困った…こんなに意味不明の映画は久しぶりに観た(笑)
予想してたのと全然違う雰囲気の映画だし、気だるくて重苦しい音楽がいつまでもアタマの中をまとわりついて、早くシャワーで洗い流したい感じ。
優れた監督による優れた映画…なのだろうけど、それを理解できないワタシの未熟さが歯がゆくて、せっかく映画館に行ったのに全く良い気分になれない。
高い評価を耳にしながら、まだ観ることができてないままの「灼熱の魂」と、これまた観たい観たいと言いながらチャンスを逃している「プリズナーズ」…こんな形でこの監督の映画を初体験しようとは

この2作品を観たい気持ちも正直、ちょっと薄れてしまった…というか自信がなくなった。
鑑賞後にネタばれサイトにアクセスする人が続出しているらしいが、ワタシも例外ではなく、歩きスマホでネタばれチェック(笑)
もう、何なんこの映画!? ネタばれ読んでも全くスッキリしないこのもやもや、一体どうしてくれる?? こんなにでっかい「

観る人それぞれの解釈があって良し…というのはどんな作品にも言えることだけど、今回のワタシは完全に迷子だ。
これから観る方は、どの程度の情報を事前に入れて観るかで、この映画の印象が大きく変わってしまうことに注意

大学教授のアダムは、たまたま観た映画に、自分とそっくりな無名の役者が出演してることに気づいた。単調な毎日をくり返しているだけだったアダムが、何かに取り憑かれたかのようにその役者を突き止めて、やがて2人が顔も背格好も声も、更には胸の傷までもが同じであることを知る。
アダムには恋人のメアリー、役者のアンソニーには妊娠中の妻がいる。
原題が「ENEMY」であることを考えてもアダムとアンソニーは、同一人物なんだろうな…というのは何となく分かるけれど、謎は投げかけられるばかりで解決しないし、伏線も回収されずに散らばったまま。
怪しげなクラブに、意味深なビル群と蜘蛛。
物語の上辺だけを観れば衝撃的すぎるラストに口があんぐり。深読みしようとすれば迷子。
アダムが大学の講義で取り上げてきるテーマは興味深い。うまく作品とリンクしているなあ、とは思う。
ちょっと悪巧みをしてしまうアンソニーと、マジメなアダム。そっくりさんの存在を知っているアンソニーの妻と何も知らないアダムの恋人…。もうすぐ子供が産まれる、という設定…
こうやって文字に現して整理すると、糸は1本につながりそうなのに、それは細すぎてプツリと切れる。
思考も止まる。
母親に相談するアダムにも違和感。何故、母親はその相手が三流役者だと知っているのか…鍵を握っているのが母なのか? そう問いかけてみても答えは出てこない。
なんかもう、考えるのがめんどくさくなってきた(笑)
ジェイク・ギレンホールは好きだ。1人2役は見ものだし、なんと言ってもメラニー・ロランが相変わらず美しい。この映画をチョイスした理由の半分は彼女見たさにあったワケで…ため息ものの美しさを拝めたことは大満足。男性ファンが多いということに、改めて納得。サラ・ガドンは今回、ワタシは初めてだったのだけれど…彼女も負けていない。妊婦役ということで更に綺麗さアップ。
せっかく観たのに、よく分からないままで残念だ…もう1回観る気力は今はまだない。
称賛する声が多いなか、それにノレないのも悲しいなあ。
真実が、見えてこない。。。
さて…今ここにいる「ワタシ」が、果たして本当に「ワタシ」なのだと言える??
答えは、分からない。