何気なく朝日新聞のWebページを見ていて、

『高校チア、2強は豊中「派手にガンガン」関西仕込み』

というとんでもないタイトルの記事を発見しました。(→ここです)

その後、コメント欄にて、大阪本社版の夕刊では、一面トップにカラー写真2枚付で掲載されたとの情報をいただきました。

大阪以外の地域での朝日新聞はどうだったのでしょうか?

Webの記事のほうには、綺麗なカラー写真が4枚ありますね。

そのうち1枚は梅花高校のヒルヒル5基です。

しかも左足があがってますから、スイッチ技成功の「証拠」となる決定的瞬間ですね。

ポーズも、とても綺麗です!!

なお、ジェネラル・スポッターの方の組み合わせから、準決勝のときの写真と思われます。

他の3枚は、箕面自由の本番の3-3-4と練習の2-2-3、そして梅花高校の練習風景です。梅花高校の練習風景は、例のWトータッチ1-1-1が2基のあと、センターでWトータッチ+90度回転アラベスク乗り1-1-1ですね。

この4枚、素晴らしい選択ですね!!

大阪本社版の夕刊には、この中からさらに2枚が選ばれて掲載されたのだと思いますが、はたしてどの2枚だったのでしょうか?

とても気になります。

なお、記事中に「梅花高校は少人数の競技で優勝した」との記述があり、「え?少人数って何のこと?」と一瞬首を傾げましたが、そうか、グループスタンツのことだったんですね。

それにしても、高校選手権が終わってもう2週間になるというのに、なぜ今日なのでしょうね。ここが謎です。
チアリーディング高校選手権。

Division 1 で、印象に残ったチームのうち、ここまでで書ききれなかったチームについて書きとめておこうと思います。掲載は、演技順です。

★駒場学園高校

とてもキッチリした演技で、拝見しているこちらの心もクリーンになりました。

ノーミスが出てからも何度も磨きをかけたのではないかと思われるような完成度の高さでした。

178.0点で予選15位。

あと3.5点あれば決勝進出でしたが、15位は、私がチアを見始めた2010年以降に限れば、駒場学園高校の最高の成績のはずです。

ただし、ずっと過去に遡ると、2004年のJAPANカップで6位に入った実績もあるようです。

おそらく、有力なOGも沢山いらしたりして、基礎からしっかり練習しているのだと思われました。

★横浜女学院

決勝常連校で、高校部門には無くてはならない高校ですが、今回は決勝に進出できませんでした。

ヒルヒル4基をばっちり決めたり、その他も王道を行く高難度技をたくさん見せてくれましたが、減点に泣きました。私にとっても、まさかの予選敗退で、かなり残念に思いました。

ひとつめの減点は、ラインオーバー。5点の減点です。

どこかははっきりわかりませんが、青マットの最も後ろのほうでピラミッドを組んだとき、思わずはみでてしまったのかもしれません。

もうひとつの減点は、演技内容違反でした。こちらは、10点の減点です。

これも、どこだかはっきりしませんが、プログラム2ページの自由演技競技の(4)に記述されている「異なるアームモーションかたち4つ以上を全員で同時に連続して行う『4モーション』部分を必ず含むこと」ではないかと推測しています。

ジャンプのあと、アームモーションがあったのですが、たとえば、ダイアグナルを時間差で実施したりしているため、全員が4つのポーズを同時に連続して行う部分がなかなか出てきません。

たぶん、最後の部分でVモーションを全員で同じポーズで行っていれば、めでたく4連続になって、違反にはならなかったように思います。

しかし、このVモーションのとき、前列の選手数名がひざをついて実施していました(レベルチェンジと言うのでしょうか?)

このため、3連続にしかならなかったのだと考えています。

つまり、ひざをつかなければ、違反にならなかったという理解をしているのですが、この考えでよろしいのでしょうか?(どなたか、見極めができた方がいらっしゃいましたらお教え下さい)

ちなみに、本年度の初夏の関西大会でも、箕面自由学園中が演技内容違反をとられていました。

中学の場合は、規則はさらにきびしくて、4モーションは2種類以上入れなければならないのですが、それが入っていなかったのだろうと思っています。

そういえば、あのときも、最後のポーズがレベルチェンジになったいたような記憶があります。

あのときも、とても格好良く決まっていて、演技中は、ただただ素晴らしいと思ったものですが。。。

結局、結論は出ないのですが、このあたり、もしかすると落とし穴なのかなというのが私の今の推測です。

横浜女学院の話に戻します。

予選の得点は179.5点で、まさにこの2つの減点で決勝に進めませんでした。

ただ、この時期でこの高難度は来年に期待をつなぐものだと思っていますので、JAPANカップを楽しみにしていようと思います。

★百合丘高校

昨年のこの大会で彗星のように現れ、大いに喜ばせてくれたチームです。

なんといっても、高難度の技を惜しみなく入れてくるところが魅力のチーム。

今回はレイアウトWツイストこそありませんでしたが、1.5のトスアップでの2-2-1があり、成功させていました。

また、予告どおり、バードの乗せ方が凝っていました。

このバードを拝見して、バードを一度決めたあと、両腕をもたれたまま鉄棒の連続逆上がりのようにトップがさらに1回転回ったらもっと凄いとインスピレーションがわきましたが、できっこないような素人考えのアイデアでしょうか。。。

得点は169.0点で、去年の191.5点には及ばず、決勝進出はなりませんでした。

ただ、昨年のチームは3年生が5人もいらして完成形だったのに対し、今年は3年生はひとりだけ。逆に、1年生は昨年のチームの倍近くいらっしゃいますので、これからのチームであることは間違いなく、この時点でここまで行っているのであれば、来年度の関東大会→JAPANカップでの活躍に大いに期待を持たせてくれる内容だと思いました。

★国立高校

最初のところの音楽が良かったです!

★東海大三高

床面で大きなピラミッドを平面状で組み立てて、それを一気に起こすという大技に挑戦しましたが、惜しくも成功できませんでした。

あれが立っていれば、どうだったんだろう、と、こちらも悔しい気持ちでした。(今でも悔しいです)

東海大三高でもうひとつ印象に残っているのは、足がピーンと高くあがったスコーピオンでしhた。

★国際高校

輝かしい歴史を持つチーム、国際高校。

今回はダンスがとても良かったです。キレもあってパンチ力も感じました。ノーミスの素晴らしい演技でした。12人の演技でしたので、次はぜひ16人チームでこのレベルの演技を見てみたいと思いました。163.5点で24位でした。

★日大一高

JAPANカップのフライデーでもやっていましたが、今回も、ヒルヒル4基がありました。ただ、失敗してしまったのは残念でした。

★帯広北

まず、タンブリングがすごいので、びっくりしました。帯広北のタンブリングって、こんなに迫力ありましたっけ、と、目を白黒させました。

スタンツなども、実に堂々として、安心してみることができる「ゆとりのチア」でした。

このようなチアを拝見すると、気持ちも大きくなりますね!

ノーミスを実現したときには、「これは決勝行ったかも!」と思ったのですが、168.0点で22位でした。

やはり、これだけ実力を持った選手をかかえているのですから、もう1ランク上の難度に挑戦すべきだったということなのだろうと思いました。

その他の高校としては、日本女子大学付属の綺麗にまとまったチアや、高津高校のピリッとひきしまったチアも印象に残っています。
決勝の開始後約1分で演技中止となってしまった梅花高校のDivision1の演技。

2009年のJAPANカップのとき、準決勝で1位の成績を残しながらインフルエンザのため決勝を辞退したとき以来の悲しい出来事でした。

ただ、今回の大会でも準決勝では見所いっぱいの演技をしてくれましたので、選手の方々の努力の成果である演技内容を記録しておきたいと思います。

ヒルヒルは5基。

ヒルヒル5基は、2010年度のインカレで文理大が実施しましたが、そのときは、予選では不完全、決勝では落下となりました。

その後3年以上、大学チームも高校チームも、どのチームも挑戦すらしなかった技を、梅花高校は去年の高校選手権の予選ではじめて成功させました。

それから1年、世代交代直後の西日本大会を除くと、梅花高校はヒルヒル5基を必ず入れてきています。

今回は、予選、決勝ともに成功でした。

まさに、梅花高校の十八番芸となったと思います!

そして、今回のヒルヒルも5基の並び方はV型のフォーメーションでしたね。

去年の高校選手権、関西大会、JAPANカップ、そして今回の高校選手権と、4大会連続でV型フォーメーションですから、この型が最も美しいというコダワリがあるのでしょう。

ちなみに、大学チームでも、2ヶ月前の12月には帝京がヒルヒル5基を成功させ、初の全国優勝の強力な原動力になりました。

そうです。ヒルヒル5基は、大学部門では、優勝を決定づけるたいへん重要な技にもなったわけです。

さて、演技構成を最初から振り返ります。

最初のバスケットトスは、レイアウトWツイストが3基。

これだけでも贅沢ですが、予選のときの中央の基は、2つあるツイストとツイストのあいだで、本当に一瞬でしたが、文理大の男子選手がやっていたように、体を「大」の字にしていました。

ダブルツイストは3基。

全て1-1-1の形で、予選では1基失敗してしまいましたが、決勝では完全でした。

2-2-1に後転でトップが乗る技は、ミドルがひじをL字型に構え、トップはそこにピンポイントで着地するという大変凝った技で、2-2-1の形にマウントする技の中では、シャープさと鮮やかさで群を抜いていました。

0.75回転のトータッチ2-2-1や、1.75回転の1-1-1×2基もありました。

1.75回転の1-1-1は、シャチのあと、完全には降りずに、ベースの上で足を前後に交差させた状態で立っているところからの1.75回転でしたので、「え、そこからやるの?」みたいな驚きと見応えがありました。そして、この技を挟んでの高難度技を連ねた連続技の素晴らしさには、思わず引き込まれました。

M1とM2のフィニッシュのピラミッドは、それぞれ、お約束の 2-2-3 と 3-3-4 です。

どちらのピラミッドでも、最後にトスアップする両端のトップ2人を、フルツイストで乗せていました。

両方のピラミッドで、全く妥協の無い王道中の王道を行く高難度技でまとめてくれて、観客としては大満足でした。

以上のように、梅花高校の演技は充実した構成になっていました。

今回はアクシデントがありましたが、2009年のアクシデントのあと2010年のJAPANカップ初優勝があったように、今回も大きな苦難を乗り越えて、さらに一段高いところに上ってもらいたいものです。

頑張れレイダース!
大会前のランキングでは10位でしたが、卒業生の大学での活躍度では4位(→ここです)

OGの驚異的な活躍を誇っている名電高校です。

赤いユニフォームが印象的でしたが、突然、紫のユニフォームになってしばらくが経ち、ようやくこのユニフォームでも名電高校らしいと感じられるようになってきました。

さて、まずは、予選。

いきなり、冒頭のフルツイスト2-2-1を失敗してしまい、どうなることかと思いましたが、それが錯覚だったと思えるほどにそれ以降は全く尾をひかず堂々とした演技でした。選手の方々の気持ちの切り替えが素晴らしかったのだと思います。

いちばん強く印象に残っているのは、ディスマウントです!

4基のエクステンション・アラベスクのあと、アラベスクをやめるところから4基のあいだで時間差をつけていました。そして、ディスマウントも時間差。

「何故に時間差?」と一瞬思ったのですが、わけがありました。

普通に降りずに、わき腹を下にするようにして、体を横たえた形でベースにキャッチされます。

「え、なになに?」と思った瞬間、わき腹あたりを支点にして、トップが前転か側転のような形で回ってから着地しました。

このとき、両足をわざと広げてV字のようにして、つま先で大きく弧を描くように見せていました。

これが、なかなか美しかったのです!!

ディスマウントに大きな見せ場をもってくるというのは、箕面自由がディスマウント時にキックダブルをやるという思いもよらぬ大技を披露して、あのときは、「ヤラレタ!」と思いましたが、名電高校のこの技も、ディスマウント時にアピールするという意外性もあって、しかも見栄えも良くて、感動しました。

さらに、珍しい技ゆえ、視覚的に何が起こったか理解しにくかったので、時間差にしてくれて、一基づつ拝見できたのもよかったです。

このあたり、観客への親切心を感じました!

その他、2-2-3のピラミッドで両側をトスアップで乗せるなどの、難度の高い技もありました。

得点は181.5点で、決勝枠12チーム中の12位で、決勝進出しました。

決勝では、予選よりも沢山のミス(たぶん3つ以上はあったと思います)が出てしまい、得点も162.5点とふるわず、最終順位は11位となりました。

よくわかりませんが、決勝では技が抜けたところもあったように思いました。もしかすると15人の演技だったかもしれません。ただ、予選での怪我はなかったように思うので、やはり16人いらしたのかもしれませんが。(演技中に人数を数えるのはとても難しいのです)

さて、この春卒業する3年生のうち、何人がチアを続けられて、そして何人の方々を来年度のJAPANカップで拝見することができるのでしょうか。先輩の方々が素晴らしい実績を残しているだけに、楽しみです!
2012年のJAPANカップで衝撃の準優勝を成し遂げてから、そのまましっかりと決勝進出チームとして完全に定着した中京大中京。

本大会でも大注目で見ていましたが、今回も堂々と6位に入りました。

中京大中京の今回の演技は、技にいろいろと工夫があって面白かったです。

まず、開始直後のバスケットトスのあと、前の左右2基が、トップを地面に降ろさないままで行った連続技が魅力的でした。

ベース陣の上でトップはキックを入れたあと、前後開脚のポーズになり、跳ね上げられて、空中で後転。

同じ前後開脚のポーズで受け止められると、こんどは体をまるめて前転。

この技のユニークさにひかれました。

ちなみに、前後開脚のポーズからの後転は、実施後にも同じポーズなので、2回連続でやったら、もっとユニークさが強調されたのでは、と思いました。

他にも、5人のベースがABCDEと横に並んで、そのあいだにトップ(t)が入り、AtBtCtDEの位置でエレベータ。

と思いきや、トップが隣に引越しして、ABtCtDtEとなるもの。

そのあとも、トップをエクステンションの位置まで上げたり下げたりして、3基のトップがフワフワと上がり下がりをするところも、今まで見たことのない風景で、オリジナリティーの高さを感じました。

ただ、演技全体として、難度的にはそれほど高くなかったかもしれません。

スイッチ技はありませんでしたし、トスアップもフルツイストが2基あったものの、1.5などはありませんでした。

それから、気のせいか、スタンツが全体にちょっとグラグラした感じで、シャキッとしないところがあったように思いました。

「気のせいか」と書いたのは、前日の Division 2です。

中京大中京は、Bチーム15名と、Cチーム12名が出場する予定だったのですが。Bチームは、13人か14人しかいませんでした。Cチームは人数減に気付きませんでしたが、ハリーさんの掲示板を見ると、11名の演技とありますので、やはり人数が減っているわけです。

Aチームの選手に怪我などあり補充が行われたか、あるいは、インフルエンザなどによって出られない選手が複数いらしたか、そのような直前のアクシデントがあったのではないかと、前日から心配していたわけです。

そんな気持ちで見ていたたこともあってか、開始時に16名が揃っていることを確認できたあとも、なんとなくこちらの気持ちもモヤモヤしてしまい、スタンツもキッチリ決まらない印象を持ってしまいました。

実際、予選の1-1-1では、耐え切れずにミドルごと落ちてしまうということもありました。

決勝はノーミスでしたが、ただ完璧なスタンツだったかというと、(やはり気のせいか)なんとなくギクシャクしたものを感じました。

肝心のダンスですが、そのような不安要素があると、せっかくのダンスも、100%乗ってこれないように感じてしまいました。

選手の方々のひとりひとりの動きは、体を大きく使って、体の動きの変化もスピーディーで力強かったです。

ただ、観客として、いまひとつ乗れない感じでした。

ダンスは、完璧なスタンツがあってこそ、さらに盛り上がるのだと思い知りました。

そして、2012年のときのダンスがあれだけ素晴らしく感じたのは、スタンツ大成功との相乗効果もあったのだと、今になって思いました。

次に中京大中京を拝見するのはJAPANカップになると思います。

部員数67名は高校チームとしては日本第三位。部員数の多さは今後の発展の可能性の大きさを示していると思うので、2012年の夏のような衝撃を見せてもらえることを期待して待っていようと思います。

ダンスは強いし、統率がとれた一体感はダンス以外の場所でもいかんなく発揮されているので、3位以内を狙うとするならば、1.5のトスアップとスイッチ技がキーになるかなと思っています。
例年、高校選手権を得意としている東京高校。

過去6大会を見ても、順位が、6,8,8,4,6,7と推移しており、6年間一ケタ台をキープしています。今回も4位となり、7大会連続での1桁順位となりました。

7大会連続での1桁順位は実は3校しかなく、東京高校の他は、箕面自由と千葉明徳だけです。

今回の東京高校は、事前情報(→ここです)において、「今までの JUICES よりも難易度の高い技にもチャレンジ」との宣言がなされていましたので、前日からかなり期待していました。

演技がはじまると、その期待どおりに高難度の技がつまっていて、大変に見ごたえのある演技でした。

ヒルヒルは4基!

今年度のJAPANカップでは、ヒルヒルは2基でした。過去のJAPANカップでの演技を調べてみても、ヒルヒルの最高は2011年の3基(しかも一基は落下)でしたので、格段にグレードアップしていることがわかります。

1.5のトスアップも2基!

今年度のJAPANカップでは、最高でもフルツイストでしたので、ここも確かにグレードアップしています。

面白いのはピラミッドの前方からトップ選手がタンブリングにはじまって祭り上げられる形で3層めにマウントされる技。

この形で2人のトップが同時に上がっていくのは、大変珍しくて、思わず身を乗り出しました。

そして、このように身を乗り出した瞬間に、2人のトップが3層目に乗ったまま同時に180度ねじってこちらを向くという趣向も大変良かったです。

そのあとに両側の2人がステップインで乗っての3-3-4までが一連の連続技になっているのですが、予選でも決勝でも、この一連のシーケンスを完璧に仕上げることができなかったところは少し残念でした。

なお、トータッチの1-1-1も3基もありました。これも今年度のJAPANカップの2基から増量していました。

冒頭のバスケットトスもレイアウトツイストが3基。

ダンスもスピード感があって体も大きく使われており、鮮やかで良かったです。

以上のように、全ての項目においてAクラスの要素を揃えてきたように見えました。

この流れですと、関東大会がかなり楽しみとなってきました。

もしも、この上さらに、ダブルツイストのトスアップ、もしくはレイアウトダブルツイストのバスケットトスを追加できれば、超Aクラスをひとつ入れたことになりますので、千葉明徳と目白研心のところにさえ食い込んでいけそうです。
9年前の高校選手権では準優勝したチームです。

その後、高校部門は他の実力校がどんどん出てきて、大会前のランキングは26位だった恵泉女学園。

今回、8位になりました!

まさに古豪復活で、私としても待ちに待ったこの日がやってきたという感じでした。

恵泉といえば、2年ほど前に、中学チームが大変美しいダンスを見せてくれていたのが印象に残っています。そのときの選手の方々も現在は高校チームでチアに取り組まれているのでしょう。演技全体として、とても美しいチアでした。

いちばん気に入ったのが4基で実施されたパートナースタンツ。

エクステンションの位置に上がる瞬間に360度水平回転。

そして、一瞬、リバティみたいだけどリバティではない珍しいポーズをとりました。

ひざまではリバティなのだけど、つま先は軸足にくっつける感じで、足で三角の空間を作るようなポーズです。

これが、チャーミングで、なかなかに可愛いポーズと思いました。

と思っているうちに、妖艶なスコーピオンに移行。4基とも足がとても高く上がっていました。

ここで終わりかと思いきや、4人のトップが上げた足にかけた手をメリハリつけて持ち替えると、鮮やかにスケールのポーズになりました。鍛え上げた綺麗な足が長く伸び、ウットリしました。

このあたり、とても派手な感じで、しかも完成度も高くて、良かったです。

同時性も、高いレベルで実現されていました。

演技全体としては、難度もなかなかに高くて、フルツイストの2-2-1が2回でてきましたし、ハーフツイストの2-2-1もありました。

スイッチ技もしっかり用意されていて、リバティ→ヒールのスイッチが3基。

準決勝では、ぎりぎりで1基落下してしまいましたが、決勝では3基とも決めて、演技全体としてもノーミス演技だったと思います。

来年度の恵泉女学院がとても楽しみです。
今回のチアリーディング高校選手権での大躍進チームは、なんといっても日大習志野 VENUSだと思います。

私が個人的につけているランキングでは、大会前のランクで、33位。

ここ3年の高校選手権の成績は、32位、33位、22位。

そんな日大習志野でしたが、この大会ではついに決勝に進み、10位をゲットしました。

これは間違いなく、本大会ナンバーワンの大躍進と言ってよいと思います。

さて、日大習志野といえば、上から青・白・赤の3色をきっちりと塗り分けたユニフォームが記憶に残っていましたが、いつのまにかユニフォームが変わったようです。

ほぼ真っ白のユニフォームです。これは綺麗です!

お腹のあたりにわずかに赤と青が配色されていますが、背中は完全に真っ白なので、選手の方々が青マットの上にあがってきた瞬間、パーッと明るくなったような気さえしました。

青マットは暗めの色なので、白や黄色などの明るい色は、とても映えますね。

さて、予選の演技のほうですが、まずは、3基のバスケットトス。バックフリップだと思いますが、j実に綺麗に3基がそろっていました。

このバスケットトスだけでなく、いろいろな技において、決めポーズやディスマウントなどの動作が、基と基でよく揃っている印象がありました。練習の磨き上げができている証拠だと思いました。

トスアップ時のひねりこそ、ひとつもありませんでしたが、スイッチ技はリバティ→リバティが2基同時で実施されました。そして、そのあと4基でエクステンションヒールストレッチをやっていました。

なにより、ダンスが良かったです。きびきびと大きく体をうごかして元気いっぱい。そして、フォーメーションチェンジが鮮やかで素早くて、実に爽快な感じがして、見ごたえもばっちりでした。

予選の演技はノーミス。得点は185.0点で11位となり、決勝に進みました。

決勝では、ミスが複数出てしまいましたが、それでも最終順位は10位でした。

ちなみに、高校選手権の場合、予選と決勝のあいだに3~7時間という長い時間があります。この長い時間をどうすごすか、体力や精神力をどう温存してコントロールするかということは、決勝常連校でないとなかなか難しいと思われます。

そういう意味では、日大習志野にとって今年の決勝は難しかったはずです。

来年は、決勝常連の箕面自由や目白研心がやっているように、大会当日のタイムスケジュールどおりに1日を過ごすなどのトレーニングも取り入れ、さらにたくましくなって決勝にむかってくると思われます。

去年の高校選手権のときにプログラムに書かれていたメッセージが、「革命起こしたるでーっ!!!!」となっており、今年のJAPANカップのときのメッセージが、「生まれ変わる」。

目標どおり、VENUSにとっての新しい1ページがひらかれたようです。
本大会、千葉明徳が、大変目立っていました。

予選も決勝もノーミス。

選手の方々が自信にあふれている感じで、堂々と伸び伸びと演技されていた印象です。

普通、演技の後半にさしかかってもノーミスのとき、私は心の中で、「もっと見たいな」と思う反面、同時に「このままノーミスで終われ!早く終われ!」とも思うものなのですが、今日の千葉明徳の演技は、「もっと見たいな」が100%でした。それほど、安心感のある演技だったということなのだと思います。

スイッチ技は、もちろんヒルヒル4基。きっちり決めていました。

ピラミッドのフィニッシュは、2-2-3と3-3-4の両方をトスアップで完成させていました。

夏のJAPANカップのときは、2-2-3のほうはトスアップでしたが、3-3-4のほうはステップインでしたので、千葉明徳もグレードアップしているわけです。

しかも、箕面自由の場合は3年生が7名入っていらっしゃいましたが、千葉明徳は3年生は0名。1年生と2年生が8名づつのチームです。

世代交代をした上でのグレードアップですから、価値が高いと思います。

また、千葉明徳も、JAPANのときに好評だった技にこだわることなく、新しい技を入れてきていました。

たとえば、JAPANのときには、縄跳びの縄のようにトップを振り回してそこから一気に逆シャチに祭り上げる技がありました。BS1の解説者が「このような大技、高校生の女子チームでもできるんだと、関係者のあいだで話題になっていた」とわざわざ指摘されたほどの話題の技だったのに、今回は一切未練無し。

そのかわりの大技は別のところに用意されていました。

JAPANのときは、アラベスクの3層目トップが、前転で降りてベース陣の中にふわりと寝そべっていた部分について、今回は、後転でベース陣の中に鋭く突っ込んで逆立ち状態になっていました。そうです。ハッとする要素のあるかなりスリリングな技に大幅発展していました。そして、そのあとの、長い長い連続技も見事でした。(梅花高校が2010年のJAPANカップで実施したものは、逆シャチからの逆立ちですので90度の回転です。今回はアラベスクからの逆立ちですので180度の回転になるわけです)

ところで、予選の演技では、昨年度の4月に大学部門以上に限定して解禁された「ピラミッドへの宙返り載り」が含まれていました。きっと、見えなかったけれど手か足の一部を他のどなたかが軽く持っているなどして宙返りではなかったのだろうと推定しましたが、決勝進出チームの紹介のときに安全規則違反があったとアナウンスされていたので、やはり完全に宙に舞っていたと判定されたようです。

感心したのは、そのあとの処置です。

私は、ダブルツイストからフルツイストへの交換などであれば前後の部分には影響無いので簡単であろうが、あそこの宙返りを他の技に変えることは簡単でないと考えました。そのため、減点覚悟で同じ演技構成で演技されるのかもしれないと思いました。しかし、決勝では、その宙返り部分はハーフツイストに変更されていました。10:50の予選を宙返り乗りで演技して、17:45の決勝では何事も無かったかのようにハーフツイストに変更されていたわけです。もう何週間もハーフツイストで練習してきたと見えるほどにスムーズにつながっていたので、選手の方々もコーチの方々も、さすがにやるもんだと感心しました。

予選は、素点232.0点から10点減点されて222.0点。

決勝では、宙返りがハーフツイストになったので難易度は下がったはずですが、選手の方々の他の部分での細かな修正が効いたのか、233.0点。つまり、素点でも1.0点上回ったわけです。急な演技変更にも成功し、準決勝と決勝の平均得点が梅花高校の予選での得点223.5点を上回っていますから、梅花高校が演技中止したための「棚ぼた」ではなく、堂々たる準優勝だと思います。

なお、宙返りについてですが、大学部門においては、トップチームに限ればピラミッドへの宙返り乗りはそれほど珍しいものではなくなってきています。(→ここ)で紹介しましたように。本年度のJAPANカップでも延べ6マウントが実行されています。赤文字で「宙」と書いてあるところです。もちろん、(ピラミッドでなく)パートナースタンツへの宙返り乗りであれば、現在でも高校チームは実施することができます。

話が脱線しましたが、千葉明徳が久々に全国大会での準優勝です。

単に、久々の準優勝というだけでなく、今日の演技は(もしかしたら)今まで見てきた千葉明徳の演技の中でも最も良かったんじゃないかと思えるような素晴らしいものでしたので、今後にとても期待しています。

千葉明徳の場合、アジア大会に出てくれるので、アジア大会→関東大会→JAPANカップと続く3大会が非常に楽しみです。

現在、高校部門は、箕面自由と梅花高校の2強ですが、1チームがその中に加わって3強になれば、高校部門の状況が一変するはずです。そして、高校部門の観戦の楽しみも、何倍も増すと思います。

高校部門も大学部門の「文理大:帝京:梅花女子」のように、より多くのチームに優勝の可能性があると、大変エキサイティングな大会になるのではないでしょうか?
Division 1 の箕面自由学園高校の演技ですが、夏のJAPANカップの演技と比較して、がらっと技の入れ替えが行われていました。

まず、バードが無くなっていました!

そして、ベアーズ内ではバクテン・パートナーと呼ばれているあの技、そう、バクテンで入ってトップがエクステンションの位置で4つ(3つ)の決め姿勢を次々見せていくあの技もありませんでした。

そのかわり、バクテン・ピラミッドとでも言うのでしょうか。バクテンからピラミッドに乗せる技がさらに進化していました。

具体的に言いますと、JAPANカップのときは、単にミドルがひろいあげるような形で載せていましたが、今回は2基を同じように実施した上、残り一基は、ひろいあげられている最中にトップが1回ひねっています。

12月の25周年記念でも見せてくれていたものと同じものだと思います。

大変見栄えが良い技ですが、あらためて代々木第一体育館で拝見しますと、さらに見栄えが良く見えました。ひねりの速度なども上がっているのかもしれません。あるいは、ぴたっと止まった感じを出すために、工夫が施されているのかもしれません。いずれにしても、今日の演技の中では最大の見せ場になっていたと思います。

そして、ダブルアップ(Wツイストの3層目へのトスアップ)の数が、今日は異様に多くなっていました。

前半に3個、後半にも3個。合計6個です。

JAPANのときは4個でしたので、5割増しです。

これは、高校チームとして突出しているだけでなく、実は、あの文理大レベルです。

文理大のここ3年のJAPANカップでのダブルアップの平均数が、ちょうど6個なのです。

つまり、今日の箕面自由のダブルアップは、大学部門の王者であり、しかも男女混成チームである文理大と同じレベルだということです。

すごいですね。。。

さて、そうした技の入れ替えがあった一方で、ヒルヒル4基は、今回もしっかり演技に組み込んでくれていて、しかも、きっちり決めてくれていました。これは嬉しいです!

以上が演技構成についてのまとめです。

次に、演技のデキについて。

ひとことで言ってしまえば、予選も決勝もノーミスでした。

いつものレイアウトWツイストのバスケットトス、怒涛のタンブリングと最後を飾る綺麗なWツイストバクテン。筋肉モリモリ感のダンス。

高い完成度で仕上げられていました。

ただ一箇所、予選のフィニッシュでは、2-2-3の両側をフルツイストのトスアップであげたのですが、向かって左が少し低かったように見えました。それでも269.0点。

決勝では、そこも修正されて、私の目では、ひとつの欠陥も見えませんでした。得点はさらにあがって、272.0点。3.0点あがったわけです。たぶん、フィニッシュの部分の完成度アップに対して、審判員1人あたり1点づつ上げたので3点アップになったのだろうと考えているのですが、どうでしょうか?

さて、ここ数年の箕面自由について見てみます。

各世代の選手の層の厚さなどを勘案して、2012年度のチームがここ数年のピークであろうと思っていましたが、2013年度のチームは、さらにそれを超える得点を出し、驚かせてくれました。そして、2013年度こそがピークだろうと思っていましたが、その予想もくつがえされました。

試みに、JAPANカップ2演技に高校選手権2演技を加えた4演技の平均得点を計算してみますと、

2011年度 243.375
2012年度 261.625
2013年度 268.125
2014年度 267.375

となっており、本年度も昨年度にほぼ並んだわけです。つまり、現在もピークを継続中であることがわかります。