連続FFコント小説「えふろく」~飛空艇~ #29 | まるごとゴトウまるまる

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(ブラックジャック号。セリスを部屋へいれるセッツァー)

セッツァー:後でゆっくり可愛がってあげるさ。

(付いてきていたロック達を招くセリス)

ロック:立派な女優ぶりだったぜ。

セリス:ひやかさないでよ

エドガー:本当だよ。サインが欲しいくらいだ。

マッシュ:タコですみませんってどういう意味なんだ...?


ロック:でもこれからが本番だぜ。第二幕の始まりだ。セッツァーは?

セリス:来るわ!

(ガチャッ)セッツァー:うわあああああ!!!

ロック:ギャアアアアアア!!!

エドガー:いやロックがそんなに驚くのはおかしいだろ!


セッツァー:き、きさまら!? お、おまえはマリアじゃねえな!!

セリス:ジャーン!大成功ー!

ロック:そんな看板いつの間に作ったんだ?

マッシュ:なんかセリス急に人変わったな?


セリス:お願いセッツァー。私達ベクタに行きたいの。だからあなたの飛空艇が…。

セッツァー:マリアじゃなきゃ用はない。

セリス:待って! あなたの船が世界一と聞いて来たの。

ロック:世界一のギャンブラーともね。

エドガー:私はフィガロの王だ。もし協力してくれたなら褒美はたくさん出すぞ。

マッシュ:体の鍛え方も教えてやるぜ。

セッツァー:来な。

セリス:じゃあ……

セッツァー:カン違いするな。まだ手をかすとは言ってない。


ロック:うわースゲェ部屋。でもこれ1人でやってて楽しいか?

セッツァー:...まあ楽しくはない。
ふ……帝国のおかげで商売もあがったりさ。

セリス:あなただけじゃないわ。たくさんの街や村が帝国によって支配されているのよ

ロック:帝国は魔導の力を悪用し、世界を我がものにしようとしているんだ。

エドガー:私の国も今までは帝国と協力関係にあったのだが、もはやこれまでだ

マッシュ:帝国の言いなりなんてぜったいにごめんだね。

セッツァー:…帝国……か

セリス:帝国を嫌っている点では私達と意見は同じね。だから…

セッツァー:よく見ればあんた。マリアよりも綺麗だな

セリス:え??

ロック:だよなー俺もそう思う。

セッツァー:決めた! あんたが……セリスが俺の女になる。だったら手をかそう。それが条件だ

ロック:待て! そんな勝手なこと!

セリス:わかったわ。

ロック:えーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

セッツァー:よし! 決まりだ!

セリス:でも条件があるわ

(エドガーに耳打ちするセリス。笑うエドガー)

セリス:このコインで勝負しましょう。もし表が出たら私達に協力する。裏が出たらあなたの女になるわ。いいでしょ? ね、ギャンブラーさん?

セッツァー:ほほう、いいだろう。うけてたとう。

ロック:いいのか? セリス…もしヤツの女なんかになったら…
やめたほうがいいと思うなあこいつロクなやつじゃないと思うぜ
女性をさらうなんてひどいし若そうなのに白髪だし顔になんか傷あるし目つき悪くて人相がわる

セリス:うるさい!!いいから見ていなさい!!

マッシュ:お、セリスが戻った。


セリス:いいわね?

(コインを投げるセリス)

(めちゃくちゃ祈るロック)

...

セリス:私の勝ちね。約束通り手をかしてもらうわ

セッツァー:貴重な品だな、これは。両表のコインなんて初めて見たぜ。

マッシュ:そのコインは…!? 兄貴!
兄貴...好きーーー今日夜プロテインで乾杯しような!

エドガー:1回くらい酒飲めよ。


セリス:いかさまもギャンブルのうちよね? ギャンブラーさん

ロック:えっなんか知らなかったの俺だけ?

セッツァー:はっ! こんなせこい手を使うとはな…見上げたもんだぜ。ますます気に入った!! いいだろう、
手を貸してやる。帝国相手に死のギャンブルなんて久々にワクワクするぜ。
俺の命そっくりチップにしてお前らに賭けるぜ!



ロック:こんなオンボロの船がよく飛べるなあ…落ちないのか?

セッツァー:落ちる時は落ちるもんだ…人生とは運命を切り開く賭けの連続…

ロック:このデカイ船で帝国上空を飛ぶのは目立ちすぎる。やつらに気付かれないよう少し離れた場所に降りよう

セッツァー:そうしよう。俺は飛空艇に残っていつでも飛び立てるようにしておく

エドガー:とはいえ到着にはもう少し掛かりそうだ。ブラックジャックでもしてようぜ。

マッシュ:俺こういう遊びしてこなかったから分かんないんだよねぇー。教えてくれよ。

エドガー:ブラックジャックは手札のカードの合計を21に近づけるゲームだ。

マッシュ:ふむふむ。22だな?

エドガー:違う

セリス:20よね?

エドガー:違う間だ。えっセリスも知らないのか?

セリス:帝国では遊びということは1度もしたことがない。

ロック:ヤベエ俺泣きそう。

エドガー:そして10から13までのカードは10点。

マッシュ:えっなんでなんでなんでなんでなんで13が10なの?

エドガー:なんでかは知らん。そして1は1点か11か選べる。

マッシュ:はあ!?13が10で1が11ってなんだよ!

セリス:エドガーちゃんと分かってるの!?適当に言ってるでしょう!?

エドガー:違うそういうルールなんだ!

マッシュ:じゃあなんで1が11なんだよ!

エドガー:なんでかは知らない!もうやってみよう。
まず私がカードを配るぞ。

...

私のカードだけ2枚目だけ裏にして置く。

マッシュ:はあ?なんで?

エドガー:言われると思ったけどそういうもんなんだ!
裏にしていたカードを開いて21なら私の勝ちだ。そらっ。
1と12だから私の勝ちだ。

マッシュ:はあ!?なんだよ俺なんにもやってねぇよ!ドローフォー!

エドガー:いやなんだそれ!

マッシュ:なんか聞いたことあるの言ってみた!

セリス:スキップ!リバース!

エドガー:それも知らないな!

マッシュ:あーもうやめた!ずっと大人しいけどロック!なんなんだよこのゲーム!

ロック:ん?実は俺も知らねぇんだ。ばあちゃんが教えてくれた花札くらいしかさ。

マッシュ:お?なんだよそれ?それを教えてくれよ。

ロック:あーいいぜ今度な?

エドガー:やめたほうがいいぞ。ブラックジャックが分からないならな。

セリス:私もそれ教えてほしい。ブラックジャックよりつまらないゲームはこの世にないと思うから。

エドガー:私が一発で勝ってしまったばっかりにひどい言われようだな...

マッシュ:こんなゲームを船の名前にするなんてどうかしてるぜ。

エドガー:すまないセッツァー...

セッツァー:おーい着いたぜー。


つづく...


実は僕もルール知らなくてルール読みながら書きました。