僕が吒枳尼眞天さまと初めてお会いしたのは、

今からちょうど1年前、

自分の無力さに打ちひしがれそうに

なっていた時のことでした。

 

豊川稲荷東京別院の奥の院で、

一人、座って手を合わせる僕の肩に

吒枳尼眞天さまは、

優しく手を置いて語り掛けてくださいました。

(『心の中の少年 〜豊川稲荷東京別院』)

その温かいお心を、今も忘れることができません。

 

その日以来、

僕の吒枳尼眞天さまへの信仰は、

ますます深まるばかりでして、

実は東京別院へは秋にもう一度、

友人と共にお参りに行ったのですが、

心からの感謝の気持ちをお伝えするため、

いつか愛知県の本院へ

お参りに上がりたいと思っていたのです。

 

 

初めて訪れた豊川稲荷はとても大きく、

本殿は大層立派に見えました。

 

これだけ広くたくさんの方々から

厚い信仰を集めておられる吒枳尼眞天さまから

ご縁をいただき、そのご神威を感じながら、

家族と共に幸せな毎日を

過ごさせていただいていることに、

改めて深い感謝の心が込み上げてきました。

 

 

本殿の前で手を合わせて、

吒枳尼眞天さまをそばに感じる、

それだけで、堪らなく胸が熱くなる僕は、

ご挨拶をし終えるとすぐに、

今来た参道を戻り、ご祈祷受付所に向かいました。

 

 

ほぼ毎日、真言を唱えて、

お話をさせていただいている吒枳尼眞天さま。

改めて感謝を申し上げるご祈祷を前に、

緊張からか、僕はなんとも落ち着かず、

待っている時間がとても長く感じられたのですが、

親子3世代で来られていた内のお孫さんたちが

キャッキャとはしゃいでいて、

そんな僕の心を和ませてくれました。

 

やがて先導する住職さんに従って、

赤絨毯の敷かれた廊下を渡り、

本殿の中央に座って、ご祈祷に臨みました。

 

と、次の瞬間、僕の隣りに座られた

親子3世代のご家族のおじいちゃん。

先程まで朗らかに笑っておられたのですが、

涙をポロポロと流され始めるのです。

自然と涙が溢れて止まらない、そんな感じです。

 

きっと家業の商売繁盛だけじゃない。

ご自身も健康で、毎日働くことができて、

息子さん達は立派に家業を継いでくれて、

元気いっぱいのお孫さん達にも恵まれ、

これ以上ない程の幸せに、

心から感謝されていたのだと思います。

 

何度も何度もハンドタオルで

涙を拭っておられるおじいちゃんの姿に、

 

「おじいちゃん、僕も同じ気持ちで、

 今日ここにやって来たんですよ。(*´∀`*)

 吒枳尼眞天さまって、

 なんて心の温かい方なんでしょうね…。」

 

気付くと、思わず心の中で話し掛けていました。

 

初めて受けさせていただいた豊川稲荷のご祈祷は、

時に荒々しく、時に芸術的で、

そして、胸がじ〜んと熱くなる、

そんな、とても有り難〜いご祈祷でした。

 

 

ご祈祷後に頂いた点心(精進料理)は、

この他にも天麩羅や和え物など

お膳に乗り切らない程のボリュームで。

(ご飯を一口食べてから、慌てて撮った写真です(笑))

 

お腹も心も幸せでいっぱいになりました。(*´ڡ`*

 

 

今日一番の目的であったご祈祷を終え、

ようやくホッとした僕は、

豊川稲荷の境内を散策してみることにしました。

 

鳥居脇の狛狐さんも、

さっきよりもさらに清々しい笑顔で

僕を見つめてくれている気がします。

 

 

大黒堂の裏の森一面に咲いていたトキワツユクサ。

花言葉は“尊敬”だそうで、

吒枳尼眞天さまをお慕いする一人一人の心に

ふわり、羽が生えたようです。(◍´ಲ`◍)

 

 

立派な本堂も相応しいのですが、

僕は吒枳尼眞天さまの飾らないお人柄を

身近に感じることのできる

こちらの奥の院の雰囲気の方が

しっくりとくるように思います。

 

鳥たちのさえずりや揺れる木漏れ日、

お堂の木の匂い、そのすべてが優しくて、

しばらく近くのベンチに座って、

ボ〜ッとしていました。

 

「はぁ〜幸せ〜。」(ことのは、心の声)

 

因みに奥の院では、お堂に上がって、

蝋燭を奉納させていただくことができます。

係のお坊さんと一緒に真言を唱えて、

お参りさせていただいた後に、

財布の上で切り火をしてくださったのですが、

これがと〜〜〜っても有り難かったです!!

 

というのも、かれこれ20年っ!?

社会人になった年に買った二つ折り財布を

長年、大切に使い続けて来たのですが、

さすがに手垢だらけで、もうクタクタで…。

 

社会的な責任がますます増していく中で、

銭洗弁財天でお金の念の垢を

落としていただいたりしている内に、

少しずつお金に対する考え方も変化してきて、

令和の幕開けに合わせて、

長財布に変えたばかりでした。

 

ですから、新調し立ての財布の中に、

吒枳尼眞天さまが豊かな実りの種を

撒いてくださったように思えて、

これは本当に嬉しかったです!!

 

そして、実際、その種からは、

早くも芽が出そうな気配がしています。

その分、これまで以上に、

頑張っていかなければいけませんけどね。

 

ニヤリ。(ことのは、心の中のニヤケ顔)

 

吒枳尼眞天さまのことを書き始めると、

次から次へと書きたいことが溢れて来ます。

長くなってしまいそうなので、

続きはまた次回、書きたいと思います。

 

つづきます!_〆(゚▽゚*