今日はビジネス書として最近?話題になった「ビジョナリーピープル」のレビューを。


ジェリー・ポラス, スチュワート・エメリー, マーク・トンプソン, 宮本 喜一

ビジョナリー・ピープル

書き方が全般的に、
○○については、□□がこう言っている。
△△については、××がこう言っている、
と続くので、私としては読んでいてダラダラとした感じは否めなかった。

むしろ、付録の方が意外と読みやすく、面白い点もあった(笑)

とはいえ、成功している方々がどのような考え方をしているのか
といったことを垣間見る上で、書かれている内容自体は非常に良く、
これから自分で何かをしたいと考えている人には

読んでおいても損はない一冊でしょう。




今日のテーマは質問力


斎藤 孝
質問力―話し上手はここがちがう

この本を読んで、私が一番関心したのは

有名なコピーライター仲畑貴志さん(シャープ社「目のつけどころが、シャープでしょ」等々)が

事務所のコピーライターを募集したときにした質問。


「あなたが自分で経営者でコピーライターの社員を雇う場合、あなたは入社試験でどんな質問をするでしょうか?」


この質問自体、意表はついているけれども、どのような資質を問うのか、というのは

その人の大切にしているところがわかり、素晴しいものである。

だが、私が思わず「へぇ」とうなったのが、仲畑さんのそれに対する答である。


「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」


コピーを選ぶセンスや、業種等が偏っていないかなど

非常に参考になる質問である。



ちょっと話は変わるけれども、私が思うに

成功している人、優秀な人は自分への質問力が違う。

この自分への質問を、自分への検索エンジンと考えてみて欲しい。


例えば、仕事で失敗したとする。


伸びない人は、ついつい


「はぁ~、なんてオレはダメなんだろう」


正直質問とは言えないような質問だけれども、

こんなことを言っていたりする。

この質問を受けて、自分に対して検索をかけるわけだが

「いかに自分がダメか」という検索なわけだから

自分がダメだと思うポイントがたくさん出てくるわけだ。

当然そんなことが思い出されてはますます暗くなるばかりである。



成功する人は、


「自分の何処がダメだったのか?改善点はどこだ?」


と質問する。

改善点を探し出すわけだから、前向きに捉えることが出来るものだけが出てくる。

だから、必要以上に落ち込むことなく、次へと考えを移すことが出来る。



また、他にも、ある案件を具体的な作業ベースに落とし込んでいく際に、

なかなか考えが落とし込めない人は、漠然とした質問を自分に投げている場合が多い。

質問が漠然としているから漠然とした答えしか思いつかない。

もっと質問を具体的にしてみたり、角度を変えてみるなどすると、

はっきりとした回答となり、考えが落とし込めていく。


優秀な人は、この質問が適切だから、ツボをおさえていくのも適切なのだと思う。

かく言う私も、質問がいつも漠然としていて

なかなか良い回答が得られない。

優秀な人の質問力を身に着けたいものである。



仕事の仕方の話で、
「言われた通りにしかやらないのではなく、付加価値をつけよう」
ということは聞いたことがあると思う。

それはある意味良いことなのだけれども、

勘違いをしているときもあるなぁ、と思うときがある。


上司と部下との関係を例にとって見ると、

上司からすると、優秀な部下というのは


自分が期待していること、望んでいることを素早く実施してくれる


部下である。

まずは指示されたことをその通りを素早くこなすことが大切なのだ。


ある作業を4時間で完了させることを指示したとする。

期待レベルの80%を2時間で終わらせる部下と、

期待レベルの120%を4時間で終わらせる部下と

どちらを評価するか?


私であれば前者を評価する。

期待以上のことは場合によっては蛇足である可能性もある。

その場合は手戻りが発生してしまい、結局は要求していた4時間では終わらないこととなる。

それを考えると、2時間で80%の方が指示する側としては嬉しいわけである。


強いて言うなら、80%を2時間で終わらせて、

120%のレベルについて上司に提案してくる方が

私は一番良いと考える。


その辺はワークスタイルの好みだから人それぞれに意見はあると思うが、

とにかく大切なのは、まず


言われたことをしっかりやってこそ、付加価値がある


ということを頭に入れておくべきでしょう。