あっちこっち…より道したっていいじゃない -17ページ目

あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・



ちょっぴり現実逃避(笑)


自宅から、
そう遠いところではないのに
今までなかなか
訪れる機会のなかった愛宕神社へ




慌ただしい毎日から
ちょっと癒しを求めて…




坂はかなり登るけれど、
家の近所の見慣れた風景も
小高い丘の上から見れば格別


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「暑い、暑い」 が
つい口ぐせになってしまっているけれど…
木陰をとおる風はひんやりと、
セミの声までもが心地よい


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お茶屋さんでいただく抹茶あわ雪
濃厚で甘すぎず、
しっかり抹茶が染みこんで
口に入れた瞬間、
ふわっと氷がとける。

お店の中は涼しい風が吹きぬけて…
風鈴の音を聞きながら、
手入れの行き届いた庭を眺めていると
どこか避暑地にでも旅行に来た気分


風鈴


 
たまには、
こんな安らぎの日曜日もいいな・・・







困った…こんなに意味不明の映画は久しぶりに観た(笑)
予想してたのと全然違う雰囲気の映画だし、気だるくて重苦しい音楽がいつまでもアタマの中をまとわりついて、早くシャワーで洗い流したい感じ。
優れた監督による優れた映画…なのだろうけど、それを理解できないワタシの未熟さが歯がゆくて、せっかく映画館に行ったのに全く良い気分になれない。




高い評価を耳にしながら、まだ観ることができてないままの「灼熱の魂」と、これまた観たい観たいと言いながらチャンスを逃している「プリズナーズ」…こんな形でこの監督の映画を初体験しようとは汗
この2作品を観たい気持ちも正直、ちょっと薄れてしまった…というか自信がなくなった。
鑑賞後にネタばれサイトにアクセスする人が続出しているらしいが、ワタシも例外ではなく、歩きスマホでネタばれチェック(笑)
もう、何なんこの映画!? ネタばれ読んでも全くスッキリしないこのもやもや、一体どうしてくれる?? こんなにでっかい「?」を抱えたまま帰るなんて、後味が悪い。
観る人それぞれの解釈があって良し…というのはどんな作品にも言えることだけど、今回のワタシは完全に迷子だ。
これから観る方は、どの程度の情報を事前に入れて観るかで、この映画の印象が大きく変わってしまうことに注意!




大学教授のアダムは、たまたま観た映画に、自分とそっくりな無名の役者が出演してることに気づいた。単調な毎日をくり返しているだけだったアダムが、何かに取り憑かれたかのようにその役者を突き止めて、やがて2人が顔も背格好も声も、更には胸の傷までもが同じであることを知る。
アダムには恋人のメアリー、役者のアンソニーには妊娠中の妻がいる。




原題が「ENEMY」であることを考えてもアダムとアンソニーは、同一人物なんだろうな…というのは何となく分かるけれど、謎は投げかけられるばかりで解決しないし、伏線も回収されずに散らばったまま。
怪しげなクラブに、意味深なビル群と蜘蛛。
物語の上辺だけを観れば衝撃的すぎるラストに口があんぐり。深読みしようとすれば迷子。




アダムが大学の講義で取り上げてきるテーマは興味深い。うまく作品とリンクしているなあ、とは思う。
ちょっと悪巧みをしてしまうアンソニーと、マジメなアダム。そっくりさんの存在を知っているアンソニーの妻と何も知らないアダムの恋人…。もうすぐ子供が産まれる、という設定…
こうやって文字に現して整理すると、糸は1本につながりそうなのに、それは細すぎてプツリと切れる。
思考も止まる。
母親に相談するアダムにも違和感。何故、母親はその相手が三流役者だと知っているのか…鍵を握っているのが母なのか? そう問いかけてみても答えは出てこない。
なんかもう、考えるのがめんどくさくなってきた(笑)




ジェイク・ギレンホールは好きだ。1人2役は見ものだし、なんと言ってもメラニー・ロランが相変わらず美しい。この映画をチョイスした理由の半分は彼女見たさにあったワケで…ため息ものの美しさを拝めたことは大満足。男性ファンが多いということに、改めて納得。サラ・ガドンは今回、ワタシは初めてだったのだけれど…彼女も負けていない。妊婦役ということで更に綺麗さアップ。 


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せっかく観たのに、よく分からないままで残念だ…もう1回観る気力は今はまだない。
称賛する声が多いなか、それにノレないのも悲しいなあ。

真実が、見えてこない。。。
さて…今ここにいる「ワタシ」が、果たして本当に「ワタシ」なのだと言える??
答えは、分からない。








本名かどうかは知らないけれど、ラッキーという名を持つ人がまさかホラー映画の監督だとは思えなかった。ましてや姓がマッキーときた…
ラッキー・マッキー  きっと彼はハッピーで楽しい人に違いない(笑)
獅子王さんのブログで知って、耳にしたら忘れられないそんな彼が撮った映画を一度は観てみたかった…ようやく巡ってきたチャンスに感謝。ときどきお宝を発見できるGyaO!で鑑賞。
ご紹介下さったちぶ~さんにも、ありがとうハート


「ザ・ウーマン 飼育された女」




カニバル系…と聞いていたけど・・・
えっハート カーニバル??
アタマの中では flower1お花が咲いて こびと小人が踊る…ホラーだって言ってるのに気分はお祭り。


 

いや~しかし何なのだ、このクリスって男はっぷんちゅか
男だから、独占欲や支配欲が強いのは許せる。偉そうに威張るのもまあ許せる。見栄を張るのもワガママなのも良い。でも女を殴っちゃダメでしょ。あんなのが弁護士だというのだから恐ろしい汗

今までは、いけ好かない男と言えばウッディ・アレンの「マッチポイント」に出てたジョナサン・リース・マイヤーズが1番だった (そういえばコイツもクリスって名前だったっけ) …のだけれど、こっちのクリスもかなり、いけ好かない度は高い。
一見、仲の良さそうな家族なのに、このクリスのせいでみんな歪んでる…
クリスめ…ワタシだって、あんたの指を噛み切ってやりたいよ…ってか、指を噛み切るくらいじゃイライラはおさまらないかもしれないけど(笑)


ある日クリスは森で、とんでもないものを拾ってきた…。




野生の女…どうやら赤ん坊の頃から森で狼に育てられたらしい彼女は人喰い人種の生き残り。
クリスが一体、彼女をどうしたかったのかは意味不明…家の納屋でチェーンにつないで飼うという。
そして、当たり前のように家族にも世話を手伝わせる。


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グロさで言えば「ウォーキング・デッド」の方が断然、上。
このドラマのおかげで大概、免疫がついたのだろうと実感いー  ワタシもオトナになったものだ…。
全編に流れる軽快でセンスの良い音楽が、ホラーにはミスマッチのようでいて実は合っているのも驚き。クリスのせいで不快指数はかなり高いし、謎はいっぱい残るけれど、なかなかおもしろい映画だったと思う。

高校生の娘が妊娠、って…? クリスめっぷんちゅか どうゆうこと?
犬小屋にいたのは一体、なになに…?
あのチビちゃんはその後、やっぱ人喰いになってくのかな…?

もう一回観ていろいろ確かめたい気もするけど、もういいや(笑)
かなり、お腹はいっぱいですww 







AI (人工知能)との恋のお話。




ありえないようでいて…何年か、何十年か先には実現しているかもしれないこんな世界。
セオドアとサマンサの恋は予想よりも遥かに純粋で、まっすぐに相手を思いやる姿勢にはついホロッとしてしまう。それがワタシのココロの隙間に、じんわりと染み込んでこようとするのだけれど、ワタシの中の何かが、共感はしたくない…と必死に抵抗している。 なんだか、とても切なくなる映画なのだ。




ワタシと同年代か、それより上の人なら誰もがきっと感じたことがあると思う…
人は皆コミュニケーションをとるのが下手になった、って。今の世の中は確かに便利。目まぐるしいほどに進化するコミュニケーション・ツールのおかげで、あふれる情報と、不特定多数の人たちとの繋がりにうもれることの心地よさで、寂しさや不安を紛らして人間関係のパイプを保てているように錯覚してしまうけれど…目と目を見ながら、相手を思いやる言葉を考えて会話をし、時には口げんか、また時には大笑いしながらの、肌で感じるコミュニケーションは、いつの間にか希薄になってしまってる。
技術の進化と引き換えに人は今、大切な何かを失いつつあるんじゃない?
LINEやらブログやら最近始めたTwitterやら、ワタシだってネット依存症になりかけていることは自覚してるし、コミュニケーション能力の低下の危機を感じていないワケではないんだけど…。

日々なんとなく、ワタシは矢印こんなことを感じているワケで…。
この映画の冒頭を観たとき、その思いはより鮮明になった。そしてセオドアの孤独感が痛いくらいに伝わってきた。 AIとのラブストーリーと言えばロマンチックに聞こえるかもしれないけれど、彼に本当に必要なのは人の温もり。手をつないで歩くことや、目を見つめ合うこと。




ワタシのもやもやの原因は、大半が人間関係がらみだったりするのだけれど、それでもやっぱり人とは繋がっていたい…改めてそう感じることができた。

気をつけていないと忘れてしまいそうになるけれど、サマンサはOSだ…そりゃセオドアのことはなんだって分かっているだろうし、彼の喜怒哀楽をコントロールしてるのだってプログラムかもしれない。セクシーでスマートなサマンサをココロの拠りどころにして、そんな彼女につい甘えて逃げてばかりいるセオドアが可哀想に思えてならなかった。。。

人の気持ちやお礼の言葉を代筆するというビジネスも、ハートウォーミングな仕事のようであって実は、これが成り立ってしまう世の中というのは恐ろしくもある。セオドアが、手紙を読む人を想ってつづる言葉はどれもステキ。人の言葉が持つあたたかさや温もりは、きっとどれだけ技術が進化したとしても絶やしたらいけないんだな、とも思う。
この脚本でアカデミー賞を勝ちとっているだけあって、優しさに満ちたセリフの数々にはココロがこもっている。そしてふと、ワタシが最後に手紙を書いたのはいつのことだっただろか、と考えてしまう。

イライラや、もやもやがあってこそ人間。不安もドキドキも涙も笑いも、なんだってかかって来ればいい…そんな清々しい気持ちが残る映画。ちょうどもやもや期にあったワタシにとって、これまたなんとも絶妙なタイミングで現れてくれた救いの1作。こんなステキな出逢いに感謝。




ホアキン・フェニックスはあのリバー・フェニックスの弟?
「スタンド・バイ・ミー」の猛烈にカワイイ彼がアタマに焼きついているので、リバーも生きていればこんなおっさんか…と思うとちょっと悲しい。
そして、近未来の世界では流行っているのかもしれないけれど…とにかくセオドアのパンツの股上深さがハンパない(笑) それがまた似合ってしまうホアキンも悲しかったりする…






ゴヤの「魔女たちの飛翔」が出品されるオークション会場




2750万ポンドという高値でそれが落札された瞬間、会場にはガス弾が投げ込まれる。
競売人サイモンは、緊急時のマニュアルどおりに絵画を金庫まで運ぶ。そこでサイモンを待っていたのは窃盗団のリーダーであるフランク。サイモンとフランクはどうやら仲間らしい。
ゴヤを盗まれたフリをして、フランクにそれを手渡すだけでよかったはずなのに…

やがて病院で目覚めたサイモンは、フランクに殴られた衝撃で記憶の一部をなくしてしまっていた。
サイモンはゴヤをどこに隠したのか…
そもそも何故、隠したのか…
フランクは催眠療法で失われたサイモンの記憶を取り戻そうとする。




ダニー・ボイルの新作。映画館に行くことができなかったのがずっと心残りだった。
公開当時、大絶賛の声はあまり聞かなかったのだけれど、ワタシは彼の作品がどれも好きなので、自分で確かめないと気がすまない。
ヴァンサン・カッセルが出演しているのも、この映画を観たかった理由のひとつだったワケで…。




あまり知られていないかもしれないけれど、1995年に公開された「憎しみ」というフランス映画。
ヴァンサン・カッセルが主演で、マチュー・カソヴィッツ (ほら「アメリ」に出てくる自転車の彼、ね) が監督し、その年のカンヌでパルムドールをとったのだけど…。それはそれはもう衝撃的な作品で、当時学生だったワタシは上映するミニシアターを追っかけて東京へ横浜へ、何回も映画館に通ったほど! その後、なかなか彼の出演作を観る機会にはめぐまれずにいたけれど…今回、天才ダニー・ボイルとタッグを組んだというのだから、ワタシの遠いむかしの興奮もよみがえる。 ワタシ的には決して美男子ではないのだけれど、いい俳優さんだなあと改めて実感。フランクはなかなかオイシイ役どころだった。




どこから手をつけていいのか分からなくなってしまって、興味はあるものの放置状態の「X-MEN」シリーズ。 こちらもあまり好みのルックスではないけれど…ジェイムズ・マカヴォイの出演する作品にはハズレがないと聞いたことがあるし、ワタシが知るところでも実際そうなので、ここらでちょっと「ファースト・ジェネレーション」あたりを観てみようか…そんな風に思わせるほど、今回サイモンは彼のハマり役だったと思う。 ただ、誘導されるがままにサイモンに共感してこの映画を観てしまうと、あっちこっち振りまわされて大変だ。
サイモンは催眠術にかかりやすい体質…らしい。 記憶も少しずつ戻ったかと思いきや、ゴヤの隠し場所が分かったら用済みになって殺されるのでないかと怯えだす。その壊れっぷりが見ものだ。




そして、全てのカギを握る催眠療法士エリザベス。ここでまたロザリオ・ドーソンに会えるのは嬉しい。
消えた名画の行方を追うサスペンスに、フランク・サイモン・エリザベスの三角関係がごちゃごちゃに絡み合って、現実と妄想と記憶が複雑に入りまじり何が本当なのか分からなくなる。ワタシ達まで、アタマの中をかき乱されてるような感じ。それでも糸がいったんほどけてみれば、これまでバラバラだったピースは全部つながっている。その糸をあやつるのが、エリザベス。
催眠療法士というのは日本ではあまり馴染みのないように思えるけれど…誰かに記憶を操作されるなんて気味の悪い話だ。




ダニー・ボイル曰く、ゴヤは「心の中を描こうとした最初の画家」…なのだとか。
ワタシも多くを知っているワケではないけれど、確かに暗い感じがするものが目立つような気がする。
ゴヤ自身が、不治の病に侵され聾唖者だったことも関係するのか、人間の不安や憂鬱、潜在意識の中に潜んでいる狂気が、きっと彼の絵には描きだされているせいなのだと思う。この映画もまた、名画を取り戻そうと記憶をたどるサイモンがかき乱されて葛藤するワケで…なるほど、ゴヤは必須のキーアイテムだったのだ。




スタイリッシュな映像と軽快な音楽とテンポの良い展開…この3つがそろっていれば、大抵の映画はこまごましたツッコミどころをスルーして楽しむことができるようになっている。ダニー・ボイルは常にこの3つを兼ね備えているので、おもしろくないハズがない、と安心して観ることができる。「トランス」もまた然り。複雑に絡んだ糸がスルっとほどけた時は実に爽快だ。

誰かワタシのアタマの中でからまった、もやもやの糸もほどいてくれないかしら…(笑)








オトナノシンカンセン

ハートハートキャーハートハート



ハートハートキャーハートハート

おもしろそうな匂いがぷんぷんするでしょ、これ。


とある居酒屋で…「演出力があるんだから時代劇ばっかじゃなくて現代アクションもやりましょうよ。オレ、書きますよ?」と、
「大人計画」松尾スズキに持ちかけられた「劇団☆新感線」いのうえひでのり
酔いがまわってたせいもあるのか、「お、それいいっすね~。やりましょやりましょ」…ってノリで始まり、構想すること5年。
2014年…演劇界の大事件とも言われる夢のコラボレーション
「大人の新感線」がついに誕生。


B 級の空気がただよって…ハードボイルドで…70年代の空気を感じさせつつ…ちょっとエロくて…ちょっと危険な
「ラストフラワーズ」
松尾スズキが書き下ろし、いのうえひでのりが演出のスパイアクション活劇がここに!!




【作】松尾スズキ(大人計画)
【演出】いのうえひでのり(劇団☆新感線)
【出演】古田新太阿部サダヲ・小池栄子・橋本じゅん宮藤官九郎高田聖子皆川猿時粟根まこと村杉蝉之介河野まさと荒川良々山本カナコ平岩紙保坂エマ星野源村木仁松尾スズキ

いやあ…なんとも豪華な顔ぶれ。 両劇団の個性あふれる俳優たちが勢ぞろい!
唯一のゲスト、小池栄子も負けずと光ってますね~

これはもう、おもしろくないワケがないでしょカオ


ハートハートキャーハートハート


ご存知のとおり、ワタシはゲキ×シネが大好きで、VAC(VILLAGE AUDIENCE CLUB)の会員になっていると、関連したいろんな情報が入ってくるワケで…
なんとなくチケットの先行抽選に応募してみたりして…そして当選しちゃったりして…(笑)

ってことで、今からどきどきわくわく興奮状態。
行きますよ、ワタシ。 9月の大阪公演へ!!!





中島哲也監督の映画は好きだ。今のところハズレがない。
どれも原作に劣ることなく、独特のセンスが随所に光ってテンポの良いアーティスティックな作品に仕上がっているから。 ただただ原作に忠実に作られたのではなくて冒険してるところ、させてくれるところがいい。音楽も色もうまい。 この人、すげ~!って毎回思う。


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「下妻物語」はその軽快なノリに笑い転げたし…「嫌われ松子の一生」を観たときには彼は天才なのだと確信した。これはついサントラも買ってしまった…「パコと魔法の絵本」にいたってはワタシの邦画セレクション、ベストに必ず入っているし…「ららぴぽ」は脚本が彼のようなのでこれから観る映画リストに入ってて…「告白」は今さら言うことないけど、最高にぶっ飛んでた。




で…今回の「渇き。」
予告を1度観ただけでゾクゾク感が身体中に! 「告白」から4年も経ってるという恐ろしさも加わって…
ますます、すげ~中島哲也。
これはぜひ原作も読んでおきたくてすぐ本屋へ。 深町秋生「果てしなき渇き」…これ、舞台がさいたま市大宮で、駅のまわりの様子や、浦和の実家から祖母の家へ向かう車から見る風景が目に浮かんで懐かしい。残念ながら、公開までに読み終えることはできなかったのだけれど、主要人物はだいたい出そろっていたので、とにかくテンポも展開もスピーディな本作、半分でも読んでおいて良かったと思った。


ある日、優等生だった娘・加奈子が部屋に何もかもを残したまま姿を消した…
元妻からそう知らされ、加奈子の行方を追い掛けることにした藤島、元刑事。
家族をやり直したいという期待もあって、どうにか娘の足取りをつかもうと独自の捜査をくり広げるも、加奈子の交友関係をたどるにつれ浮き上がる、わが娘の知られざる素顔に驚愕することになる。
加奈子は何者なのか…加奈子はどこに消えたのか…。




原作でも充分にその雰囲気は伝わってくるけれど、とにかく父親の藤島、役所広司が汚なくてしょうがない(笑) 汗まみれ血まみれ、そして更には口も悪ければ髪型も服装もアパートの部屋も不潔。 あ~これが、妻も娘も仕事も失った男のたどり着く姿…惨めだ。


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壮絶ないじめ、思わず目を逸らしてしまうような殺戮のシーンのバックに流れる場違いとも思えるような青春映画っぽい音楽や、晴れわたる青空や、ところどころで挿入されるアニメーションが残酷さを緩和して、そのギャップは観る者を惹きつけるものすごい効果を発揮していると思う。




ここで描かれているのが今どきの女子高校生や警察の実態だとは到底信じられないけれど…物ごとには、見ているつもりでも見えてない部分、知っているつもりでも知らない部分がある。
人間にも、表と裏…後ろと前…光と影が当然あるわけで…。 加奈子は天使なのか悪魔なのか。
表面に見えていることだけが真実だということではないのだ。 恐ろしい…。

うす気味悪いくらいいつもヘラヘラ笑っている藤島の後輩、浅井。彼の本心も、どこにあるのか分からない。 イライラが隠せない加奈子の友人も、秘密を抱えた元担任も。 




物語は、加奈子を追う藤島と3年前の加奈子が交互に描かれている。藤島の記憶も入り乱れて、ハチャメチャに展開する。それでも混乱することなく観れるのは、やはり中島監督だからなのでは、と思う。
好きとも嫌いとも言える本作。観たあと身体に残るのは爽快感より疲労感。
「劇薬エンターテイメント」…とは上手く言ったものだ。




加奈子は「不思議の国のアリス」を読んでいた。
でも、加奈子が落ちた穴の向こうにあったのはワンダーランドなんかじゃなかった。
「落ちた穴が深すぎて、ずっとずっと落ちていく感じ…」 ココロも身体も、ぼろぼろだ。








ゾンビブームの再来
コメディ系ゾンビ限定だったのが、今度のブームはちょっと大人になって帰ってきた
カオ
きっかけは…昨年公開の「ワールド・ウォー Z」


これはもう、ほんとにブログのネタばれレビューに感謝! 「Z」の正体がゾンビだって知らなければ、多分ワタシこれは観に行ってなかったもの…期待してた以上に楽しんで、上機嫌で映画館をあとに。
これを観たのもついこの間のことのようで、実はもう1年近くも前のこと。こんな風に、時間があっという間に過ぎて行くことの方が、実はホラーよりもずっと恐ろしいことだったりして…笑
汗 


【28日後…】


天才ダニー・ボイルのゾンビ映画。 ちょっぴり切なくて、これはとても美しい映画だ。 実は「ワールド・ウォー Z」を観たときこの映画を思い出して、すぐにもう一度観たくなった。
研究所のチンパンジーから感染したウィルスが、またたく間に広まってロンドンからは人が消えた…感染から28日後、病院で目を覚ましたジム。何が起こっているのかまったく分からない。変わり果てた街を彷徨うけれど、HELLOと呼ぶ声に答える者はない。


ダニー・ボイルが、ところどころに見せる街や風景が美しくて、それは絵画を見ているような穏やかさ。 打って変わって、感染者が現れれば一気に緊張感が増す。このメリハリが効いて、ただのゾンビ映画ではない芸術性の高い1作になっているのだと思う。
研究所のチンパンジーから感染したのは「怒り」のウィルス。たった一滴の血で人が豹変するほどの力を持つ。そして、何よりも恐ろしいのは、ボイルのゾンビは全速力で走ること…。標的を定めたら猪突猛進、狙われれば逃げるスキも何もない。これまでのゾンビのイメージは払拭される。
ちょっと気を緩めすぎでしょ、とツッコミたくなるけど、生存者たちが皆でスーパーに行くシーンが好き。



ナイト・オブ・ザ・リビングデッド】

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ゾンビが好きと言いながら、原点とも言えるこれを観たのはまだ最近のこと。
モノクロで、どこかクラシカルな雰囲気が良い。
お墓参りに行く兄妹。 墓地にたどり着く前から「いかにも何かが起こりますよ」って空気を漂わせるドライブと、いかにも…な音楽。 兄のキャラが、どっか癪にさわる…けっ、アンタなんかゾンビに食われてしまえ~と思っていたら真っ先に餌食になってしまった。
残された妹が、兄の仇をとるためゾンビに立ち向かうのかと思いきや、彼女は完全に腑抜けてしまってその後はまったく使いものにならず(笑)
生存者たちは助け合うどころか仲間割れ…
自ら危険な役を買って出た熱意ある若者はあっという間に殺られ…
我が娘をつきっきりで介抱してた両親はその我が娘に食われ…
そしてあのラストに唖然。 人間のエゴ、人間の醜さこそがきっとホラーなのだ。

50年前のゾンビは走ったり飛びかかってきたりはしなかった。 モノクロのせいか、顔色もそう悪くは見えないし、朝になったらちゃんと家(?)に帰る。 低予算で作られたというけれど、そのおかげか素朴な感じはとてもいい。 派手に暴れまわるゾンビに慣れてしまうと、どこか物足らないような気はするけれど、ようやくロメロ・デビューできて大満足。



【ウォーキング・デッド】

 
逃走犯を追跡中、銃弾に倒れ昏睡状態に陥った保安官リック。やがて目が覚めると、目の前の世界は一変していた…街は崩壊し、「ウォーカー」達がはびこっていた・・・あ、ちょっと「28日後…」の真似なのかな? コミックを原作としたアメリカの連続ゾンビドラマ。
製作に「ショーシャンクの空に」の監督が携わっているらしい
サバイバル・パニック・ホラー。 うん、なんとなく映画っぽい感じがするのはそのせいかな。
笑いなんてこれっぽっちもない上、かなりグロかったりするけれど、ハマったらおもしろすぎて抜け出せない。 シーズン1・2・3・4 一気に観てしまった(笑)

人は、究極の状態に陥ると、少しずつ本性が現れる…はじめの内はまだ希望もあって、生き残った人たちも協力体制にあるけれど、だんだんと仲間が減り、それぞれの過去や思惑や秘密、嘘、裏切りが入り混じると、キレイごとばかりも言ってられなくなってくる。 リックのように、勇敢で頼りになるリーダーは、善人でいようとすればするほど自らの命を危険にさらすことになる。


こんな普通でない状況では、正義感は重荷にしかならない。 正義感に、首を絞められ苦しむのは自分なのだ。
なにが正しいのかは、もう誰にも分からない。次から次へと何処からともなく現れるこの異常事態が、一体どう終息を迎えるのかシーズン4まで観ても予想がつかない。


ワタシが注目してたのは、リックの元同僚でもあるシェーン。 彼は本当に可哀想な人だった…。 良心がないように思われる彼の言動は誤解されがち。 けれど事態は異常であり、多数を生かすためには少数を犠牲にする決断も必要なのだという信念は間違ってなかったはず。 なのに、わりと早くに姿を消してしまった…。アメリカのドラマって、役者さんの降板が唐突で容赦ない。


そしてもう一人がダリル。 誰に媚びることもない彼のあり方は本当にカッコいい。 いつ暴発するか分からないような危険な空気を漂わせて、一見、協力の輪を乱しているかのように見えるけど、彼には彼なりの強い正義がある。 彼の辛い過去も垣間見え、回を重ねるごとにイイ男になってくる。 このドラマの世界じゃ生き続けることが幸せなのかはわからないけれど、彼だけはどうか生き抜いて欲しい…と危険が迫るたびに手に汗を握ってしまう。

何が原因で何故こんな事態になったのか…なかなか謎が明かされることはない。 闘い続けているのに明るい未来の兆しもない。 ウォーカーたちが現れても慣れてしまえばもう怖いとも思わない。 なにが恐ろしいって…それは信じた人からの裏切り。 
シーズン5の放送は秋の予定。 しばらくモヤモヤしたままだ。

ゾンビ

こうやって書いてみると…ゾンビが好き、というよりドロドロした人間のぶつかり合いのドラマが上手く描かれているからこそ惹かれるんだろうな、とも思う。 生きるか死ぬかの崖っぷちに立たされたとき、ワタシならどんな行動をとるんだろ…

またまたアタマの中ゾンビでいっぱいになってきた…オススメあったらご紹介くださいな❤︎



これほどまでに公開が楽しみな映画とは、そうそう巡り逢えるものではない。
ポスターひと目でアンダーソン好きにはたまらない、わくわく感が味わえる。
TOHOのポイントで観ようかとも思ったけれど、崇拝するアンダーソン監督に対してそれは失礼かな、と前売りを購入。席を予約する指も震えてた。




ヨーロッパは東のはじっこ…
旧ズブロフカ共和国の大作家が語り始めた、とあるミステリアスな物語。

1968年。若き日の作家は、休暇でグランド・ブダペスト・ホテルを訪れていた。
かつての華やかさをすっかり失い、寂れてしまったこのホテルのオーナーはゼロ・ムスタファ。
彼には、いくつもの謎があった…。
貧しい移民の身からどうやって大富豪にまでなったのか?
何のためにこのホテルを買ったのか?
なぜ自分のホテルで、狭い使用人部屋に泊まるのか?
ゼロは作家に、彼の人生をありのままを語り始める…




1932年。ゼロは新人ベルボーイとしてグランド・ブダペスト・ホテルで働いていた。その背景にはゼロの悲しい事実があるのだけれど…格式高いこのホテルには、エレガントな宿泊客があふれていた。




ホテルには伝説のコンシェルジュと言われるグスタヴ・H がいて、彼はゼロの師であり父親代わりでもあった。究極のおもてなしを信条とするグスタヴは、マダムたちの夜のお相手もこなし、多くの客が彼を目当てにホテルを訪れていた…
しかし、マダムD が殺されたことで、彼の人生は一夜にして変わってしまう。ルネッサンス時代の貴重な絵画と、マダムの莫大な遺産争いに巻き込まれてしまったのだ。
ホテルの名誉を守るため、謎解きに挑むグスタヴとゼロ。コンシェルジュ秘密結社の力を借りて、大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る! 果たして事件の真相は…?




この映画のトレーラーからも分かるように、とにかくもう、すみからすみまで計算し尽くされた構図が見事。アンダーソンのどの作品に於いてもそうなのだけど、スピード感のある物語の展開を全く邪魔することなく、独特の世界観があふれてる。スクリーンのちょうど真ん中に線を引いてみると、そこに浮かび上がるのは完璧なまでのシンメトリーの世界! 真っ正面から、そして真上からも。
彼の美意識の高さとこだわり、そして光るセンスはどの作品でもがっちりとワタシのココロを掴んで離さない。






ちょっとおもしろい動画を見つけた
矢印Anderson from Above 真上から観るアンダーソン…これこそが彼の世界。
今回はホテルの外装からしてうっとりするほど可愛らしい。全体的にピンクがかった色使いがとてもいい。このホテルはドイツにあるデパートを改築したのだそう。「ダージリン急行」では本当にインド政府から電車を譲ってもらったと言うし、彼の細部へのこだわりは半端なものではない。
描かれている3つの時代。スケールは大きいのにおもちゃの世界を見ているような夢の時間。
ホテルに向かうあの登山列車には思わずため息。 




そしてアンダーソン作品ではお馴染みとなったキャストもまた楽しませてくれる。出番はほんのちょっとであっても、誰もがココロから喜んで作品に参加しているのが分かる。ハーヴェイ・カイテルなんて、危うくもうちょっとで見逃すとこだった(笑)
コンシェルジュの秘密結社…というのがスゴイ。次から次へと繋がる電話リレーがおもしろい。
エンドロールの最後の最後まで見どころたっぷり、アンダーソン・ワールド満載。
 
彼のことが大好きな人も、今から大好きになる人も、今までちょっと苦手だった人も…映画館では誰もがステキな時間を過ごせること間違いなし!

そろそろ、本当にアンダーソンDVDボックスが出ないかしら
ずっと待っているのになあ。。。。。


会社で飲むコーヒーには
いつも豆乳を少~し入れて
ほんのり甘いのを楽しんでいるワタシ。
イソフラボン効果で
女子力キープも狙いだったりする(笑)
なんと!イソフラボンには
豊胸効果もあるらしい
おっぱい

家の近くにできたお豆腐屋さんで昨日、
初めて豆乳を買ってみた。
イメージは…
カフェで飲むような濃厚なソイラテ


あれ? なんかちょっと違うかも…汗 
器を開けたとたん、
そこに漂ったのはもろトーフの香り。
これじゃ冷奴…
でもまあコーヒーに入れるんだし、
きっと本物の豆乳なら美味しいはず。

仕事を始める前、
気持ちを落ち着けるための
貴重な時間が台無しだ…

不味すぎるワタシのソイラテ
これじゃコーヒー風味のトーフ。。。。。
もう少しコーヒーを足してみる
それでもトーフ
もういいや、と放置していたら
あら不思議。
なにがどう反応したかは知らないけれど
カップの中でワタシのソイラテは、
澄んだ汁と
とろっとした感じの固形物に
分離しているじゃないですか(笑)
ほんとにトーフになるのかな…




余った豆乳はお持ち帰り
その夜…豆乳は
具だくさんの美味しいスープになりましたとさ
ハート


めでたしめでたし。


 皆さんも、ソイラテはちゃんと
調整された豆乳で作りましょうね