1222 四方田犬彦「わたしの神聖なる女友だち」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

つい先日(中略)原稿が発見された。かつて如月小春と書きかけたテクストの断片だった。ワープロの印字が消えかかっているため判読は容易ではなく、私は自分のなかで如月小春の記憶が少しずつ消滅を遂げようとしていることに、そのとき思い当たった。(四方田犬彦「わたしの神聖なる女友だち」「青春と読書1月号」集英社)