「マジック・イン・ムーンライト」の公開に合わせて、Huluではウッディの過去作品を配信中。
不思議なことに、ひとつ観ると続けて観たくなってしまうのがウッディ・マジック。ファンにとってこういう企画はとても嬉しい。
「スコルピオンの恋まじない」
ボクはこうゆうのに全くかからないんだよ…なんて言っておきながらころっと催眠術にかかるウッディ。「コンスタンティノープル」のひと言で、無意識のうちに近隣の豪邸から宝石を泥棒してしまう(笑)
実はウッディ、今回の役ドコロは保険調査員ときた。自分が盗んだ宝石の調査に乗り出す。「う~ん、巧みな手口だ…」とか言いながら

強盗のカラクリは全部観せているので、謎解きもサスペンスもないのだけれど…そこを軽快におもしろ可笑しく味つけできるのはウッディならでは。
笑顔がとってもステキなヘレン・ハントが相棒。お互い催眠術にかかっている時しか自分に正直じゃない、偏屈なでこぼこカップルが可愛らしい。
「誘惑のアフロディーテ」
これはおもしろすぎて笑う! ずっと観たかったのに、なんとなく機会を逃しちゃってて…。
ミラ・ソルヴィーノってば、なんてチャーミングなんでしょ

さて、物語は。。。養子のマックスが、あまりに賢くって良い子なので、実の母親がどんなに素晴らし人なのか気になって仕方のないウッディ。どうやら、かなりの美人だったらしい…美人→女優を目指してニューヨークへ→エキストラで映画出演!→AVから声がかかってポルノ女優に?→娼婦!!!
ウッディの描く理想の母親とは少しずつ離れていくけれど…あらあらウッディ、あっという間に彼女のトリコになっちゃった(笑)
多分…これはギリシャ神話劇がモチーフのパロディ。冒頭いきなり野外劇場の遺跡でギリシア悲劇が開演。なんか違う映画を再生してしまったのかと思ったワタシ(笑)
全く知らない世界だけれど、ところどころ挿入される演劇のシーンのおかげで、高尚な一面と下ネタトークが見事に融合。下ネタに偏りすぎるウッディのコメディはちょっと苦手なので、これはおもしろかったな~。
「人生万歳!」
こちらはDVDで。これまたおもしろくって大笑い。
今は落ちぶれた元物理学者の偏屈なじいさんと、家出娘の可笑しなコンビ。辛口で、世の中は能ナシとアホばかり!と公言し、いきなりスクリーンから話しかけてきたりする(笑)
演説調マシンガントークであらゆる人を敵に回してるくせに独りぼっちで寂しくて…そんなじいさんに、ようやく春がくる。
世間知らずの家出娘がこれまた能天気で天然で可愛らしいったらない。ウッディお馴染みの、オトコとオンナの漫才みたいな掛け合い…噛み合ってないようでいて実はぴったりリズムの合ったトークで大いに笑わせる。アホだなんだと叱られているうちに、じいさんを運命の人だと信じて結婚してしまう軽いノリが良い。
と、ここで終わってしまえばただのロマコメ。家出娘のママが現れ…パパがそのあとを追って現れ…いろいろ引っかきまわしてくれる。カワイイ娘の夫がじいさんというのも許せない。若くてもっとイイ男をあてがわなくちゃ!
さすがは魔法のかかったニューヨークが舞台のせいか、みんな実に開放的で、最後は誰もが明るく楽しくまさに人生万歳!的な、とっても後味の良い映画


だらだらと過ごした5月の連休が明けて、なかなか普段の生活リズムが取り戻せないワタシ。。。このままじゃイカン、と夏に向けて開放的な部屋をめざして大掃除&模様替えを実施中

「プチ」新しい人生スタートです
