懐かしい曲にセンチメンタル | 晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

息子の成長を綴っていましたが、令和元年5月8日に突然父が旅立ってしまい…。言葉も交わせなかった後悔、未だに信じられない気持ちでいること…。私の全てが父へと向かう今を綴ります。

唐突な書き出しになります。







父の車に乗り出してから、
初めてCDを聴いてみた。




挿入口のオープンの仕方が分からなくて、
ずっと使えずにいた。





やっと聴けるようになり、
何枚かのCDをスタンバイした。





主人に焼いてもらったCDが、
私の前の車では再生出来なくて。




何回試してもダメで、
放置してあった数枚のCD。






突然、懐かしい曲を聴きたくなって、
レンタルしたCDだった。





年齢はほぼバラしているから、
敢えて書く。





アラフォー、アラフィフ世代でなくても、
きっと誰でも知っていると思うが。




っていうか、前置きが長い(苦笑)






突然、チェッカーズが聴きたくなったのだ。





アルバム全曲、丸々歌えるし、
どの曲も色褪せていないことに驚いた。





本当は、全く違うジャンルのアーティストの
30年来のファンなのだが。





何故、チェッカーズだったのか。




そして、これが、
たまらなくカッコ良く感じた。







音楽(ライブ)が大好きな私も、
出産してからは車でしか聴かなくなった。






父の車でなら聴けるかもしれないと、
試してみたら見事に再生出来た。





親が高齢だと、
7才の子が知るわけもない曲を、
あれもこれも歌えてしまう(苦笑)





車のオーディオから、
久し振りに流れてきたイントロに、
目を輝かせてノリノリで歌いきった息子。







レンタルした当時、
息子に教え込んだら、
それはそれは素晴らしくシャウトしながら
歌う姿を動画に撮った。




確か、三輪車に乗りながらだったから、
随分前の出来事だったんだな…と思い出す。





その動画を父に見せたら、
『バカか~』と笑ってくれた記憶がある。






7才の息子が、
カッコ良く完璧に歌う姿を、
車内のルームミラー越しに見て笑った。








けれど、息子を実家に預け、
仕事へと向かう道中。




聴こえてくる懐かしいメロディは、
どれも皆、とてつもなく切なかった。





ボーカルの鼻に抜けるパワフルな高音と、
色褪せてはいないけど、
やはりとんでもなく古い歌詞に、
センチメンタルな気分になってしまった。






そして、何故か涙がポロポロと出た。






私が子供の頃に流行った曲。





色んなことに、とことんハマる性格の私に、
呆れられたり、
呆れられながらも、CDを買って貰ったり、
ライブの送迎をしてくれたり。





私の子供時代は、
私を愛してくれた父がいた。







優秀でもなく、
スポーツマンだった父の血を全く引き継がず、
スポーツで親を楽しませることも出来なかった。




ただ、弟と違って、
親の願いの通り、親元を離れず、
真面目に生きてきた。






親の目から見ても、
これはきっと幸せな結婚でもないし、

長い不妊治療の最中には、
流産や手術などで大きな心配もかけてきた。





流産手術当時の朝に掛けてきてくれた
父の電話は今も忘れることは出来ない。




数秒の間があり、

『もう頑張らなくていいんだよ』と言った父。





私は嬉しかったのに、
凄く凄く嬉しかったのに、

『頑張らないわけにはいかないんよ!!!』と、
大声で泣いた。





これも父の愛だった。







父に似て音痴な私は、
一人車内で歌いながら泣いた。





懐かしい曲は、
生きていた父をすぐに思い出させてくれた。





まだ、それは辛すぎた。










明日は義妹親子が帰省してくる。




自分の思い通りにならないこともあるとはいえ、
常識的に見て、
自分が少しでも納得出来る結果となりますように。




義妹の旦那さんの妹が初期のガンになったとかで…。




主人からの又聞き。




会ったことも当然無いし、
もはや、どうでもいいと思ってしまっている。





疲れた身体と心に、
なかなかキツい一日となる。




見守っていて下さい。