気をつけて | 温故道日誌

温故道日誌

愛知県名古屋市千種区
訪問鍼灸マッサージ院
【温故道】です。
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「目が恐い、気をつけろ」

大好きな祖父の、私への遺言。

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3.13 母方祖父 命日
3.12 母方伯母23回忌
        父方大伯父100回忌

この週末は家族で
愛知に法要に行っていました。


「伯母さんも
   おじいちゃんも
   元気にしてるかなぁ」

今でもよくそう思います。


「他界」って、
今の私には未だ分からないけど

今の私のいる世界とは違うけど
他の世界にいるんでしょう?


伯母の声も、後ろ姿も、笑った顔も
祖父の声も、脈も、お腹や背中も、

私の中では記憶が少しもかすれない。


くたんと昼寝をしている後ろ姿が
姉妹である伯母と実母は
見分けがつかないくらい そっくりで、
よく間違えてしまったこと、

伯母が危篤状態であることを受け止められず
「嫌だ嫌だ」と泣く小学生だった私を
父が「いつかは皆死ぬんだ!
死ぬ時は死ぬんだ!」と
怒鳴りつけてはたいてきたこと、


曲がり角を
時速80kmで直角に曲がる祖父、

遊びに行くたびに
「大きくなったなぁ」
と褒めてくれた祖父の
嬉しそうで少し淋しそうな顔、


子供の頃に働きに出されたんだ
終戦後は中国で沢山仲間を殺されたんだ
と話しながら

最期の最期まで
震える手で小さなノートに
中国語の勉強をしていた祖父、


深夜に呼び出しがかかり、
1時間半かけて母と駆けつけたら

11分後に旅立った祖父、


大好きな祖父を
業務的に扱われたくなくて

看護師さんに頼んで
清拭のほとんどをさせてもらい

体温が残っているところと
体温が無くなっているところの
境目を追いかけたこと、


葬儀屋さんに

「『置いといて』とか
   『そっち持ってく?』とか
     言ってるけど、

   うちのおじいちゃんは
   モノじゃないんだよ?!」

と怒り爆発させてしまったこと、


「今の良い人と一緒になるよ」

と夫との結婚を予言した祖父、


「鍼の時、真剣なんだな。
   目が恐い、気をつけろ」

と忠告してくれた祖父


「おまえは、医者…」

と数学2点で高校辞めた私に
迷言を残してくれた祖父

(^_^;)*・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・*

おじいちゃん、

良い人と結婚したよ。

目はね、娘を産んだら
恐いって言われなくなったよ。

☆*:.。.  .。.:*☆

おじいちゃんの写真に
娘がチィーンとおりんを鳴らして
手を合わす。

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写真は
夫と初めて出会った10年前
一緒に居てくれたカローラさん

結婚後は愛知での往療鍼灸で
ずっと頑張ってくれたカローラさん

走行距離17万キロを超え、
サスペンションもクタクタで
車高が沈みまくり、、、
タイヤと軸の間の何とか(?)っていう部分も
弱ってきているそうで、、、

今回の帰省にあわせて
名残惜しくも
〈ありがとうサヨウナラ〉しました。

他の世界に行っても、
元気でいてね。

もしかしたら
おじいちゃんが運転するかもしれないね。

気をつけてね

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