0225 須賀しのぶ「けむたい昭和」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

文学つぶやきアーカイブスPART2

その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

それにしても、あの時代はなんであんなにみんな煙草を吸っていたんだろうか?(中略)ものすごい勢いで流れていく時代の中、あの小さな紙の筒を片手に紫煙を薄ら纏いながら、自分を保とうと踏ん張っていたのかもしれない。人間にはいつも相棒が必要なのかも。(須賀しのぶ「けむたい昭和」「青春と読書3月号」集英社)