前に準備して着回しも一緒に考えて作っていく。
しかしながらここまで実際に行ってるスタイリストはとても少ないかもしれません。
なぜなら手間や時間かかかる上に、ここまで考える力がいるからです。
でもこれをさらりとやってこそ、価値が生まれ、差別化できると思っています。
今回のペアの二人もすごく考えて下見していました。
他の二人も、それぞれのインスタを見て、組みあわせなど、アドバイスしてましたしね
私がびっくりしたのは裕美子さんが持ってきた当日のこのメモ!
どんなものに合わせてもらうのか、絵美子さんの手持ちの使えるものを考えてこんなに細かく!
以前絵美子さんもこんな風にブログのアップしていましたっけ^^
こういうメモを書けという意味ではなく、ここまで考えて臨むから、次のステップで生かせる自分になっていくということ。
さぁ、明日のズームで7期の座学は一旦終了。
この後の半年間のフォロー期間でどれだけ実践(モニター)を積んで私に質問できるかですね(笑)
個人の実習まで今回学んだことを生かせるようにしっかり復習しながら、取り組んでいってくださいね!
お疲れ様でした!!
7期だけでなく、私が関わった生徒さん達全員を心から応援しています!
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