理系の受験生には国語の苦手な方が多いですね
特に現代文
「問題文が何を言っているのかさっぱりわからない」
「問題文の中でどこが大事な箇所かがわからない」
苦手な生徒さんというのは凡そこんな感じでしょう
現代文にも英文解釈と同様、「戦略・技術」があります
但し読書好きで現代文は勉強をしたことがない
しかし模試では偏差値80オーバー
こういう受験生の方は私と同様、文章を読むとき、ある意識をしながら、「能動的に」読んでいるのです
この頭の中のメソッドを公開していきたいと思います
それでは皆さん!
楽しみながらやっていきましょう
①現代文の入試問題(出題文)というのは元々は1冊の本であったものから「切り取られて」出題されている
かつその切り取りは恣意的ではなく、筆者の主張が凝縮されている箇所である
現代文の苦手な生徒さんが考えていないこと
それは文章を書いているほうの立場になって考えるということ
文章とは何故書くのか?
それは読者に伝えたいメッセージがあるから書くわけです
小説・評論いずれもそうです
仮に元の本が1000頁あったとしても、1000頁全てを伝えたいわけではありません
本当の「核心」はほんのわずかです
②文章の筆者というのは「どういった層」の読者が自分の本を読むか?を意識して文章を書いている
小学生が読むのか
高校生が読むのか
大学教授が読むのか
必ず意識しています
③大学受験で良く出題される「評論文」は一定程度の知識レベルの人を対象読者として執筆している
所謂「頭の切れる人」が読むであろうと考え執筆しています
そういう強者を相手にした場合、筆者はどう考えるか
本(商業出版)である以上、読者に興味を持ってもらい、読みとおしてほしい
また、本そのものもそうだが、著者にも興味を持ち、リピーターになってもらいたい
こう考えた著者のとる戦術は大きく3つに分かれます
・博覧強記を見せつける
・一般論とは異なるロジックを展開する
・物語自体にトラップを仕掛ける
(これは小説の場合で特に国内では私の大好きな夢野久作・小栗虫太郎・中井英夫の3名)
3つめの物語に罠を仕掛けるケースですが、読書としては最も楽しいです
ですが受験には絶対出題されません
分かりやすい例がドグラマグラです
出題したとして、
・設問の作りようがない
・問題を作っても解ける受験生は皆無
2つめのパターンが受験では重要となります
批評文・近代批評など
逆説の接続語(然しながら等)を用いて主張を展開していくパターンですね
次回講義に続きます!
![UQモバイル](https://img.mobadme.jp/restimgs/mobadme/banner/00/45/352_4.png?mid=102227)