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いつもシニアドッグのそばに

シニアドッグが大好きで、ドッグヘルパー One by Oneとして
犬の介護士、介護アドバイザーをしています。
「愛犬のアンチエイジング・エクササイズ」セミナーも開催。
介護の担い手を増やすため、ドッグライブリー協会、シニアドッグ介護習得コースを開催中。

昨日は、Tumugu=つむぐ=プロジェクト主催の
みんなでセンターへ行こう!」にゲストスピーカーとして参加してきました。

神奈川動物保護センターの見学会です。

小さくてもひとつの命。
人に家に迎えられた犬や猫、そして小動物。
人の暮らしを幸せにしてくれる彼らたち。
でも、人の都合で
中には行き場を失ってしまうコたちも。
そして不幸な結末を迎えてしまうこともあるのです。

まずは知ってほしい!と活動しているのが
Tumugu=つむぐ=プロジェクト。


ご縁があって
今回はうちのリクガメたちと参加しました。


やる気まんまんのリクガメの四吉です。

四吉 「おいらに まかせて!」

 

 

 


一方、怖がりの三吉は
最初だけ引きこもり(笑)
三吉(オナゴ)「アタシ、むり!」

大丈夫かしら、とちょっと心配しましたが
三吉は慣れてくると皆さんの前で
のっしのっしと歩いてました。
「行き過ぎ!」と私が引き戻すことも(笑)

昨日はおかげさまで定員を超える方々が
ご参加くださいました。

最初にセンターの職員さんから施設についてのお話を聞いて
次が私の担当。


犬の介護についてお話をしてから、
亀たちの話も。

お配りした資料とお話で介護を知っていただきました。
 
協力: ロビンくん、元気くん、リコシェちゃん、リタちゃん、パンナちゃん、小梅ちゃん

まだまだ知られていない犬の介護を知っていただき、
やんちゃで可愛らしい子犬や子猫も
いつかは おじいちゃん、おばあちゃんになり
介護が必要になることもあることを
いっしょに知っていただきました。


保護センターには様々な種類の動物が保護されていますが
最近は亀がとても多いそうです。
(特にミドリガメ/ミシシッピーアカミミガメ)
毎日のように亀が数匹収容されいるそうです。
小さくてかわいいミドリガメは大人になると黒い甲羅に。
そして30~40センチになることも。
飼いきれなくなって河川に離してしまう人が。
また、繁殖力、生命力が強く 増えていっているのです。


今では神奈川県の犬や猫たちは
保護センターに収容されても
センターとボランティア団体さんが
新たな家庭を見つける努力を惜しまずされています。

昨日は職員さんが、保護センターに飼育放棄された犬や猫たちのことを
「今日からうちのコになるので・・・」 と
うちのコ」と表現されていました。

保護センターの方々に名前をつけてもらい
ワクチンなどの適切にしてもらい
うちのコ」となるわけです。

猫ちゃんがたくさん保護されていましたが
ひとつひとつのケージに名前が書かれ、性格が書かれ
職員さん同士で状況が分かるようなメモも書かれ
うちのコとして大切にされているんだな~」と感じました。
築、約50年。
限られた施設スペースと限られた職員さんで
できる最大限の温かいお世話をしているんだな、と感じました。
狭くても、設備が豪華でなくても
温かな気持ちというのは分かるものです。
動物たちの表情からも、それは分かります。


かつては、多くの犬や猫がここで
安楽死という末路を迎えていました。
(現在はありません)
その安楽死で使われていた施設も見学しました。
私は、とても泣き虫です。
本当にいけないことですが
私は、こういう現実から目を背けてきました。
つらいから、悲しいから、自分では 大きく変えることができないから。
そんな風に都合よく考えて
知っていはいるけれども直視してきませんでした。
直視できない、と
直視してきませんでした。

だからこそ、Tumuguの方々、保護団体さんやあずかりボランティアさん、
センターの職員さんには頭が下がる想いです。

ただ、今回このような機会をいただき
安楽死施設を、目の前で見てお話を聞いてきました。

涙が出るのをぐっとこらえ、
想像してしまうのをぐっとこらえ、
目を背けないで見てきました。
実際に仕事として対応されていた職員さんたちが
いかにつらかったであろうか、ということも
目の当たりにしました。


ここで安楽死した犬や猫たちの遺骨は
すべて裏山の見晴らしの良い慰霊碑に納骨されてきたそうです。

みんなで慰霊碑に向かいました。



職員さんが植えたお花にぐるっと囲まれた慰霊碑です。



悲しい歴史だけれども、
慰霊碑は平和で清々しい空気でいっぱいでした。



台風でなぎ倒された花々も職員さんたちが
一本一本 留めてもらい
きれいになっていました。
きっと職員さんたちの優しさは
ここに眠っている多くの犬や猫たちの癒しになっていると思います。

Tumuguさんが用意してくださったお線香をたむけて
みんなでお祈りしました。



一般の方が自由に登っていけるそうで
お休みの日は、慰霊碑にお参りに来てくださる方々もいらっしゃるそうです。

人と暮らす動物たちの幸せは
人にゆだねられています。
自分が責任をとらなければ
その分の負担が他の人たちへいきます。
そして何より動物たちの心が傷ついたり
悲しい最後を迎えることもあります。

とは言え、人にはどうしようもできない事情も発生します。
病気は予想できません。
ひどい災害も想定できません。
災害で家がなくなった、そんな状況だってあり得ます。
そういう場合は、飼育放棄ではなく
周りや行政に相談していただきたいと思います。


保護センターでは
新たな家庭を探す努力もたくさん行われています。
Tumuguさんも、保護されてるコたちを
新たな家族として迎えることを選択肢のひとつとして考えてほしい、と
最後にお話ししてくださいました。



そうそう!
保護センターには「ふれあい活動」をする動物たちもます。
犬だけではなく亀たちももいました。

ふれあい活動チームの一員、ロシアリクガメちゃん↓
 
 
 

ふれあい活動犬のチワワさんと仲良し?!
 
 
 
神奈川動物保護センター(平塚市)は
新たなセンターがすぐ横の敷地に建設が始められており
来年の春には50年近く歴史を刻んできたこれまでの保護センターが幕を閉じます。
この施設で行なうTumuguさんの「みんなでセンターへ行こう!」は、来月の11/6(火)がラストチャンス!
ぜひ足を運んでみてください。
>>詳細、お申込みは Tumugu Facebookから

私は、今回
目を背けてきたことを見つめて
色々な人の立場を目の当たりして
ちょっと変わることができた気がします。



昨日、Tumuguさんが配布されていた資料の中に
「もちこのこと」という冊子があります。
 
こちらはそのカラー版。

保護センターにいた10才ぐらいのもちこちゃん。

ご縁でTumuguのスタッフさんの家族として迎えられたのですが
 

少しずつ
家族になっていくようすが

温かな写真と 言葉でつづられています。
 
 
実は、Tumuguの代表&副代表さん、
私が3年半前に行なったミニセミナーにご参加くださったのです。
それが、このご縁のはじまりだったのです。


(写真右が代表の愛犬フランちゃんと、中央が副代表の愛犬もちこちゃん)
 
もちこちゃんの写真絵本は、動画でも見ることができます。




追伸:
昨日がんばった三吉と四吉は
今朝 豪華な朝ごはんです♪
三吉 「どれから食べようかしら」