寄付は形を変えた搾取である 4 | Dearわがままポメラニアン

Dearわがままポメラニアン

一応国際恋愛ブログのつもり。犬は出てきません。

洋楽に興味がなくても USA for Africa の We Are the World は聴いたことがある人が多いと思う。

 

 

USA for Africa は1985年にアフリカの飢餓を救うという名目で米国のミュージシャンが結集したチャリティープロジェクト。

このプロジェクトによってアフリカは貧しくかわいそうな国という刷り込みが世界的に成功し、一大アフリカ募金ブームが巻き起こり、有象無象の募金団体が乱立する結果となったのだ。

 

このチャリティで集まったお金が具体的に何に使われたのかまったく不明なのだが誰も追求しないし、40年近く経過した今もアフリカの窮状は変わっていない。当然である。アフリカの窮状の原因はヨーロッパ宗主国の今なお続く搾取であり、このようなチャリティイベントは責任の所在をごまかすという役目も負っているのだ。

 

USA for Africa の前身となったのがその前の年に英国のミュージシャンによって結成された Band Aid 。
Band Aid はアフリカはエチオピアの飢餓を救うという名目で結成された。当時はガリガリに痩せてお腹がポッコリと膨らんだエチオピアの子供の姿が盛んに報道されていた。飢餓というとよっぽど多くの人が亡くなったのだろうと連想するが、実はエチオピアの人口は Band Aid のずっと前から右肩上がりで増え続けていて早晩日本を追い越しそうな勢いなのである。

赤ちゃんぴえん それとも飢餓自体がヤラセで単なる金集めのネタ?

 

そもそもアフリカ人はそこまで飢えているのだろうか?米英に比べれば文明的には遅れているかもしれないが、食べ物に関してはこの2国よりよほどまともなものを食べている。

 

Band Aid がリリースした Do they know it's Christmas ? という曲も大ヒットしたが、よく聴くと相当にふざけた歌詞である。アフリカの人が聴いたら激怒するのではないだろうか?
サビを抜粋するとこんな感じ↓
 
Well tonight thank God it’s them instead of you
(今夜、僕たちは貧しいアフリカに生まれなくて良かったと神に感謝しよう)
赤ちゃんぴえん ヨーロッパはアフリカを搾取して成り立ってるもんね〜
 

And there won't be snow in Africa this Christmas time

(アフリカではクリスマスなのに雪も降らない)

赤ちゃんぴえん 北アフリカでは雪が降る地域もあるけど興味ないんだろうね〜

 

The greatest gift they'll get this year is life

(アフリカ人にとっては今年1年間生き延びられたことが素敵なクリスマスプレゼントなんだ)

赤ちゃんぴえん かつてはアフリカ人を捕まえて奴隷として売り飛ばしてたもんね〜

 

Where nothing ever grows  No rain or rivers flow

(アフリカの土地では何も育たないし、雨も降らないし川もない)

赤ちゃんぴえん  アフリカにプランテーション農園を作って搾取してたことは頭から飛んじゃってるんだろうね〜

 

Do they know it's Christmas time at all ?

(かわいそうなアフリカ人は今日がクリスマスだってことも知らないの?)

赤ちゃんぴえん アフリカ人の半分はイスラム教徒でクリスマスは祝わないんだけど興味ないんだろうね〜

 

面の皮ってここまで厚くなれるものなんだと感心してしまう。アフリカをさんざん搾取しているヨーロッパのミュージシャンたちが、楽しそうにどんちゃん騒ぎをしながらアフリカを憐れむ歌をリリースし、その上自分達の尻を他の国の人々に拭かせようとしているのだ。

 

ところで、YouTubeでこの曲に対しこんなコメントをしている日本人がいた↓

 

予防 訳もちゃんと読んだけどほんとにいい曲。 世界がひとつにまとまって全ての争いが終わりますようにスター

 

たぶんこの人の頭の中には雪がいっぱい詰まっているんじゃないかな雪だるま