こんにちは、パーソナルスタイリストの中原聖子です。
今日は私が仕事をするうえで大切に考えていることを
ある質問をきっかけに振り返りましたので
長くなりますが、興味のある方はこのまま読んで頂けたらと思います。
先日養成講座のお問合せに、こんなご質問をいただいたんです。
その方の質問の優先順位はこうでした。
①骨格診断やカラー診断、特にカラーを
しっかり間違えないように決めれるような診断士になりたい。
似合う明度や彩度・配色の基本知識も学びたい
②それを体系だてて誰にでも実践できる基本ルールを
理論的に質問できること（個人差に合わせて実践、同行で合わせていく）
③真似したくなる素敵なコーデを他人に施せること
そしてこの質問にはこんなお言葉が添えられていました。
「骨格・カラーに縛られない」ことと
「骨格・カラーの理解が曖昧である」ことは
別だと思っております。
初心者から上級者までが歩む
「守・破・離」
どの段階も教えられる診断士になりたいと思っています。
（ステージによって学ぶ先を変えて行くべきだとは思いますが）
以上は素人なので間違った考え方かもしれませんが
中原さまの養成講座で、以上の内容を正確に学べるのかを
お聞きしたくメールしました。
中原さまから長いご返答を頂けるとは特に思っておりません。
ブログだけではどのようなスキルをお持ちか
私の読解力では把握できなかったので、上のような質問になりました。
なぜこの方が、このような問いかけに至ったのか？
それはご自分の骨格診断やカラー診断、スタイリングをしてもらった経験から
正しい診断でなかったから改善しなかった・・・という思いからだったようです。
「自分と同じ気持ちになる人を出したくない！」
きっとこの方の真摯な想いからきたお言葉だったのだと思います。
彼女には直接メールでお返事を既に差し上げましたが
この内容は骨格診断やカラー診断をこれから受ける方
またうけたことがある方にも聞いていただきたいので
このブログでも書かせていただきますね。
お客様にとってもそうですし
提供する側から言えば
これが全てできるのは本当に理想的だと思います。
私自身もこの部分の完成度が昨日より、今日、今日より明日と
少しでも高くできるように努力を続ける日々です。
彼女のお答えに対しての私からのお返事の内容ですが
①のカラーについて詳しい知識や
パーソナルカラー診断を正しくできるようになりたいとお考えでしたら
実技が沢山あるその専門の養成講座に通われることをお勧めしました。
骨格診断についても
同じように実技がひたすらある養成講座に通われて
その後もご自分で沢山検証する努力なさって初めて
できると考えます。
正しい診断ができるようになることが最終目的ならば
個々にそういう養成講座を探して受ける必要があると思います。
でもお客様にとって
正しい骨格診断やカラー診断って
本当の正解は何なのでしょうか？
誰が診断したとしても
答えが同じになる数学みたいに決まっている
診断結果なのでしょうか？
私は最近、やればやるほど
骨格タイプを正確に導き出す難しさを感じる人に
お会いすることが多くなってきています。
いつもオリジナルなお話をしていますが、
特にこういう方には
用意している資料自体が混乱を起こす原因にもなりかねないので
必要最小限にとどめてお話だけしていくこともあるくらいです。
ファッションに困って
骨格診断やカラー診断を受ける方にとっての
最終的な到達点は
自分に何が似合うかを知りたい＝「似合う洋服を着たい」
ここが最終目的だと私は考えています。
だからこそ
私が考える骨格診断やカラー診断の正解は
最終的に着た服が
本当に素敵に見えて、それが似合っているのかどうか？
ここまでさせていただいて
はじめてその方にとっての診断が本当に正しかったのかどうか
わかるのではないでしょうか？
もちろん
人から見て似合う似合わないという感情は
「主観」や「お好み」もありますから
人それぞれ捉え方は違うことでしょう。
だからこそ
「自分の感性にとことん合うと思う方」に
このサービスはお願いするべきです。
私も他の方がスタイリングしたコーデを
ＦＢで見させていただく機会がありますが
私から見ても「お似合いだな」と思う時もあれば、
反対に「？？？」と思うようなものもありますし（笑）
また反対に私のようなスタイリングを
良しとしない方からみれば
同じことが起こっているかもしれません（笑）
ただ、私は
自分の好みで判断するのではなく
客観的なスタイリスト目線で
総合的な判断をしていますけれどね（笑）
あか抜けて見えるスタイルというのは
着こなし方やアクセサリーや靴など
ちょっとした小物の組わせ、色合わせ、シルエット合わせ、
何よりサイズ感を合ったものにするということが大切になってきます。
トータルで合わせて初めてそう見えます。
シンプルなコーディネートであればあるほど
そういう部分が大切です。
ただ骨格タイプにあてはまる
似合うトップスを1枚提案できたからといって
お客様がそれを組み合わせて着ることが難しいならば
その提案は失敗に終わるかもしれないのです。
似合う洋服というのは
骨格タイプが同じであっても
１０人いれば、１０人違うもの。
スタイリングになったら
考えないといけないことが山ほど、あるんです(笑)
そしてそれは想像だけでなく
実際の市場の服を探しながら形作っていくものなんです。
自分がイメージしたものが
出向いたお店にあるとは限りません（笑）
だからこそ、私も足を使って探したり
考え直したりしていつも当日までに
できうる準備をして臨んでいます。
本当はもっとショッピング同行の料金を上げたいくらい（笑）
それくらい真剣にやっているんです。
だからサービス料金を安くやってしまう人は
どこかで折り合いをつけなければやっていられなくなるでしょう。
下見をしないで同行するとか
下見もちょっとしかしないとか
同行時間も短いとか。
時間が長いからいいわけではないですが
「人のスタイリングって、そんなに簡単で単純なことじゃないな～」と
4年経った今もそう感じています。
ただ私のように本当にやればの話ですけど（笑）
私が日々痛感することは
正しい骨格診断の仕方のスキルと
他人がまねしたくなる素敵なコーデをスタイリングできるスキルは一緒ではないということ。
だからこそ、この養成講座でお伝えすることを
ずっと自分でもスキルアップし続けなければ
お客様には満足していただくことはできないかもしれません。
私も間違いのない骨格診断やベースカラー診断をしたい
常に絶対にできるようになりたい
そう思っています。
でもそこにこだわりすぎてしまうと
自分自身もまたがんじがらめになって
もっと大切なことが考えられなくなってしまう・・・・。
だから様々な可能性を考えられる自分になるために
私自身悩んだ時には落ち着いて考え直します。
いま、このお客様が一番望んでいらっしゃることは何なのか？
今回このメールをいただいたことで
私自身、本当に強化していくべき部分を
考えるきっかけをいただきました。
自分の感覚だけの部分をもっと言語化して
お客様や養成講座に来てくださる生徒さんたちに
しっかり伝えていけるようになりたい
もちろん、私の中でアップデートした部分は
今までの生徒さん達には 別途勉強会などで伝えていくつもりです。
自分の次なる課題と大切にしている部分が
再認識させていただけたこと
彼女には本当に感謝しています（＾＾）
後は私自身、できる限り課題に取り組んで進むのみです！
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