二人の休日。特に何をやってるって訳じゃない。
互いがそれぞれスマホを弄ったり、本を読んだり……
でも、間違いなくそこは二人だけの空間
俺たちはいつもそんな二人の空間を楽しんでいた
そんないつもの休日に貴方が読んでいた雑誌をソファーに置いて静かに呟いた
いつもと違うその雰囲気に俺も思わず手にしていたスマホをテーブルに置いた
「どうしたんですか?」
一瞬、スゥっと息を飲んだ大野さんが口を開く
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170513/22/onepigonly/b7/aa/j/o0376041013936685688.jpg?caw=800)
「……ニノ……実は俺な……」
それは思ってもみなかった告白
ドクンドクンと胸が高鳴る。
「ニノ……いきなりで悪かったな……驚かせちまったか……」
チガウ…ソンナンジャナイ
寧ろ俺は大野さんの告白をすんなりと受け入れていた
大野さんが俺に隠していたコトは決して嫌なコトなんかじゃなかった
ようやく俺の口がゆっくりと開く
「へぇ……そうなんですか……分かりました」
「…ニノ……ほんとに大丈夫か?」
「もちろんです。そんなの関係ないですよ」
そう、関係ない。ほんとは俺もどうしても大野さんに言えないコトがあったんだ。
もし話して貴方に嫌われたら……ずうっと心の片隅にあったその思い
だったらいっそのこと、このまま黙っておけば……いや、そんな事は無理に決まっている
いつかは貴方に話さなきゃいけないって……でも俺にとってそれは今じゃなかった訳で……
いや……でも……これって今がチャンスなの?
俺も貴方に隠してたコトがあるんだって……今なら……
「……なぁ、ニノ……お前は俺に隠してるコト無ぇの?」
ズキン
ドウシヨウ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170513/22/onepigonly/f0/aa/j/o0690068913936685691.jpg?caw=800)
キラワレタクナイ
「………まあ、ゆっくり進んで行きましょう……」
大野さんを失いたくない……そんな思いから俺は笑顔を作りながらそう答えた
「そっか……うん、そうだな……」
優しい笑みを浮かべた大野さんはゆっくりと立ち上がった
「ちょっとなんか食いモン買ってくるわ」
「う、うん…」
ガチャンとドアを閉める音が静かな部屋に響く
オレハ……ドウシタライイ?