ワンセルフカード、メイントレーナーのマサコ(中本雅子)です。
昨日
、室生犀星の詩をご紹介したのですが
詩集『青き魚を釣る人』にもう一つ私の好きな詩があります。
↓
5月
悲しめるもののために
みどりかがやく
くるしみ生きむとするもののために
ああ みどりはかがやく。
僭越なのですがワンセルフカードの「輝」のカードも緑色なのです。
漢字の「輝」から考えると黄色やゴールドをイメージしがちなのですが、
あえてグリーンなのです。
今日はそのことをお話ししたいと思います。
日記の言葉を拾い出して作成しました。
半年の入院中に沢山のがん患者さんの
悲しみや絶望を目の当たりにする日々でした。
しかし最終的に感じたことは
人はどんなに惑い、泣いても、
とことん聴いてもらうと、ちゃんと浮上していく、ということ。
その時の笑顔は本当に愛らしく美しい、ということ。
泣き腫らし涙も出尽くした果てに辿りつく境地というのは
自分もそうでしたが何とも不思議な心映えなのです。
ですので退院後に仕事に復帰して決意したことは
単純なポジティブシンキングはくそくらえ、
(↑荒っぽい言葉ですみません(;一_一))
目先の開運とかに要注意、
(↑これも非常にきつい言葉ですがその時はそう思ったんです。。)
ということ。
その後、絵の作者のるり子さん に出会い、
私の講座やセッションの軸を理解してもらう中で、
最終的には彼女の直感とセンスでカードに絵をつけてもらいました。
室生犀星の詩の話は彼女にしなかったのですが
ちゃんとどこかで察知した絵と色合いを見て、
「さすが、るり子さん!」と感心しました。
虹は赤から紫までがグラデーションになって見えますが
グリーンはほぼ真ん中に出るのです。
ワンセルフカードの『輝』もそんな虹の真ん中にある緑のように、
元気な時もそうでない時にも寄りそう、
中庸で調和のあるセラピーをという思いを込めたグリーンなのです。
サブメッセージの言葉には「弱さ」「悲しさ」という言葉が入っています。
これが私のキャンサー・ギフト であり、
自分で言うのもこそばゆいのですが、自信を持っている部分でもあります。
植物も昼と夜があって育つように、
人も光と影のようなものを通して奥行きが出来て行くと思うのです。
故・河合隼雄氏(文化庁長官)がエッセーの中で
「今の癒しブームは『いやしいブーム』」と書いていたことは
耳の痛い話ですがバランスの良い癒しを目指して、
このカードがもたらす気づきや人生のヒントを
今後も進めて行きたいと思います。
【補記】
(1)会社のHP
を6/1付けで更新しました。
(2)認定トレーナーの開講日程
を5/26付けでアップ
(3)ワンセルフカード セラピスト認定講座、
およびワンセルフカフェの詳細はこちら
(4)公開講座のカレンダー
(5)この内容とはまた別の視点で綴る中本雅子のブログ