NHKのドラマ『ガラパゴス』を観ています。
あと1回で終わりなのかな・・・?
なんだかね、せつないの。
団地の一室で発見された死体。自殺で処理をされていたが、
実は殺人だった。
殺されていたのは沖縄の島出身の青年。
正社員の座を友人に譲り、自分は派遣で働く。
少ない収入、劣悪な就労環境、住居もタコ部屋状態、
島から出てくる時の借金返済・・・。
それでも前を向いて生きようと努力している。
一方、そんな派遣会社で暴利を上げている会社、
欠陥車があったとする事実を隠しきろうとする自動車メーカー、
そこに隠れて入り込む警察官・・・。
こんなに一生懸命に働いて、生きているのに、
なぜこうなってしまうのか・・・?
少し前に、ホストクラブにハマって、
身を持ち崩してしまう女性たちが多いので対策を、と
国会で話し合われた、とニュースでやっていました。
確かに、何か対策は必要なのかもしれない。
そもそも、そんな風な商売が成り立つこともどうかと思うけど。
でもね、ホストクラブに行くのは本人の意思でしょ。
行き続けるのも本人の意志でしょ。
道を歩いていて、急に見ず知らずの人に襲われて
連れていかれたわけじゃない。
だからって自己責任として突き放すつもりはないけど。
ホストクラブの事件は事実で、
『ガラパゴス』のドラマはフィクションだけど。
でも、近い状態は世の中にいっぱいあるよね。
ホストクラブで散財なんてしたこともないのに、
朝から晩まで真面目に働いてるのに、
犯罪も犯したことないのに、
麻薬に手を染めたこともないのに、
友達を裏切ったこともないのに、
なのに人生がうまくいかない・・・。
ホストにハマってしまった人を
助けることも必要かもしれないけど、
ホストクラブなんて行ったこともなく、
真面目に働いているのに
人生が立ち行かなくなってしまうこの国のことを、
もっともっと話し合って、いい方向にもっていってほしいと、
このドラマを観て、ニュースを聞いて、
思ってしまいました。
苦労していた派遣社員は満島真之介さん、
真相を暴こうと戦っているのは織田裕二さん。
真っ当に、一生懸命に生きている人が、
報われる世の中であって欲しいと思います。