ストーリーのある1年に。 | いつもシニアドッグのそばに

いつもシニアドッグのそばに

シニアドッグが大好きで、ドッグヘルパー One by Oneとして
犬の介護士、介護アドバイザーをしています。
「愛犬のアンチエイジング・エクササイズ」セミナーも開催。
介護の担い手を増やすため、ドッグライブリー協会、シニアドッグ介護習得コースを開催中。

昨年はお世話になりました。
ありがとうございました。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 
先月から、時折思っていました。
「新年はどんな年にしようかな」と。
仕事に対してもプライベートに対しても。
 
 
でも、具体的に
「こうしたい!」とか
「こう変えたい!」とか
そういうことが思いつかず・・・
 
でも何も考えずに
目の前のことにとらわれているだけの1年になってしまうのも
なんとなく違うな、、、と思っていました。
 
 
 
 
元旦は、毎年
実家の母の元へ行きます。
都内なので1時間半ぐらいあれば行くことができます。
父は12年前に他界したので
今は母と叔母が一緒にマンション暮らし。
姉妹でにぎやかな毎日です。
 
母は元旦生まれなので
毎年お正月を祝うだけではなく
誕生日を祝います。
 
そのため12月は毎年、母の誕生日プレゼントを探したり
お正月に食べる母や叔母の好物のお菓子を買っておいたり、と
気忙しい月です。
 
今年は早めに母と叔母へのプレゼントを選び終わり
お正月に毎年母が好んで食べる「花びら餅」というお菓子は
老舗菓子店のインターネット予約で購入。
大みそかに実家に届くよう手配。
デコレーションケーキは大みそかに逗子の老舗店で購入・・・
と段取り良く準備できました。
 
元旦当日、たくさんのおせちや料理で
迎えてくれて、食後には私が持って行ったケーキを。
 
母が喜んでくれた生チョコケーキ(逗子の珠屋さん)。
とってもおいしかったです。
 
 
ただ、心残りがひとつ。
 
毎年、母が楽しみにしている縁起の良いお菓子「花びら餅」。
これまでは年の瀬に横浜のそごうまで行って購入していました。
「たねや」さんという名店の花びら餅。
ごったがえす横浜を苦労しながら歩き
きれいな花びら餅を母のために買いに行っていました。
これがけっこう大変なので、今年は
違う名店の花びら餅をネット購入。
お味は美味しいのですが、なんとなく自分が味気ない気持ちでした。
 
簡単に手に入ったものには
思い入れがないからです。
お金を出しただけ。
 
毎年、苦労して買った花びら餅を母が喜んで受け取ってくれる時、
「あ~、良かった」と、自分自身も嬉しかったのです。
 
 
 
ちょうど一昨日、ニューヨークから遊びに来ている
義姉夫婦と食事をしました。
 
義兄と世間話をしていた時に
こんな話が出ました。
「ニューヨークでは小さなお店がアマゾン等の台頭でどんどんダメになってしまっている」と。
私は「それは残念・・・」と。
そして兄は「お店に出向いてお店の人と話をしながら買うということ自体が減ってきている」と。
私は「それって悲しいよね」などと答えてから
ハッと気づきました。
 
私も同じことしてるな~、と。
 
便利だからとネットで買ってしまった「花びら餅」。
味気なかったのは、何もストーリーがないからだ、と。
 
年の瀬、人混みをかき分けて
美しいお菓子を手に入れれば、「母の喜ぶ顔を想像しながら苦労して買った美しい花びら餅」
になります。
毎年、お店にたどり着き年末年始にしかない縁起の良いこのお菓子を見ると
「あ~、これでまた母が喜んでくれる」とほっとしましたし、母の喜ぶ顔が目に浮かんだのです。
 
そういうストーリーが、ひとつのお菓子にもできるんです。
 
 
便利な世の中。
ネットでなんでも買えて
人ともメールやラインで簡単にやり取りできる世の中。
 
でも、そのせいで
味気ない
ストーリーのない暮らしになってしまっているのでは・・・。
 
便利なものは便利なものとして使いながらも
人ときちんと向き合ったり
(もちろん、ワンコさんとも!)
物事をひとつひとつ、味わいながら過ごしたい。
 
そんな風に思いました。
 
「ストーリーのある1年に」
これが、私の今年のテーマになりました。
 
 
 
昨日は、友人をさそって近所のお寺で開催されたマルシェに行ってきました。
 

不器用な私はめずらしく、ワークショップに参加。
リースを手作り。
お店の人と友達とおしゃべりしながらの楽しいひとときでした。
 
 
 
そしてマルシェのあとは、新しいカフェを開拓。
年末年始のお互いの近況報告をしながらのカフェラテはおいしかったです。
見慣れた交差点のすぐ近くにあるお店でしたが
店内から見る交差点は趣が違っていて新鮮な気持ちでした。
 
 
ひとりで家で楽しむコーヒーも良いけれど
家族や友達、仲間といっしょに楽しめば
コーヒー1杯に彩りが加わります。
ストーリーができます。
 
 
 
ストーリーを大切にしながら
味わいながら、毎日を過ごせたら
きっと良い1年になるのでは、と思っています。