0220 色川武大「ソバはウドン粉に限る」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

街のソバ屋さんは、手数を省くためなのか何人分かひとまとめに茹でてしまうから「中略)客足が遠のく時間に店に入ると、大分前に茹でてノビ切っているものを出される。こうなると、茹でおきが丁度切れて、自分の分から新規に茹でてもらう幸運を祈りながら店に入るしかない。(色川武大「ソバはウドン粉に限る」光文社文庫)