今日のテーマは質問力


斎藤 孝
質問力―話し上手はここがちがう

この本を読んで、私が一番関心したのは

有名なコピーライター仲畑貴志さん(シャープ社「目のつけどころが、シャープでしょ」等々)が

事務所のコピーライターを募集したときにした質問。


「あなたが自分で経営者でコピーライターの社員を雇う場合、あなたは入社試験でどんな質問をするでしょうか?」


この質問自体、意表はついているけれども、どのような資質を問うのか、というのは

その人の大切にしているところがわかり、素晴しいものである。

だが、私が思わず「へぇ」とうなったのが、仲畑さんのそれに対する答である。


「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」


コピーを選ぶセンスや、業種等が偏っていないかなど

非常に参考になる質問である。



ちょっと話は変わるけれども、私が思うに

成功している人、優秀な人は自分への質問力が違う。

この自分への質問を、自分への検索エンジンと考えてみて欲しい。


例えば、仕事で失敗したとする。


伸びない人は、ついつい


「はぁ~、なんてオレはダメなんだろう」


正直質問とは言えないような質問だけれども、

こんなことを言っていたりする。

この質問を受けて、自分に対して検索をかけるわけだが

「いかに自分がダメか」という検索なわけだから

自分がダメだと思うポイントがたくさん出てくるわけだ。

当然そんなことが思い出されてはますます暗くなるばかりである。



成功する人は、


「自分の何処がダメだったのか?改善点はどこだ?」


と質問する。

改善点を探し出すわけだから、前向きに捉えることが出来るものだけが出てくる。

だから、必要以上に落ち込むことなく、次へと考えを移すことが出来る。



また、他にも、ある案件を具体的な作業ベースに落とし込んでいく際に、

なかなか考えが落とし込めない人は、漠然とした質問を自分に投げている場合が多い。

質問が漠然としているから漠然とした答えしか思いつかない。

もっと質問を具体的にしてみたり、角度を変えてみるなどすると、

はっきりとした回答となり、考えが落とし込めていく。


優秀な人は、この質問が適切だから、ツボをおさえていくのも適切なのだと思う。

かく言う私も、質問がいつも漠然としていて

なかなか良い回答が得られない。

優秀な人の質問力を身に着けたいものである。