ジョン・バニヤン(1628-1688)
イギリスに生まれたバプテストの方でした。
この「天路歴程」は、1678年にイギリスで執筆されました。
この天路歴程から抜粋して紹介しています。
前回、熱心に歩いていた人が、急に堕落して後戻りをする理由について紹介しました。
今夜は、そのような人がどのような行動を起こすかを紹介します。
①彼ら(後戻りする人)は、その考えをできるだけ神と、死と、来るべき裁きとの記憶から引き離し(考えないようにし)ます。
②それから次第に自分の務め、例えば、密室の祈りや、情欲を抑えることや、夜を徹して祈ることや、罪を悲しむことなどを捨てていきます。
③次に、元気で熱心なクリスチャンとの交わりを避けます。
④その後、公の務め、たとえば、説教を聞くことや、聖書を読むことや、信仰的な集会に出ることなどに冷ややかになります。
⑤それから信仰の篤い人々のいわば粗探しをやり始めます。しかも非道なやり方で。それは彼らの中に見つけた欠点のために宗教を見捨てる、ていのいい口実を得るためです。
⑥次に、肉欲的な不身持で淫奔な人々と関係して交際を始めます。
⑦それから密かに肉欲的なみだらな話をするようになり、真直ぐな人だと考えられている人にそのような点を発見すると喜びます。それを手本としていよいよ大胆に行うためです。
⑧こうした後、彼らは公然と小さな罪を犯すようになります。
⑨それから彼らは頑なになって本性を現します。こうして再び不幸の淵に乗り出すと、恩寵の奇蹟がそれをとめない限り、彼らは自分の裏切りによって永遠に滅び失せるのです。
どうか、主が憐れんでくださいますように!