個別事案の相談や法改正等の情報を
マンツーマンで教えていただいています。
その先生、この春に独立開業されまして、
「自宅で仕事ができることは有り難いけれど、
自分の時間がないですねぇ…。」
と、ポツリと仰いました。
と言うのも、昨年、奥様が倒れられ、
その後遺症から障害が残ってしまい、
ご自宅で介護をされているのです。
「娘は知らん顔ですしねぇ…。」
実は、前回来訪していただいた際、
僕も、母親に手をあげてしまった
父親のことを少しお話ししていました。
ニュースなどでは介護職員による虐待が
事件として報じられることが多いのですが、
家族による虐待ケースはその何百倍もあります。
僕が働く施設に寄せられる相談も
圧倒的に虐待に関することが多いんです。
子育てとはまた違って、
徐々に機能は衰えていきますし、
介護には先の見えない難しさがあります。
父親の気持ちは痛い程わかりますが、
一度、手をあげてしまったら、
歯止めが効かなくなるのが虐待です。
父親と真正面から向き合うことが必要でした。
手をあげることを見過ごすような
そんな生半可な気持ちで
母親の介護をしている訳じゃない、
人生を賭ける気持ちで向き合っているんだ、と
父親にこんこんと話しました。
(その時の様子はこちらにも書いています。)
大変なこともありますが、
それでも今のこの生活が、
僕の幸せの形なんだと思うんです、
そんなことを社労士の先生と話している内に
気付けば、お互い、
目が真っ赤になっていました。(¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́;)
ところで、そんな中、ふと思い立って
桜井識子さんの『閻魔王庁ものがたり』を
通勤電車の中で読み返してみました。
もう三度目だからと
すっかり油断していたのですが…。
地獄に送る閻魔様の胸の内を想うと
胸が張り裂けそうになって
一人目の罪人に判決を言い渡す場面で
早くもツーっと涙がこぼれました。
読み進めていく内に
物語は四人目の罪人の話になって
いよいよ感情が昂ぶってきた僕は、
「あぁ〜、これはヤバイなぁ…」と
慌てて本を閉じたのですが、時すでに遅し。
後から後から涙が溢れてきて、
その度にタオルで拭っては、
鼻水をズルズル啜り上げながら電車に揺られる
サラリーマンと化してしまいました。(; ̄ー ̄川
ぐはぁ〜。
絶対、俺、変なヤツだと思われてる〜(汗)
そうは思ってみても、
次の瞬間、また泣けてくるのです。
父親が後悔しないように。
最後まで母親を愛し通せるように。
父親を支えてやれるのは、自分しかいません。
父親もなんとか心を入れ替えようと
努力してくれています。
おそらく断腸の想いで
僕に両親の寿命を伝えてくださった
大神山神社の神様の深い愛にも
また涙が止まりません。
(その時のブログはこちらです。)
余りにも涙が止まらないので、
涙の理由を探ってみると
幸せだから泣けてくるんだと、はたと気付いて
またそのことが、とても有り難く思えて…。
結局、電車を降りるまで
涙が止まることはありませんでした。
Justin Hurwitz / La La Land suite
占星術の記事の中に、
なんだかとてもロマンティックに思える
こんな言葉がありました。
“たくさんの星達が逆行している現在、
想いは過去に向かいます。”
奇しくも僕の今夏のテーマは『Back to the 90's』。
夏休みの後半は、いつも宿題に
追われていたことを思い出しながら、
大人になった今も勉強に追われています(汗)
ひ〜っ!全然覚え切れね〜っ!!w(ll`Ω´;)w
(そして、全然ロマンティックじゃね〜っ!笑)
社労士の先生も応援してくださっている資格試験。
とにかく今月末まで頑張ります!!
そして、それ以外の時間は、
一人息子を愛情いっぱいに育ててくれた両親に
ありったけの愛情を注ぎたいと思っています。
不思議なことに、
最近、母親のことが観音様のように
思えることが度々あるのですが…。
そんな我が家の観音様の羽二重餅のような
二の腕の感触を楽しみつつ(笑)
手を引いて歩く、そんな愛おしい毎日です。
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時の河は ゆっくりと 流れ行く
そのことが切なく思えるのは きっと
この美しい景色を 少しでも長く見ていたいから
時の河は ただ静かに 流れ行く
それでも大丈夫だと思えるのは きっと
今がとても幸せだから
自然と涙が溢れてくる
この景色をしっかりと心に刻みながら
僕たちは 今日も 時の河を行く
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小説『閻魔王庁ものがたり』が収録されているのは、
桜井識子さんのこちらの本です。(◍´ಲ`◍)