前回、那智を訪れたのは昨年の夏のこと。
(その時のブログはこちら『ふたたび 〜飛瀧神社』です。)
その旅の計画を立てる最中、
ガイドさんの案内の元、
2月〜5月の期間限定で、
禁足地となっている那智原生林へ
入山することができることを知りました。
その後、ブロ友のアルテシマさんから
詳細を教えていただきまして、
ずっとこの日が来るのを楽しみにしていたのです。
(アルテシマさん、本当にありがとうございます!)
普段、立ち入ることのできない
那智の瀧の上流の様子をお伝えする今回のブログ。
はっきり言って、永久保存版です!!
たくさんの写真から“龍”を
感じていただけるのではないかと思います。
実際、そこは神聖にして、
人間界とは一線を画す神秘溢れる森で。
参加人数55名でのトレッキングでしたが、
これだけの人数が一緒でなければ、
足がすくんでしまうのではないかと思える程、
張り詰めた緊張感が漂う畏れ多い場所でした。
心を込めて、ことのはが、
那智の神秘に迫ります!!( • ̀ω•́ )b
集合時間まで少し時間があったため、
まずは那智の瀧の神様にご挨拶に伺いました。
自分にとって那智の瀧の神様は、
特別に深いご縁を感じている神様です。
「神様のことをもっと知りたい。」
「もっと近くで神様を感じたい。」
そんな僕の想いを聞き届けてくださり、
このような貴重な機会を
いただけたのだと思うんです。
胸いっぱいの感謝をお伝えしました。
青岸渡寺の狛犬くんたち、可愛すぎる…(笑)
集合場所では、4つの班に分かれて、
ガイドの河原さんの案内の元、
いよいよトレッキングツアー開始です!!
ガイドをしてくださった河原さん。
ネタ帳まで作られていて、
最後までみんなを笑わせてくださいました。
本当にありがとうございました!!
入山前には、参加者全員、
熊野那智大社でお祓いをしていただきました。
普段、拝観料が必要な拝殿奥の境内には、
八咫烏が石に姿を変えて休んでいると
言われる烏石があるのですが、
えも言われぬ生命の迫力があって、
この先の道のりに向けて、
改めて身の引き締まる思いがしました。
さあ!いよいよ入山です。
縦一列に並んだ僕たちは、
あの大瀑布の上流を目指して、
那智の山中へと歩を進めていきました。
しばらく山道を歩いていると、
境界を示す石碑がありました。
ここから先は、神や異界の存在が住む世界。
事実、空気感は徐々に
ピンと張り詰めたものに変化していきました。
竜の少年 / 映画『千と千尋の神隠し』より
PCからご覧いただいている方は、
ぜひ再生ボタンを押してお楽しみください。
“龍”という存在を
より感じていただけると思います。
境界からしばらく歩いて、
谷へと下ると、沢に合流しました。
この流れの先が、那智の瀧(一の滝)です。
那智の瀧の神様の精悍な気配を感じながら、
反対側の上流を目指しました。
足元を流れる水の聖水感がハンパないっ!!
ハンパないっ!!と言えば、
この時期の那智山の花粉量もハンパないです!!
ぜひ花粉症対策して行ってくださいね。
自分は全くの無防備で行ってしまったため、
思いきり花粉症になってしまいまして、
なかなか第八感に集中し辛い状況でしたが、
それでもビンビンと強い力を感じたこちらの木。
天狗杉と呼ばれる木で
狛犬や仁王像の代わりの役割をしていて、
神域へ入る人間を監視しているそうです。
気の性質としては、仁王像に近いです。
因みに僕は龍の存在を感じるのですが、
写真からも伝わるでしょうか?
威厳があって、なかなか厳しいですよ。
滝口から注ぐ水の泡があり得ないほど細やかです。
理屈では上手く説明できませんが、
僕はこの“白”に、
とてつもなく惹き付けられました。
それは新鮮な驚きをもって、
帰りにも同じ写真を撮っていたぐらいに(汗)
この大きな一枚岩に、
巨大な龍の存在を感じます。
沢を隔てたほんの10メートル程の距離です。
この一枚岩を見上げて、
僕はただその大きさに圧倒されたのですが、
威圧感はなく、大らかな龍神のようです。
こちらは二の瀧。
ここで束の間の休憩をしました。
この神聖な空気感が伝わるでしょうか?
そして、瀧の脇に翠龍がいるように感じます。
きっとこの二の瀧の守り神なのでしょう。
因みに、僕はこの瀧から、
そこはかとなく艶かしさを感じるんです。
いや、本当のことを言えば、
甘く激しい“性”の衝動すら感じます。(*゚ー゚)>
昨年、僕がこちらのブログで書いたように、
いつかの自分が、神様と
永遠の愛と再会を誓い合ったとすれば、
きっとこの場所だったに違いありません。
キラキラと輝くこの場所を
とても愛おしく感じました。
そして、二の瀧を見下ろすようにして立つ
この孤高なる断崖の岩山にも龍を感じます。
右目を大きく開けて
しっかりとこちらを見ています。
ちょうどこの岩山を横目に、
奥へと急登していくのですが、
その間中、僕はこの巨岩から
意識を逸らすことができませんでした。
二の瀧は龍神たちにとっても、
特別なところなんでしょうね…。
この場所に立てたことを、僕はきっと忘れません。
その急坂を登った先のピークに、
大きな岩を掴むようにして杉の大木が
空に向かって一直線にそびえ立っていました。
その凄まじい力強さに圧倒されながら、
同じ班の方々が登ってくるのを
しばし待っていた時のことです。
眼に映るもの、心で感じるもの。
そのすべてが“龍”という存在を顕にして。
“龍”が存在することを
信じて疑わない自分の常識でさえも、
音を立てて崩れていくような気がしました。
ふぅ…。ε-(´∀`*)
ちょっとクールダウンしよう。
そう思って、ふと振り返った瞬間…。
「っ!!!!!!」∑(゜Д゜ノ)ノ
もはやビックリマークが
いくつあっても足りません!!!
異界の存在が岩の上から
沢を見下ろしているようなその姿に、
僕は思いきり驚いたのですが、
今、こうして改めて写真を見てみると、
ちょうどその胸元の辺りから、
本物の龍がこちらを見てませんっ!?
…二度びっくりです!!!Σ(゜゜)
同じ班の全員がピークに結集したところで、
谷を下って、再び沢に降りてきました。
う〜ん、この雰囲気…。
室生の龍鎮神社にお参りした時に
感じたものと、とてもよく似ています。
まさに龍の通り道。
その龍の通り道を上流に向かってしばし歩くと、
この神秘ウォークの最終目的地、
三の瀧に到着しました。
二の瀧に比べて、落差は小さいものの、
男性的で修験の気配が漂っています。
厳しい龍神による指導の元、
まさに滝修行に励む
尊い魂の姿を見ているような気分でした。
そして、この瀧の脇にも黒龍の存在を感じました。
二の瀧同様、この瀧を守っているようです。
ここではガイドの河原さんの呼び掛けで、
みんなで万歳三唱をしました。
それは単に無事ゴールに到達したことを
讃え合うためのものではなく、
この神域への立ち入りを許してくださった、
その感謝と歓びを、龍神に向けて、
大きく表すためのものだったように思います。
畏れ多き存在に向けて、
“祭り”をすることの意味合いのようなものを
僕は改めてガイドの河原さんから
教えていただいた気がします。
三の瀧からは来た道を辿って帰るのですが、
僕の心には清々しい風が吹いて、
空を見上げては、
この素晴らしい世界との一体感を
全身全霊で感じながら歩きました。
「ありがとうございます。」
自然とすべての細胞が感謝で溢れていました。
帰り際の二の瀧では、龍神も宙を舞って、
僕たちを見送ってくれているようです。
微笑みのような感情が伝わってきました。
那智山の原生林は、
僕たちの暮らすこの星が、
神秘に溢れる素晴らしい楽園だということを
静かに僕に教えてくれました。。゚(゚ノД`゚)゚。
神域から垣間見る那智の街と勝浦の海。
今、人間が暮らす世界は、
龍神の心にどんなふうに映っているのでしょうか。
地球に棲まうすべての命の愛が、
美しく調和する世界を、僕は夢見てやみません。
Boyz II Men / I'll Make Love To You
那智原生林神秘ウォークから一夜が明けて。
まだ薄暗い飛瀧神社の階段を下って、
那智の瀧の神様に早朝のご挨拶をした後で、
ご来光を見るために高台に登りました。
今にも顔を覗かせそうな朝日を
逸る気持ちで待ち望んでいると、
右手からゆっくりと龍神が空を泳いで来ました。
「わ〜〜〜っ!!龍だ〜〜〜〜っ!!」
龍神の登場に胸を熱くする僕は、
さらに高台へと衝動的に階段を駆け上がって、
気付けば、こんな願いを口にしていました。
もっと高く、朝日に近いところへ
僕を連れて行ってくださいませんか?、と。
すると、どうでしょう…。
右手からゆっくりと進んでいた龍神が、
ピタッとその場に止まったかと思うと
まるで抜け殻のように、次第に薄れていって…。
次の瞬間、僕の心の一部は龍神の背に乗って、
迫り来るご来光を見つめていました。
大きな大きなご来光は、
暖かな熱を伴って僕の頬を鮮やかに照らして…。
紛れもなく写真のこの光景を目にしているのに、
同時に、また違う次元から、
大きな感動が僕の心に流れ込んで来るのです。
「神様…。」
それは紛れもなく那智の瀧の神様で。
我に返った僕の心には、
神様からの「ありがとう」の気持ちと
愛の手触りが残りました。
世界の中心で愛をさけぶ、
それはきっと、こんな気持ちでしょうか。
新しい時代の始まりの日に、
神様の大きな愛が伝わりますように。
この星に住むすべての命に、
愛を込めて。(◍´ಲ`◍)