この表題についての記事を書くと言っていたのに、
すっかりすっ飛ばしておりました＾＾；
「機材初心者さんに」シリーズの記事では何度か簡単に触れている
内容ですが、より理解しやすい内容にしていければと思います。
楽器に使用するアンプは、
ピックアップやマイクで拾った楽器の音を
大きくして出してくれる機材です。
アンプとは英語の増幅器「amplifier」の単語の略語で、
楽器の分野以外でも“アンプ”という単語が使われています。
その中でも間違われやすいのが、
音響機器（オーディオ）におけるアンプです。
音の電気信号を増幅する意味合いは同じものの、
楽器に使用するアンプとは指している機材は別物になります。
機材を間違えて購入して使えなかった、なんてことにならないように
楽器に使われるアンプとオーディオのアンプとは別物だと
知っていただきたいと思います。
楽器に使用するアンプは、
アンプ機能とスピーカーをまとめた機材のことです。
両者が一体型になったものをコンボアンプ、
アンプ機能の部分（ヘッド）とスピーカー（キャビネット）と分かれているものをスタックアンプと言います。
【↓コンボアンプ例↓ 詩音さんよりご提供いただきました】
【↓スタックアンプ例 ※小さい画像しかなく申し訳ありません＾＾；】
通常はコンボかスタックかを意識せず、
ただ「アンプ」と呼ばれています。
家庭や小規模な会場で使用するのは
コンボタイプのアンプがほとんどかと思います。
ここまで聞くと、「これって私の持ってるiPhone用の“スピーカー”と同じじゃない？」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
確かに、iPhoneやタブレット、PCなどの音を増幅するスピーカーも、
アンプ+スピーカーの機能のついた機材です。
ではなぜ、オーディオと楽器用とで区別して使用されるのか。
ここが大事なポイントで、オーディオで扱う音の電気信号と
ピックアップで拾って変換した楽器音の電気信号ではインピーダンスという値が違うのです。
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参照記事：【機材初心者さんに】スピーカーにつないだのに音が小さい！これって故障？2020-02-05
https://ameblo.jp/one-more-time-yokoi/entry-12572751363.html
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ピックアップから出す信号はハイインピーダンスと呼ばれる高いインピーダンス値の信号で、低いインピーダンスの信号の受け入れ規格であるオーディオ機器では、ハイインピーダンスの信号を十分に受け入れることができません。
そのため、コネクターの規格が合ってピックアップのジャックを物理的に入力できても、音量が上がらなかったり、ノイズがのったり、変な音になったりのように、正常な音を出すことができないのです。
といわけで、ピックアップはオーディオにつながない、
というのが原則です。
オーディオ機器には他にも楽器機材と同じ名前の機材が存在しますが、ピックアップは楽器用のものと接続するようにしてください。
逆に、オーディオの信号を楽器用アンプで増幅することはできます。
オーディオ機器だけでなく、楽器用のアンプの中にも信号の種類や機材の使用目的に合わせた仕様のものがあります。
例えば、ボーカルマイク用のアンプやキーボード用のアンプの中には
ハイインピーダンスの信号を受け入れできないことがあります。
アンプの説明書に受け入れ可能なインピーダンス値についてや
どんな楽器が受け入れ可能かなどの記載がありますので、
購入前にWeb上のPDFなどの説明書を読んでおくと安心かと思います。
補足ですが、アンプとは別に「プリアンプ」というものがあります。
これはアンプやミキサーにつなぐ前に音を整えたり、
電気信号をアンプやミキサーに対応可能大きさに調整するなどの役割をする機材です。
アンプやミキサーなどの受け入れの特性やピックアップの信号に応じて必要だったり便利だったりします。
アンプとは別の機材ですのでお間違いなく。
【↓プリアンプ例↓】
いかがでしたでしょうか？
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