第2回です
重要な説明に入ります
①冒頭の文脈は極めて重要である
評論文の場合、出題文全体についてのテーマ・主張が100%近い確率で書かれています
冒頭文を読むことで、出題文全体を俯瞰できます
②文章は「骨」→「肉」→「骨」→「肉」の順に書かれる
そしてこのループが繰り返されます
骨子となる主張の文脈に続いて、主張を補完する文脈が書かれます
そして補完文脈ですが、
・追記の説明(つまり、、、)
・理由の提示(なぜなら、、、)
・例の提示(例えば、、、)
などになります
③文章をリーディングする際、主観的に読まず、客観的に読む
問題文の世界に「入り込まない」ようにすることです
ここが通常の読書と最も異なります
文章を楽しむのでなく観察するイメージです
④東大国語の設問形式
問題文中に線が引いてあり、「当該個所はどういうことか説明せよ」というようなきき方をしてきます
この線が引いてある箇所は必ず「骨」にあたる文です
コアにあたる主張は表現を変え、問題文中に何度も登場します
それらをピックアップし、設問形式に「合わせて」回答します
設問形式に「合わせて」回答
どういうことか
線が引いてある文章が「体言止め(名詞)」で完結していたなら、回答文も名詞で終了していなくてはならない
ここが守られていないと確実に失点します
要は
評論文の構成(②)を理解しているか
設問を正しく理解しているか
設問に沿った回答が出来ているか
の3点を要求してきます
この3点を全てクリアしないとその設問に関して満点は取れません
この点はセンター国語も全く発想は同じです
つまり
問題文の中に回答が存在しているのです
それを探して、うまいことまとめあげる文章力
練習で十分会得できます、本を1万冊読まなくとも
現代文が得意な生徒さんはこの通常の読書と現代文読解の似て非なる面を完全に理解しています