ハウリングとは? どうして起こるの?対処法は? | ウクレレ、ギターからウッドベースやハープまで使用可能!アコースティック楽器用ピックアップMSP

ウクレレ、ギターからウッドベースやハープまで使用可能!アコースティック楽器用ピックアップMSP

取付け加工なしで簡単に装着可能。磁石ではさむだけの新方式(国内・国際特許取得済)のアコースティック楽器用ピックアップMSP。お客様の声や使用事例などをアップしていきます。

ライブや野外ステージなどのスピーカーから

キーンとかボゥーンという耳に痛い音を聞いたことがあるでしょうか?

なんとなく“あれがハウリングだよね”とご存じの方も多いと思います。

ではなぜハウリングが起こるのでしょうか?

 

ハウリングはフィードバックとも呼ばれていて、電気的に音を増幅して出力する際に特定の音域が増幅されて起きる現象です。

たとえば、上の写真内の①ようにピックアップでウクレレの音を拾ったとします。

ウクレレの音の信号がアンプで増幅されて(②)スピーカーから音になってでます(③)。

③で出てきたスピーカの音がウクレレに響いてピックアップに拾われます。

そして増幅されてスピーカーから出て…と、これが繰り返されて特定の周波数域(音域)がどんどん増幅されてしまい、あの“キーン”とか“ボゥーン”という音になるのです。

 

アコースティック楽器はボディーが弦などの演奏の音を共鳴・共振させる反響箱になっていることがほとんどなので、ハウリングの仕組みを知ると、電気的に増幅すればハウリングが起きる可能性を秘めていることは想像がつくかと思います。

ちなみに、エレキギターやエレキベースは共振や共鳴が少ないボディーで、さらに弦の動きを電気信号に変換するコイルピックアップ(マグネティックピックアップ)なので、ハウリングは起きづらいと言われています。

↓エレキウクレレと外付けコイルピックアップの例↓

エレキウクレレとマグネティックピックアップの例

 

さて、楽器の仕組みを知ったところで、本題のどうやってハウリングを軽減するか、です。

スピーカーから出てくる音は、楽器の種類や個体差、演奏場所、ピックアップやマイクの違いとその取り付け(設置)位置、アンプなどの機材の特性などが合わさって構成されています。

演奏したい楽器を変えるのは難しいので、音を構成している要素を調整することで、ハウリングを軽減していきます。

 

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【演奏場所】

ステージ上ではピックアップのついた楽器やマイクがスピーカーに向かないようにしたり、少し立ち位置を変えたり、譜面台の位置が変わるだけで軽減できることもあります。

会場によって音の回り方が違ってハウリングしづらかったりしやすかったりすることもあります。

↓極端な例ですが、マイクやピックアップがスピーカーの音を拾いやすい位置にあると、増幅の無限ループでハウリングが起きます^^;↓

マイクとモニタースピーカーの位置でハウリングが起きやすくなる

 

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【ピックアップやマイクの種類】

エレアコ化、エレキ化できるピックアップ、マイクの種類

ダイナミックマイクやコンデンサーマイクは周りの音まで拾いやすいので、ハウリングしやすいと言われています。

ピックアップの中でも、弦の響きをひろうアンダーサドルピックアップやコイルピックアップ(マグネティックピックアップ)は楽器の共振を拾わないので、ハウリングに強いと言われています。音色は独特ですので好みが分かれるかと思います。

楽器のボディーの音を拾うコンタクトピックアップは、前者のピックアップに比べてハウリングに弱いです。

★関連記事→ピックアップってなに?①(2020-01-27) (2020-01-28)

 

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【ピックアップやマイクの取り付け位置】

MSPピックアップもコンタクトピックアップですが取り付け位置を簡単に変更できますので、ハウリングする音域を避けるために、取り付け位置を変えたり緩衝材(※1)を挟むことで拾う音を変化させることができます。

マイクを使用する場合も、立ち位置やスピーカーの向きと合わせてマイクの向きや設置位置を調整することで改善できることもあります。

※1:緩衝材はMSPの特定のキットについている付属品で、楽器とMSPの間に挟むことで音色を変化させる効果が期待できます。

★参考ページ:https://www.123sound.jp/doublebass_kame_2/

 

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【アンプなどのイコライジング】

アンプやエフェクター、PA卓などのイコライザーで、ハウリングの起きる周波数域をカットします。

high mid low の3バンドのイコライザーであることが多いので、大まかな調整になりがちです。

細かい調整をしたい方は、グラフィックイコライザーを使用するのもいいかもしれません。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ガンクドラムにMSPピックアップマイク使用の際、スピーカーによっては特定の周波数が余分に持ち上がってしまい、生音と変わって聴こえてしまう事があります。 そんな時には、 イコライザー(エフェクター)使用がオススメです。 特定の周波数をざっくりカット出来ちゃいます。 マイク設置場所で考えるよりも、調整が楽です。 適当に置いたこの位置は高音が冴えていない。 また良い設置場所考えていきます👍 色々実験出来て楽しいっすよ〜🤗 #イヤホン推奨 #MSPピックアップマイク #ガンクドラム #GANK2mini #グラフィックイコライザ #エフェクター

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もしハウリングが起きた時は音を変化させることでハウリングを軽減させるので、欲しい音とハウリングの軽減とで、バランスの良いところを探すことになると思います。

ハウリングが起こる仕組みを知ることで、ハウリングが起こった際に対処しやすくなると思い、今回の記事のテーマにさせていただきました。

楽器や機材、会場の相性によっては、“全くのハウリング知らず”という人もいるでしょうし、場合によっては逆のこともあるかもしれません。

ピックアップやイコライジング機器などを普段から使い慣れておくと、いざ違う現場でライブするという際に、トラブルに冷静に対応できるかと思います。

 

実践でハウリングが起きてどんな機材でどんな対処をしたかなど、実例がありましたらどんどん共有していきたいので、ぜひ情報をお寄せください!→music@123sound.jp

写真や動画などの情報がありますと、さらに嬉しいです♪

MSPピックアップの使用時の機材セッティングや取り付け位置などの情報もまだまだ募集中!

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