父の車に乗り出してから、
初めてCDを聴いてみた。
挿入口のオープンの仕方が分からなくて、
ずっと使えずにいた。
やっと聴けるようになり、
何枚かのCDをスタンバイした。
主人に焼いてもらったCDが、
私の前の車では再生出来なくて。
何回試してもダメで、
放置してあった数枚のCD。
突然、懐かしい曲を聴きたくなって、
レンタルしたCDだった。
年齢はほぼバラしているから、
敢えて書く。
アラフォー、アラフィフ世代でなくても、
きっと誰でも知っていると思うが。
っていうか、前置きが長い(苦笑)
突然、チェッカーズが聴きたくなったのだ。
アルバム全曲、丸々歌えるし、
どの曲も色褪せていないことに驚いた。
本当は、全く違うジャンルのアーティストの
30年来のファンなのだが。
何故、チェッカーズだったのか。
そして、これが、
たまらなくカッコ良く感じた。
音楽(ライブ)が大好きな私も、
出産してからは車でしか聴かなくなった。
父の車でなら聴けるかもしれないと、
試してみたら見事に再生出来た。
親が高齢だと、
7才の子が知るわけもない曲を、
あれもこれも歌えてしまう(苦笑)
車のオーディオから、
久し振りに流れてきたイントロに、
目を輝かせてノリノリで歌いきった息子。
レンタルした当時、
息子に教え込んだら、
それはそれは素晴らしくシャウトしながら
歌う姿を動画に撮った。
確か、三輪車に乗りながらだったから、
随分前の出来事だったんだな…と思い出す。
その動画を父に見せたら、
『バカか~』と笑ってくれた記憶がある。
7才の息子が、
カッコ良く完璧に歌う姿を、
車内のルームミラー越しに見て笑った。
けれど、息子を実家に預け、
仕事へと向かう道中。
聴こえてくる懐かしいメロディは、
どれも皆、とてつもなく切なかった。
ボーカルの鼻に抜けるパワフルな高音と、
色褪せてはいないけど、
やはりとんでもなく古い歌詞に、
センチメンタルな気分になってしまった。
そして、何故か涙がポロポロと出た。
私が子供の頃に流行った曲。
色んなことに、とことんハマる性格の私に、
呆れられたり、
呆れられながらも、CDを買って貰ったり、
ライブの送迎をしてくれたり。
私の子供時代は、
私を愛してくれた父がいた。
優秀でもなく、
スポーツマンだった父の血を全く引き継がず、
スポーツで親を楽しませることも出来なかった。
ただ、弟と違って、
親の願いの通り、親元を離れず、
真面目に生きてきた。
親の目から見ても、
これはきっと幸せな結婚でもないし、
長い不妊治療の最中には、
流産や手術などで大きな心配もかけてきた。
流産手術当時の朝に掛けてきてくれた
父の電話は今も忘れることは出来ない。
数秒の間があり、
『もう頑張らなくていいんだよ』と言った父。
私は嬉しかったのに、
凄く凄く嬉しかったのに、
『頑張らないわけにはいかないんよ!!!』と、
大声で泣いた。
これも父の愛だった。
父に似て音痴な私は、
一人車内で歌いながら泣いた。
懐かしい曲は、
生きていた父をすぐに思い出させてくれた。
まだ、それは辛すぎた。
明日は義妹親子が帰省してくる。
自分の思い通りにならないこともあるとはいえ、
常識的に見て、
自分が少しでも納得出来る結果となりますように。
義妹の旦那さんの妹が初期のガンになったとかで…。
主人からの又聞き。
会ったことも当然無いし、
もはや、どうでもいいと思ってしまっている。
疲れた身体と心に、
なかなかキツい一日となる。
見守っていて下さい。