昨日、都内を移動中にびっくりすることが。
JR中野駅から、犬用のカートと乗車してきた50代ぐらいの女性。
カートには、かわいらしいヨークシャテリアのワンちゃんが。
私もカート愛用者なので、
「電車で犬用のカートを使う人も増えて来たんだな~」
と微笑ましい気持ちで眺めました。
しかし、乗車してすぐワンちゃんがキャンキャンとほえ始めました。
カートには、黒いメッシュ素材のカバーがかかっているので、
ワンちゃんからも外側からもよく見えるようになっています。
すると、オーナーさんらしき女性が自分のにぎりこぶしを犬に見せ、
「やめなさい」と。
ワンちゃんは、キャンキャンと大きめのカートの中を
軽く飛び跳ねながら泣き続けます。
すると、にぎったこぶしをカバーの中に入れて、鳴くワンちゃんを殴り始めました。
ワンちゃんは、なおも鳴きながらカートの中を逃げ惑います。
そして次に飼い主さんが、カバーをめくりあげ
ワンちゃんの口の上下を強く押さえて自分の方に引き寄せ
「どの口が鳴いてるの!」と。
私のすぐ隣で起きたこの出来事に、私は驚きであぜんとしてしまいました。
これ以上、ワンちゃんが殴られるのは見ていられないので、どうしようっ!?
と半ばパニックになりながら考えている内に
電車は隣の荻窪駅に到着。
すると、女性は怖い口調で「着きました!着きました!」と
ワンコに向かって言いながら電車を降りていきました。
女性は、周りに迷惑をかけてはいけない、その一心だったのかもしれません。
でも、なぜ殴らなければいけなかったのか?
ワンちゃんのしつけに、たたくことは全く必要ないと思います。
デリケートなワンちゃんや、知らない人や新しい環境が苦手なワンちゃんの場合、
カートで電車に乗る事が怖く感じてしまう事があります。
ただでさえ怖いのに、信頼するオーナーさんから
怒られ、拳で殴られたらどうでしょう?
二度とカートになんか乗りたくなくなってしまいます。
カートは便利です。
でも、ハウスと同じように事前に慣らしたり最初に使った時に
楽しい気持ちにさせてあげることが大切です。
カート=楽しい♪
カートに乗ると、嬉しい事がある♪
そういうイメージをつけてあげると
ワンちゃんも安心して乗っていられるようになります。
●カートを楽しくする工夫
・初めて乗せた時に、「わぁ~、かっこいいね!」などと言ってほめる
・最初はおうちで。短時間から。乗ったらほめる。
少し慣れたらカートに乗った状態でとっておきのおやつ。
・大好きなお散歩にカートを持って行き、短時間乗せてみる。
・電車に乗る時には、コングなどのおやつが入るおもちゃを
カートに入れて乗っている間におやつに夢中にさせる。
・ワンちゃんがいつも使っているタオルを下に敷いて
安心できる匂いを。
・カートにワンちゃんが入っている時に、目が合ったらほめる。
獣医さんの所に行く時だけカートを使う方は、ちょっと注意です。
獣医さんで注射を打たれて痛い経験をしてしまうと
「あの乗り物に乗せられると嫌な事がある」とワンちゃんは記憶してしまいます。
うちのイーナも、1年ぐらい前にカートで電車でデビュー。
伊豆まで行ってきました。
やはり大好きなおやつを持参し、カートの上で良いコにしていたら
おやつをあげてほめていました。
ワンコがカートに乗っていて不安になるのは、
人が周りにたくさんいる時、エレベーターやエスカレーターなどに
乗っている時です。
そういう時、よく人の顔を見てきます。
「ねえ、大丈夫なの?」と。
そいういうタイミングをしっかり逃さないように
「大丈夫だよ。いいこだね。」とほめてあげましょう♪
人前で、ワンコをほめるのは恥ずかしい場合は、ワンコの顔を優しく見て
「いいこだね。がんばっているのは、分かっているよ。」と心の中でほめましょう。
声に出さなくても、ワンコは分かってくれますし、安心します。
昨日電車で見かけたワンちゃんは、とても小さいワンちゃんだったので
スリングやバッグのほうが絶対に落ち着くはず。
道では移動に楽なカートを使い、電車に乗る時だけスリングにしても良いかもしれません♪
スリングならワンちゃんも飼い主さんの体温を感じることができるほど
そばにいられますし、
飼い主さんもなでて落ち着かせてあげられます。
便利な犬用のカート、バギー。
ワンちゃんとの移動に、そして歩きづらくなったシニアワンコのお散歩に
ぜひ楽しく使っていただきたいです♪
(先日おあずかりしていたボーダーコリーのぴーすくんもカートは大好き!)
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