1023 四方田犬彦「わたしの神聖なる女友だち」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

シャトーブリアンが愛の不滅という考えに到達するまでには、若き日に彼を知った女性が彼の思い出を心の奥深くに留め、死に至るまで愛を信じていた事実が少なからず意味を持っていたはずである。人は誰しも自分の体験からしか学ばないものなのだ。(四方田犬彦「わたしの神聖なる女友だち」「青春と読書11月号」集英社)