0824 堀江敏幸「アイロンと朝の詩人」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

今日はこれを読もうと心に決めて(中略)たっぷり時間を用意して手にした本であれ、やるべきことがほかにいくつもあるなかでふと魔が差したように開いてしまった本であれ、頁を繰っているあいだ日々の雑事を完全に忘れていたという忘我の感覚は、読後、ながく胸に残る。(堀江敏幸「アイロンと朝の詩人」中公文庫)