夢の事象の物語『COLORS』
今回は宇宙に一番近い異空間、
名古屋のYKさんのフォース施術を
受けながら見たヴィジョンのお話です。
不思議なことに
施術してくださっているYKさんと
同じヴィジョンを共有していました。
ファンタジーとしてぜひお楽しみください。
フォース施術が始まると、
いつもは藤紫色の光が見えるのに
この日は黄色の蛍光色が見えてきました。
おや?いつもと違うなぁ…。
そう思っていると、
古めかしいセピア色の絵本が現れて
僕はその物語の中へと入っていきました。
大航海時代でしょうか。
大船団の先陣を切る船を僕は見つめていました。
男たちの士気は高く、
勇ましい雄叫びを上げながら
船はカリブ海を目指して進んでいきます。
船首には黄金色に輝く
勝利の女神像が掲げられています。
よーく目を凝らして見てみると、
太陽を背負った勝利の女神が
剣を右手に大きく掲げて
別の次元から
本当にその船団を鼓舞していました。
オレンジ色の長い髪、
赤と白のドレス。
それはそれは美しい女神です。
この時代、
人と神(精霊)は共にありました。
さらに船を見渡すと、
帆船の支柱に施されたガーゴイルには
勇ましい人間の戦士達に紛れて
小さな黒龍がいました。
この小さな黒龍も
別の次元から船に乗り込んでいましたが、
なぜかとても怯えている様子です。
それもそのはず。
小さな黒龍はまだ人の背丈程しか
翔ぶことができず、
炎を吐くこともできなかったのです。
ただ純粋な好奇心に駆られてやって来た
心根の優しい幼き龍でした。
やがて船は大嵐に見舞われます。
横殴りの大雨に船が大きく傾きます。
必死にしがみ付く黒龍でしたが、
ついには支柱は折れて
嵐の海へと沈んでいきました。
大嵐が去った後、
小さな黒龍の虚ろな瞳には
碧い海を行く船団の船底が映りました。
海底から幾艇もの船を見送って
そこで絵本の物語は途切れました。
やがて時は流れて。
いつしかその海底には石が積まれ、
十字架が建てられていました。
その墓標を見つめていると、
小さな黒龍の想いが伝わってきます。
“大人になりたかった…。”
と。
「君は大人になりたかったんだね。」
その想いを僕が受け取った次の瞬間、
天に向かって圧倒的なまでに
神々しい光の柱が立って
その中を巨大な白龍が力強く昇っていきます。
その鱗を真珠色に輝かせながら
左へ右へ。
大きくたゆたうようにして
白龍が天に昇っていくのです。
その光景があまりに美しく
悠然としていて自然と涙がこぼれました。
この時の僕は施術の中でYKさんに
首を左右に大きく揺らしていただいていて、
そのたおやかな動きは
巨大な白龍と完全に同調していました。
そうして天に昇りゆく白龍が
僕にこう言うのです。
… 君が僕を長い眠りから
呼び醒ましてくれたんだ。
ありがとう。
僕という存在を
君がすくい出してくれたおかげさ。
… それに君とは
もうこの世界で会っているんだよ。
南アルプスでね。
ほら、思い出してごらんよ!
(『鳳凰三山・前編 〜アストラ男子がゆく』2019.11.20)
今度は僕の番でした。
その瞬間、この光景を思い出して
全身に熱い血液が一氣に流れていきます。
施術をしているYKさんも
勢いよく炎を吐きながら
龍が僕の足先から上半身へと
昇っていくのがわかったそうです。
夕暮れ時の鳳凰三山で
“宇宙と地球を繋ぐ扉は永遠に開け放たれた”
と感じたあの日。
「そうか、あの日
出会ったのは君だったんだね。」
大人になりたかった龍が
今、大人になった僕に力を与えてくれている。
そのことがまた僕の琴線に触れて
涙が頬を伝いました。
David Garrett / La Campanella
鳳凰三山の画像を除き、
その他の画像はネットからお借りしました。