メッセージ・やり直し | ワンライフプロジェクトのブログ

ワンライフプロジェクトのブログ

平成18年(2006年)に 福岡県筑後市で 『ワンライフプロジェクト』 という活動を立ち上げました。
『たったひとつの命だから』この一行の言葉にあなたは何とつなげますか?
 

本を読ませていただきました。
自分の心がどこを向いているのか、気付かせてもらいました。

私の娘は、今年12歳になりますが、知能はまだ5歳程度です。
やっとひらがなが書けるようになってきました。

妻は、娘の発達の遅れをなかなか受け入れられず、外との接触を絶ってしまいました。

『私には仕事がある、だから、娘の事は君に任せるよ』
そう言い切った私は、家と職場を往復するだけの毎日。
40代ともなれば、会社での責任も大きくなり、自分の器を試される時期。
私は仕事が楽しかった。
娘の心配よりも、先ずは自分が職場での立ち位置を確保する事が先でした。

妻の言葉に耳を傾ける事を怠った私に天罰が下りました。

妻が一切家の事をやらなくなりました。
みるみるうちに我が家は牢獄のようになっていきました。

外に出る事さえしなくなり、会社帰りに弁当と翌日のパンを買って帰る毎日が始まりました。

身の回りの事が出来る娘は、特別支援学校の送迎のバスに一人で乗れるようになり、母親からの自立を自分なりにやるようになりました。

そして、ある日帰宅すると、心療内科でもらった5日分の薬を一度に飲み干し、意識不明の状態で妻が倒れていました。

なんとか一命は取り留めたものの、ますます不安定な状態が続きました。
愚かな私はどうすればいいのか分からず、やっと双方の親に相談をしました。

今、妻と娘は、妻の実家で暮らしています。

私が、妻の言葉に向き合っていればこんな事にはならなかったのです。

発達が遅い娘にどう接すればいいのか、私が勉強すればよかったのです。

ただそれだけの事を、私は放棄してしまった。
最低の人間です。

妻と娘の命が守れず、何が男だと、自分に腹立つ毎日です。

これから、人として
心ある人間としてやり直しがきくのなら、力を合わせて家庭を立て直そうと決めました。

妻の心が、私を許してくれるかどうか、それは分かりませんが、時間をかけて閉ざされた彼女の心を解きほぐしていきたいと思います。

私は、恥ずかしい人間です。
しかし、このままでは終われません。
生きているうちに、大切な事をやり遂げたいと思います、たったひとつの命だから。