悔しいという感情 | 晴れのち曇り、時々雷雨~息子との日々、時々毒吐き

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息子の成長を綴っていましたが、令和元年5月8日に突然父が旅立ってしまい…。言葉も交わせなかった後悔、未だに信じられない気持ちでいること…。私の全てが父へと向かう今を綴ります。


車に乗り込むと必ず
父に話し掛けるようになった。






『仕事終わったよ』



『頑張ったよ』



『今日も凄く暑いよ』






何のヘンテツも無い軽自動車だけど、
私と違って几帳面な父の車は、
とても綺麗で。




私の宝物になった。




この車を譲り受けて
本当に幸せだと感じている。




ハンドルをさすりながら、
今日も一方的に父に話し掛けた。









昨日も今日も、
この一人の空間で、
涙がよく出る。









昨日は、お昼過ぎから義実家へと行った。





花火大会があるからだ。





いよいよだ。




義妹親子に会う。







どうにかなりそうなほど、
身体が拒否反応を起こしていたけれど、
直前になって開き直った部分もあった。





期待するのはやめたからだと思う。








けれど、次に襲ってきた感情は、
今までにないものだった。





ただただ『悲しい』だけだった私の中に
違う感情がいることに気付いた。





いや、グワーッと物凄い勢いで
襲い掛かってきた。








それは、
『悔しい』という感情だった。








『何が花火だ!』




『悔しい…』






義実家のあるK市の花火大会。



車で20数分ほどの所に住む実家の両親を、
招待したことのない花火大会。






結婚して、家族と家族の付き合いとなるのに、
そういうことを敢えてしようとしない、
義家族。





『悔しい…』






歳の割に食欲旺盛な義父は、
相変わらず孫にも私にも興味を示さず、
テレビを見て
ご飯を食べているだけだった。





『美味しいなぁ』と
のほほんと幸せそうに食べている義父。




『悔しい…』







何度も何度も
昨日からずっと
『悔しさ』が溢れてくる。





頭がおかしくなっているのかもしれない。









義妹はというと、
義実家に着き、玄関で挨拶を交わした。





そして、涙ぐみながら(そう見えた)
『大変だったねぇ』と言ってくれた。




『悲しいねぇ…大変だったねぇ…』と。






3分ほど、玄関で2人立ち話をした。




大変だったよ…

本当に悲しいよ…

こんなこと、あったらいけない…と、
伝えた。






悪い人間ではない…ということは、
ブログでも伝えたつもりだが、

私がしたかった話をすることが出来て
気持ちが落ち着いたところはあった。








けれど、3分ほど話をして終わった。




いきなり、いつもの弾丸トークが始まった。




声のトーンも、
話し方も一気にギアが入って、
いつもの数倍よく喋る親子だった。







勿論、それはいい。




ずっと、しんみりして欲しいだなんて思ってはいないし。





けれど、少し、そのギアチェンジに呆気に取られてしまった。







そして、やはり、この3分のお悔やみトークで
終了だった。







『常識』とは『願望』なだけなのだろうか?





『お仏壇にお供えしてね』と、
手渡させるかな…と考えていたのは、
私のやらしい『願望』なのだろうか?





これは、私の中の『常識』だった。





玄関で期待してしまった私がいた。






知り合って数年の近所のママ友ですら、
『お供え』を持って来て下さった。




幼稚園のお母さんの中の一人は、
知るや否や
『元気出してね』の意味なのだろう
甘い物を持って来て下さった。





年賀状だけの付き合いになってしまっている
同級生が実家までお線香を上げに来てくれ、
香典まで頂いた。








義母からの教えなのだろうか?




主人は『気を遣わせるからだろう?』と、
今までノーリアクションだった義妹のことを
庇ったが、

こういう時に気を遣わなくていつ遣う

…と私は思う。







結局、こういう結末だった。










花火を見ながら、
再び悔しさが押し寄せてきた。







思わずLINEをしてしまった。






父にLINEをしたくなったんだ。








『お父さん、○○(地名)の花火だよ』








いつになっても
既読にならない。






自分で自分の首を絞めているのは
分かっている。






けれど、義母と義父、
義妹親子と主人と息子。




私だけ何だかポツンとしている気分になってしまって。





父にLINEしてしまった。







お父さんはもう、
孫と花火も見れないんだ。





何で、こんな目に遇わないといけないんだ。






お父さんが可哀想すぎる。







悲しさを通り越して、
悔しさが溢れる時期に差し掛かってきた
ここ数日。






どうしたらいいのだろう。




とても苦しい。