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あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・





3連休で、母が福岡に遊びに来ました。
台風も去っていよいよ暑いです。仕事や日々の忙しさのせいか、どうも最近のワタシの身体は癒しばかりを求めています。歳のせいもあるのでしょうか…(笑)

こんな場所を見つけて行ってきました
rrrr まさに、ワタシが求めていた癒しの空間でした。


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「那珂川 清滝」…という天然温泉施設なのですが、山の豊かな緑に囲まれたステキなところ。都心から送迎バスが出ていて、あの雑踏から1時間弱で山の澄んだ空気に包まれます。ここなら、セミの声でさえ耳に心地良いくらい。
バスが無料というのも嬉しいポイント。1400円の入館料を払えば、の~んびり1日中ここで過ごすことができます。
ココロも身体も癒す木々の「緑」の力ってすごい。陽の光をあびて、キラキラする葉っぱがまぶしくて…遠くで流れる滝の音を聞きながら、ふう~っと疲れが消えていくのが分かる感じ。


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いくつもの露天風呂を、お気に入りを見つけるまであっちこっち行き来して、ようやくワタシが落ち着いたのは、お湯が白っぽく見えるほどの沢山の細かい気泡がぷくぷく出ているお風呂。ぬるめのお湯なので、いつまででも入っていられるのです。ふやけました(笑)


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広々とした畳の休憩室やレストランもなかなかオシャレで、期間限定というフレンチトーストのランチも美味しかったです。



よつば



混雑もなく、ちびっ子が騒いでいる訳でもなく…ゆ~ったりとした贅沢で静かな母と娘の時間でした。

映画からは離れた連休でしたが、たまにはこんなのも良いですね。







劇団☆新感線の「五右衛門 VS 轟天」がおもしろすぎてちゃって困っている…


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《 35周年オールスターチャンピオンまつり 》 と謳うだけあって豪華なキャスト&止まらない笑い!そしてナマで聴く「五右衛門ロック」の迫力といったらそれはそれは凄かった。
来月末からは東京公演。お時間ある方はぜひ!


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舞台ポスターからも分かるように、古田新太と橋本じゅんのキャラクターはこってり濃厚。それに負けず強烈だったのが賀来賢人と池田成志…これまで何に出ていたのかピンとは来なかったのだけれど、かなり気になる2人…ちょこっと調べてみたら彼らが一緒に出演している映画を発見。


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前置きが長くなった(笑)

「俺はまだ本気出してないだけ」…そういえば予告は観たことあったっけなあ。
その時は魅力を感じなかったのだけれど、フタを開けてみれば前向きすぎて平和すぎて、ちょこちょこ笑いのツボをつく脇役たちにただ者ならぬセンスを感じたワケで…もしや拾いものなのでは??
監督の福田雄一さんというのは、なんと「勇者ヨシヒコ」の人!
あ~だから山田孝之。佐藤二郎。そしてムロツヨシ(笑) しかと拾わせて、いただきましたキャッ*m

バツイチ子持ちの42歳。
本当の自分を探すのだ、とある日突然、会社を辞めてしまう。中年フリーターのぐうたら生活。お父さんには怒られ、娘にお金を借り、友人に食事をたかる…。この男、しようもない。とてつもなく(笑)

そうだ。俺、漫画家になるわ…

はてさてシズオの漫画家デビューの日はやってくるのか??


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もしもワタシの父が…あるいは夫が…または息子がこんなシズオみたいなのだとしたらかなり困ると思うけど、とことん能天気で、とことん自分に肯定的なそのダメっぷりは限度を通りこして愛おしく思えるから不思議。 これぞダメ男マジック(笑)

こないだ観たばかりの「孤高のメス」でのシリアスなドクターが印象深かった堤真一なのに…これでワタシの記憶もキレイにぬり替えられた。
とにもかくにもこのシズオには、見習うべきこと多し。
ワタシも、明日からは本気出そカオ

原作の漫画の方が100倍は面白いらしいのだけれど、このゆるい感じワタシは好き。そう言えば…お目当ての賀来賢人と池田成志は、ほんとに少しだけの出演で危うく見逃すところだった。
今晩からは、またヨシヒコを観ようかな、2人もゲスト出演してたはずだから。


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ところで…「五右衛門 VS 轟天」には、それぞれの演目に登場してきたキャラクターがいっぱい出てくるわけで、もちろん初めてであっても充分楽しめるようにできているけれど、ファンであれば尚、嬉しい演出がいっぱい。
「五右衛門 VS 轟天」ワールドを通りすがったアンヌ様こと天海祐希のサプライズ出演には観客席がどよめいた。やっぱり彼女はため息が出てしまうほど美しい。
噂によると…本日はシン様こと三浦春馬が通りすがったらしい。







舞台で笑って…映画で笑って
「笑うこと」って大切なんだな、と実感。

気分も晴れます太陽









大叔母の葬儀のために東京に行ったのだけれど、ちょうど良く時間ができて「アリスのままで」を鑑賞。渋谷の映画館なんて学生のころ以来。平日の午前中にも関わらず街の中はものすごい混雑で、人の多さに酔う。あの頃はよく平気な顔してここを歩いていられたなあ、と思う。



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ドラマよりも、病気に対しての知識と理解をを広める意味合いが強いように感じて、映画としての良し悪しは正直分からない。けれども…ジュリアン・ムーアの演技の素晴らしさと、家族のあり方について考えさせる点においては深くココロに残るものだったと思う。


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アリスが病気を発症してしまったことは彼女のせいではない。
若年性のアルツハイマーでしかも珍しく遺伝性のものだという。しかも言語学者という職業がら、豊富な知識を持ち合わせているので進行も早いのだとか。
普段よく見知った場所で迷子になったり…言葉が出てこなかったり…記憶が抜け落ちたり…。
優しい夫と子供たちに囲まれて、なに不自由なく生きていたアリスを突然、病が襲う…わが子へも遺伝しているかもしれないという不安と共に。

題材が題材なので決して軽い映画ではないのは分かっているけど、なぜ観ていてこうも辛い想いをするのか…それは当然、アリスを自分自身に置き換えて考えてしまうからだ。
もし、ワタシが病気になったら…もし、ワタシがこれまでのワタシを築いてきた記憶を失ってしまったら…もし、もし…。
愛されているアリスは幸せだ。これまで彼女が培ってきたものは、いざという時にこんな風に形になって返ってくるのだ。もしもワタシにその時が来たら、果たしてワタシには支えてくれる家族や恋人や友達がいるのだろうか…。病気と闘おうとする勇気が持てるだろうか…。自分を、受け入れることができるだろうか…。



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いよいよ記憶をなくした時の自分に宛ててメッセージを送るアリスと、あるスピーチの中の「 I'm not suffering I'm struggling 」というフレーズが印象的。
彼女は、強い。 



よつば


先日亡くなった大叔母は父親の叔母。そう近い関係ではないように聞こえるけれども、生涯独身だった彼女にとって、父はまるで息子のようであり、その娘であるワタシも小さい頃からかなり可愛がってもらっていた。思い出が、沢山ある。
大人になってからはなかなか会う機会がなく、脳梗塞で倒れて入院しても、お見舞いには結局行けなかったことが、今さらになって悔やまれる。
大叔母は熱心なクリスチャンであり、女子学院を卒業した後は音大でピアノを専攻。数年前までは海外を飛びまわるほど元気で、奉仕の精神に満ちた尊敬に値する人だった。
90年という長い人生の中で、彼女が関わってきた人は数知れない。高齢であるから、誰もがその死を覚悟はしていたはずだけど、教会の礼拝堂には彼女との別れを惜しむ人たちがあふれていた。
愛され、幸せな、人生だったのだと思う。
素敵な、お葬式だった。


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当然、ワタシの中では映画のアリスと重なるワケで…。
アリスの人生はまだこれからも続くのだけれども、ワタシも生き方を真面目に考えてみなければいけないのだな、と本気で思った2日間だった。



よつば


先日は
凹んでいたワタシに
沢山の暖かい言葉を
どうもありがとう。
もう
大丈夫です
キャー







ワタシは今、人の優しさに飢えていて…ココロが枯れて、叫び声をあげている。
このままでは、人に優しくすることもできません。
甘ったれてるのは分かっているけど…誰か、ワタシに優しい言葉をかけてあげてください…泣

あれもこれも観たいと思う映画は沢山あっても、このところ映画館に行く元気が出なかった…。
ようやく「エレファント・ソング」の公開で、ワタシの気持ちが動いたみたい。


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ちょっぴりネタバレしてるかも…

精神科医が失踪した。手がかりを知っているのは患者のマイケルだけ。真相を探るべく、院長はマイケルから事情を聞き出そうとするけれど…知りたい答えは、するりするりとはぐらかされて、挑発的で人の心を見透かすかのようなマイケルに、院長は翻弄されてばかり。


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もともとは舞台劇というだけあって、2人の言葉のやりとりは秀逸で惹きこまれる。
美しすぎるドラン…と俳優としても注目のグザヴィエ・ドランのようだったけれど、あえてそこには触れないでおく。好みは、まあ人それぞれなのでw 
「Mommy/マミー」でドラン監督作品デビューして、まだこの1作しかワタシは知らない。それでもとても好きな監督になっているからこそ、この主演映画が気になってた。彼自身が撮っていたならどうなるのか、気になるところ。
BGMはほとんどなく、舞台の大半が失踪した精神科医のカウンセリングルーム。冷めた色調だけれど映像は美しく、会話から垣間見えるマイケルの過去や、愛に飢えた彼の姿、そして院長が抱えていた傷…。そんな2人の間にいる看護婦長。それぞれの姿が浮き彫りになるにつれ、やるせない気持ちでいっぱいになる。
心理サスペンスドラマを謳ってはいるけど、物語の真髄はそこではない。

14歳だったマイケルの目の前で母が自殺した。それからずっと精神病院に入院している彼は、自分の存在に確信が持てていない。ただただ愛されたいと切に願い、病院にいてはその願いは誰にも届かないと思っている…善人ぶった院長はマイケルのことなんて何も分かってないが、看護婦長は違う。
それを、もう少し早くマイケルが気づいていたら…。


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「話してあげるから、ご褒美にはチョコレートをちょうだい…」
マイケルはもう決めていたんだと思う。何もかもから解放される1番の近道を行こう、って。

失踪した精神科医はどうなったのか?
事実が分かってみればそれは肩透かしを食らったかのような話で、映画としても期待どおりとはいかなかったのだけれど…いろいろと考えがアタマをよぎる作品だった。マイケルがそうだったように、人のココロはもろくて壊れやすい。いつも「助けて」と小さなサインを出している…お願い誰か気づいて、って。
ワタシも気づいてほしいし、気づいてあげたい。




キラキラ


もうすぐ七夕。博多では山笠のテンションに押されてすっかり忘れていたけれど…
七夕の星には、ワタシも願いをたくしてみましょうか。


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3回目の癒しの筆文字教室
初めてパステル体験でした
キャー









鬼畜は誰か?

久々にこんな恐ろしい映画を観た…Huluでは今、野村芳太郎作品を特集中。
「昭和枯れすすき」「わるいやつら」と観て、ついに「鬼畜」…
ああ恐ろしい…辛い…胸がしめつけられて、ココロが痛む。 人、というものがあまりに恐ろしすぎて涙も出てこない…あの子たちには罪はないのに…あの子たちは一生懸命に生きているのに…。
ああ、あの子たちが不憫でならない。


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松本清張は前々から好きだけど「鬼畜」はまだ読んでなかった。なんでも実際の事件がベースにあるらしく、そうと知っては尚さら気持ちが沈む。
今、誰かがこれをまた映画化しようものならきっと大問題だ…。
昨晩おそくに観て、しばらくは放心状態。朝になっても引きずって憂鬱なまま。



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鬼畜は誰か?

よそで女を作って3人も子供を産ませていた宗吉か…。
まだ幼い子供たちを置き去りにした菊代か…。
それとも、いくら他人が産んだ子たちだからと言え完全に育児放棄したお梅か…。



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人は誰でもココロの片隅に、鬼畜な要素をちょっぴりは持っていると思う。そこを、チクチク突かれえぐられ、ほじくり返され…挙句、自分も鬼畜になったかのような感覚に苦しめられる…ああ恐ろしい。
憎むべきは原因を作った宗吉なのだろうけど、正妻の座にいるが子がないお梅と、3人の子供がいる妾の怒りの矛先は宗吉には向かず。女2人は激しく罵りあい、お梅は子供たちを怒鳴る叩くの虐待をくり返す。おどおどして、どっちつかずの宗吉がなんとも頼りなくて、腹立たしい。



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「おとうちゃん、好き」
そんな風に耳元でささやく、無邪気な子供のココロを踏みにじる大人のエゴが醜い。


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鬼畜は、いったい誰なのか?










多分これは、ジョニー・デップの出演作ベストの1本。
この頃の彼は、カッコイイだけでなく俳優としても素晴らしく…ワタシもまだ彼のことが大好きだった。


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かれこれ20年がたち…例のヒミツの箱の中からこんなものが見つかった。
最近は映画を観てもレビューを書くまでの気力がない
汗 このまま皆さんに忘れられてしまっては寂しいので、ここいらで1編ご紹介(笑)



【 デッドマンを観て…私が死んだ日】  written by 20年前のワルツ
カオ

恋をしていた私は、あの晩、首を絞められて死んだ。
ついでに、その姿をもう見なくてもいいように、二つの目玉も丁寧にくりぬかれてしまった。私は人を愛したがゆえに死んだのか。それとも人に憎まれたがゆえに死んだのか。本当のところは今もまだよく分からない。
年老いた占い師が私の身長ほどの細い手編みのロープをくれたことがあった。その時はまだ、使い道が分からなくて、夏には丸めたホットカーペットをしばるのに使い、そして冬になると今度は、電気を消すのに布団から出なくてもいいように電球のスイッチからぶら下げていた。なかなか役に立つロープだった。でも私の首に巻かれている今が一番しっくりきているようだった。目はもう見えないけれど、何重かに巻きつけられたそのきつさも、ザラザラしたその感触も、私の身体の一部になっているのがよく分かる。ロープだって笑っていた。やっと使い道が見つかったね、と。
大通りを恋人と手をつないで歩いていたその夜だった。二人とも前しか見ていなかったから、後ろからつけてきていた赤いコートに全く気付かなかった。恋をしているとこれだから困る。通りの終わりまで歩いてUターンした。その時初めて赤いコートの存在が目に入ってきたのだ。こんばんは、と女は微笑み、恋人を真ん中に三人は通りを無言で歩いた。女の香水が夜風にのってつんと鼻をついた。コートと同色の口紅も色がきつすぎる。
私の部屋の前で、恋人はおやすみ、と私の頬をなでて帰っていった。女はロープを持って部屋の中で待っていた。 私は助けを求めて恋人の名前を叫んだ? いや。 私は抵抗してロープを奪おうとした? いや。 私はただ静かに事の流れを見ていただけだ。女の快感はロープを伝って届いてきたし、右手には恋人の感触がまだ残っている。私は私の順番がきたことを感じるだけ。
女が目玉を持っていってしまったから、恋人が悲しんでいるのか、あの女とセックスをしているのか、私には分からない。

この映画を観て、私は自分が死ぬ瞬間を客観的にとらえていたいと思った。

死は人生で唯一の確実なものであり、
同時に人生で一番のミステリーである
~ジム・ジャームッシュ~


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公開当時にシャンテに観に行って、せっせと書いたこのレビューがキネ旬に採用されたかどうかは覚えていないけれど…今よりも20歳も若いワタシ、まだまだ発想が豊かでアタマもやわらかい。
これ、ほんとにワタシが書いたんだろか…(笑)


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本当のお話は…胸に弾丸を撃ち込まれたウィリアム・ブレイクと、瀕死の彼を助けた先住民ノーボディの、何処へ行くともないあてなき旅の物語。弾丸はウィリアムの心臓のそばに留まったまま、取り出すことはできない。やがて2人の間に芽生える信頼関係。ノーボディは、生と死の狭間にいるウィリアムの魂を、美しい死の世界へと導こうとしている。

幻想的で詩的で、なんとも美しいモノクロの映像が印象的。できることならもう1度ちゃんと観てから紹介したかったのだけれど…残念ながら先日の大掃除でVHSは泣く泣く処分。これはDVD買おうかな。




たいよう。


夏の近づいた博多では、7月1日の公開に向けて飾り山笠の準備が始まっています。未だにその歴史も由縁もよく分からないのだけれど、なんとなく気持ちが浮き立ちます。山見せの、あの迫力はやっぱりスゴイですからね。
ところで…お祭りといえば「わっしょい わっしょい」の掛け声ですが、これは「和を背負う」というのが語源なのだとか。「和」を以て平和を担ぐ…日本人の「和」のココロ、大切にしたいですね。ちなみに山笠では「オイッサ オイッサ」の声が街にひびきます。








特別な思い入れがあるワケではないけれど…なんとなく気になっていて、なんとなく時間があったので、なんとなく観に行くことにした。ちょうど Kindle で原作コミックが3巻まで無料で、主要キャラクターの予習を兼ねて読んでみたらなかなかおもしろい。「ヤングマガジン」では8年も連載が続いていたようで、さすがに全部はいいや、と思いつつ人気なのは納得。


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園子温映画はまだ3作目。監督を語るにはワタシはまだまだ素人すぎて、特徴もうまくつかめてない。ボコボコに殴って殴られ痛いのは3作に共通しているけれど…歌舞伎町・風俗嬢・スカウトマン、といかがわしいイメージがつきまとっているわりには過激なシーンは全くなくて、田舎から出てきた男の子の奮闘記…みたいな感じで留まっている気がする。これが果たして園子温っぽいのかどうかは、分からないけど、映画はおもしろかった。

一応、原作ではタツヒコ君は19歳。まだまだ社会を知らないお歳頃なのに、いきなり凄いトコに飛び込んできたものだ。まだ人生の本番はこれから。この世界のことを悪く言うつもりはないけれど、ここで満足してほしくないなあ…なんて母性がくすぐられてしまったりして(笑)
タツヒコ君には、人を想う優しさがある。まっすぐで、いつだって全力で、人柄があったかい。←これを失ったら、人は腐ってしまう。出逢った女の子たちにはみんな幸せになってもらいたい、というタツヒコ君のひたむきさは、時にトラブルの引き金になったりするけれど、彼が大切なものを失ってしまわないように見守っていてあげたくなるのだ。


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何年か前の会見で「別に…」と不機嫌爆弾を落とした時とは別人のように変身した沢尻エリカ。今回プロモーションではにっこにこ笑顔を振りまいていて確かに可愛らしかったけど、あの時の彼女があまりにも強烈すぎるので、笑顔がどうも嘘っぽく見えてしまう(笑)
裸足で歌舞伎町を走り抜けるアゲハのシーンはとてもステキだった。おそらく、この映画のピカイチのシーン。でも、説明されるまで彼女がシャブ中には見えなかったのが残念で、もっともっと淫らで汚れていた方がおもしろくなったんじゃないかなあ…とも思う。ほら…「ヘルタースケルター」の、りりこのように。


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それにしても…学生の頃は、映画を観るためによくうろついていたこの歌舞伎町。こんな裏(いや、表?)の一面は全く知らなかった。きっとあの頃も、こんな世界がくり広げられていたんだろなあ、と思うと、知らなくて良かったとホッとする(笑)


ふだんワタシは、電話の仕事をしているので、お客さまと直接お会いすることはない。
けっこうワガママな人が多いし、それなりにストレスフルな仕事だけれども…会話の中から、その人がどんな人なのかを想像するのは楽しみのひとつ。ときどき…多分10日に1人くらい、人柄の良さがそのまま伝わってくるような、ワタシをホッとさせるような耳にとても心地よい声の人がいる。うまく説明はできないけれど、その人はきっと優しさにあふれていて、気遣いもできて、信頼されている人なのだと確信してしまうような声の持ち主。
今まではあまり出演作を観たことがなかったので気がつかなかったのだけれど、伊勢谷友介の声が、ワタシはかなり好きなのだと分かった。また本作では、周りから尊敬されて、部下であるタツヒコ君を見守るカッコいい役柄だったものだからなおさら素敵
キラキラ


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なんとなく観に行ったわりには、楽しめたので満足。


moon*




夏目漱石は「 I love you 」を「あなたといると月が綺麗ですね」と訳したそう。
人それぞれの価値観は違えど、大切なのは同じゴールを持つということ、同じ方向を見ているということ。そこにたどり着くまでの物語はいくつもあって、途中で離ればなれになってしまうこともあるけれど、見ている方向が同じであればきっといつかまた出逢うのです。
映画館からの帰り道、し~んとした月夜にそんなことを想いながら。。。








ワタシ好みなのでは…??とオススメされて以来ずっと気になっていたグザヴィエ・ドラン監督。ようやく新作「Mommy/マミー」でデビュー。
絶対にハズレはない、と強く確信しており期待値はかなり高い。なんだかワタシにとって特別な映画になりそうな予感がして…。いつものミニシアターでも観ることはできたけれど、ワタシにとっての極上の癒し空間…シエマまで行くことにしたカオ
あいにくの曇り空だけど、博多駅から電車に揺られておとなり佐賀県へ。2度目なので気持ちの余裕もあって、のんびり感は倍増(笑)ぼ~っと車窓から田舎の風景を眺めてアタマの中を空っぽにする。
こうゆう時間て、ほんと大切だなあ~。

前回、とっても美味しいコーヒーをいただいた喫茶店にまた行ってみた。マスターがカウンターにいるのは見えているのに、ドアの鍵はかかったまま。ノックをしてみるとガラス越しに目が合って 「あ、店を開けるの忘れてた」と…
いー
もう2時近かったのに、きっとワタシが最初のお客さんだったのかな。おかげでマスターとも仲良くなれて、楽しいおしゃべりの時間。  出逢い、ってとても大切。


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スティーヴは、母ダイアンのことを深く愛してはいるけれど…万引きしたり、ちょっとしたことで暴力的になったり、ダイアンには手がつけられなくなってしまうことが多々ある。スティーヴが抱えているのはADHD…多動性障害。

トラブルを起こして施設を追い出され、ダイアンと暮らしているけれど、ぶつかり合うこともしばしばで2人のココロはなかなか通い合わないでいる…そこへ、向かいに住むカイラが現れ、不思議とスティーヴは彼女にココロを許すようになる。そんなカイラもまた、ココロに傷を抱えてた…。
ダイアンとスティーヴとカイラ。3人にとってそれぞれが、それぞれを必要とする関係ができた。
3人 だけの 世界…。



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カラフルでポップな映像と、あふれる音楽とで、どこかしらMVっぽくもあるけれど、説明しすぎてない脚本と、文句言いようのない演技とが映画を引きしめる。大胆にクローズアップされた描写が多く、写真集をめくっているような感覚も味わえる。Oasis 「 Wonderwall 」に胸が高鳴っているところにあっと驚く仕掛けが…。話題の画面サイズが、とてうまく演出に使われていて斬新。
これが26歳という若さゆえのセンスなのか、扱っているテーマの重さとは裏腹に、実に爽快で魅力にあふれた1作だった。
そして思ったとおり…ワタシはドラン監督、好きだ。


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スティーヴとダイアンとカイラの3人の世界。
1枚の写真におさまっているようなその世界は深くて…親密で…笑いがあって…。
ただ、出口が、どこにもない。
この閉ざされた世界に甘えているだけでは本当の自由は手に入らない。息子への愛と、息子に見る夢、息子への希望があるからこそダイアンが下した決断。
正しい答えだったのかどうか…ハッピーエンドが待っているのかどうか…それは、分からない。けれど、これが母の強さ。 


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既に次回作の撮影に入っているらしいドラン監督。もう、彼のことを放っておけない。


せっかく遠くの映画館に来たので「Mommy/マミー」のあとは、たて続けに2度目の「はじまりのうた」を観た。 やっぱりこの映画もワタシ大好き。
なんだかステキな1日すぎて気持ちがふわふわ。



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喫茶店のマスターと「欠点」について話をした。
「欠点」というは、自分に「欠けている」ものではなくて「欠かせないもの」のこと。「欠点」こそが、個性なのだ、とね。
帰り道…シエマで観た2本の映画と、マスターの言葉をかさねて考えてみた。 誰もが、ココロには何かしら抱えているものがあるワケで…それこそが彼/彼女、そして映画全体の魅力であり、映画を観るワタシ達が共感するところなのだ。
自分自身の「欠点」もまた然り。この「欠点」こそがワタシの人生をおもしろくしてくれているのかと思ったら、あ~ワタシ…これから自分のことがもうちょっと好きになれそうな気がする。



 





「マジック・イン・ムーンライト」の公開に合わせて、Huluではウッディの過去作品を配信中。
不思議なことに、ひとつ観ると続けて観たくなってしまうのがウッディ・マジック。ファンにとってこういう企画はとても嬉しい。


「スコルピオンの恋まじない」

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ボクはこうゆうのに全くかからないんだよ…なんて言っておきながらころっと催眠術にかかるウッディ。「コンスタンティノープル」のひと言で、無意識のうちに近隣の豪邸から宝石を泥棒してしまう(笑)
実はウッディ、今回の役ドコロは保険調査員ときた。自分が盗んだ宝石の調査に乗り出す。「う~ん、巧みな手口だ…」とか言いながら
いー
強盗のカラクリは全部観せているので、謎解きもサスペンスもないのだけれど…そこを軽快におもしろ可笑しく味つけできるのはウッディならでは。
笑顔がとってもステキなヘレン・ハントが相棒。お互い催眠術にかかっている時しか自分に正直じゃない、偏屈なでこぼこカップルが可愛らしい。



「誘惑のアフロディーテ」

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これはおもしろすぎて笑う! ずっと観たかったのに、なんとなく機会を逃しちゃってて…。
ミラ・ソルヴィーノってば、なんてチャーミングなんでしょハート オトコの人が放っておけなくなるような天真爛漫でちょっぴり阿呆っぽい役だけれども実はミラ、ハーヴァード大卒という華々しい学歴を持っているらしい。
さて、物語は。。。養子のマックスが、あまりに賢くって良い子なので、実の母親がどんなに素晴らし人なのか気になって仕方のないウッディ。どうやら、かなりの美人だったらしい…美人→女優を目指してニューヨークへ→エキストラで映画出演!→AVから声がかかってポルノ女優に?→娼婦!!!
ウッディの描く理想の母親とは少しずつ離れていくけれど…あらあらウッディ、あっという間に彼女のトリコになっちゃった(笑)
多分…これはギリシャ神話劇がモチーフのパロディ。冒頭いきなり野外劇場の遺跡でギリシア悲劇が開演。なんか違う映画を再生してしまったのかと思ったワタシ(笑)
全く知らない世界だけれど、ところどころ挿入される演劇のシーンのおかげで、高尚な一面と下ネタトークが見事に融合。下ネタに偏りすぎるウッディのコメディはちょっと苦手なので、これはおもしろかったな~。



「人生万歳!」

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こちらはDVDで。これまたおもしろくって大笑い。
今は落ちぶれた元物理学者の偏屈なじいさんと、家出娘の可笑しなコンビ。辛口で、世の中は能ナシとアホばかり!と公言し、いきなりスクリーンから話しかけてきたりする(笑)
演説調マシンガントークであらゆる人を敵に回してるくせに独りぼっちで寂しくて…そんなじいさんに、ようやく春がくる。
世間知らずの家出娘がこれまた能天気で天然で可愛らしいったらない。ウッディお馴染みの、オトコとオンナの漫才みたいな掛け合い…噛み合ってないようでいて実はぴったりリズムの合ったトークで大いに笑わせる。アホだなんだと叱られているうちに、じいさんを運命の人だと信じて結婚してしまう軽いノリが良い。
と、ここで終わってしまえばただのロマコメ。家出娘のママが現れ…パパがそのあとを追って現れ…いろいろ引っかきまわしてくれる。カワイイ娘の夫がじいさんというのも許せない。若くてもっとイイ男をあてがわなくちゃ!
さすがは魔法のかかったニューヨークが舞台のせいか、みんな実に開放的で、最後は誰もが明るく楽しくまさに人生万歳!的な、とっても後味の良い映画
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映画



だらだらと過ごした5月の連休が明けて、なかなか普段の生活リズムが取り戻せないワタシ。。。このままじゃイカン、と夏に向けて開放的な部屋をめざして大掃除&模様替えを実施中カオ この際、思い切って大量のVHSも処分! 何年も着てないスーツや家具も捨てて気分一新。
「プチ」新しい人生スタートです
キラキラ 来週末はまた映画館に行こう~