0203 田之岡条「ボクシングという螺旋」 | 文学つぶやきアーカイブスPART2

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その日手に取った本の、印象に残った文章を書き留めています

パンチをもらうのも、血が出るのも怖くない。ただ負けることが怖い。リングの上では、ハンコで押されたように結果を突きつけられて、勝つか負けるかの結果しかないんです。勝つためにやってきたすべての選択肢は、結果のためだけにある。(田之岡条「ボクシングという螺旋」「波2月号」新潮社)