再放送。昼の連続コント小説「えふろく」#4、5、6、7 | まるごとゴトウまるまる

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FFとスパガとお笑いを愛するゴリゴリの障害者!不定期で自作のコント、時に漫才の台本を公開しています!過去ネタめっちゃあるから見てみて!
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      砂漠の城フィガロ

城門の兵士:待て。

ロック:オレだよ。ほらずっと付けてるから臭いバンダナ。これはオレくらいだろ?

兵士:確かに臭い。通ってよし!

ロック:ったく顔も覚えてくれよな...


      王の間

フィガロ城へ来たティナを隅々と見る男

男:この娘が...

ティナ:誰? あなたは

男:おっと失礼。初対面のレディに対してする態度ではなかったな

―― 機械文明の旗手、砂漠の城フィガロを有し、帝国との同盟も結んでいる若き王...。エドガー

エドガー:私はフィガロ国王、エドガーだ

ロック:へへ、俺が王様と知り合いだなんてビックリしたかい?

ティナ:うん。イカれた人じゃなかったのね。

ロック:う、結構スゲェこと言うな...
じゃあ、またな (去る)

エドガー:帝国の兵士だってな。心配はいらない。
フィガロはガストラ帝国と同盟国だ。
しばらくゆっくりとしていくといい。
それに私はレディを傷つけるつもりはない

ティナ:なぜ、私によくしてくれるの?  私のこの力が。

エドガー:いや、まず君の美しさが心をとらえたからさ。
第2に君の好きなタイプが気にかかる…

(立ち去ろうとするが立ち止まって)

エドガー:魔導の力の事はその次かな(ウインク)

ティナ:? どうしたの?

(うな垂れて呟くエドガー)

エドガー:私の口説きのテクニックも錆びついたかな?

((去る)

ティナ:そうなのね...普通の女の人なら、その言葉に何かの感情を持つのね。本当になんっっっっっっにも思わなかったけど。

兵士:うわーそんなに強く言わななくても...ドンマイ王様。


ティナ:でも、私は...なんっっっっっっっっにも感じない...


兵士:とりあえず城の中で自由にお過ごしください。

ティナ:この剣、戦うとき役に立つかな。

兵士:あっ城の飾りの剣勝手に取るのやめてもらえますか?

ティナ:あ、ごめんなさい...
この椅子気持ち良さそう。

兵士:あっ王様の椅子座ってトントンするのやめてもらえますか?あなたなら大丈夫だとは思いますが一応。念のため。

ティナ:はい...

子ども:おねーちゃーんあそぼー!

ティナ:...............

兵士:子ども無視するのやめてもらえますか?普通にかわいそうなんで。

ティナ:全然自由じゃない...


(神官長に話し掛けるティナ)

神官長:エドガーにも双子の弟がいました。家族おもいのいい子だったのに

       回想

(エドガーが一人で沈んでいるところに男がやって来る)

男:兄貴、親父突然どうしたんだろ? 後継ぎの話なんてしだして...

エドガー:お前は気づかなかったか? 親父のやせた顔みて

男:?...何の事だい?

(エドガー、その場を去ろうとする)

男:兄貴!

(エドガー何も言わずに去る)

男:涙...?

―― 王族の地位を捨て、自由をこの手にするため城を飛び出したエドガーの双子の弟

神官長:そう...マッシュという名で...
あの子ももう立派な大人になっているはず。国を出たときにはエドガーよりも小さなおとなしい子でしたが、
今はどこでどうしているのかしら

ティナ:一部聞き取れなくてもう1度最初から話してもらえますか?

神官長:...嫌です...

子ども:おねーちゃーんあそぼー!

ティナ:嫌です...


(ティナ、大臣に話しかける)

大臣:弟のマッシュさまは王位継承をめぐるゴタゴタに嫌気がさして城を出ていかれたのです。
何でもどちらが王様になるかをコイン投げで決めたとか…


(ティナ、王の間に戻ってくる)

エドガー:いかがだったかな? 私の城は?

 (近衛兵がやってくる)

兵士:エドガーさま! 帝国の者が来ました

エドガー:ケフカか!

   (フィガロ城前の砂漠)

ケフカ:ふぅ~
ガストラさまの命令とは言え…。
まったくエドガーめ! こんな場所にチンケな城を建てやがって。
偵察に派遣された私の身にもなってみやがれ!
ほれ、クツの砂!

兵士:はっ!

ケフカ:水!

兵士:はっ!(パシャーン!)

ケフカ:あー気持ちいい、ジャナーイ!!誰がかけろと言った!飲みたかっただけだ!
はいオマエクビでーす。クビクビ

兵士:そんなあ...



ケフカ:ファーファファファファ! つまらん!!

兵士:えっ今笑ってたよね?つまらんってなに?(小声)

兵士:分かんない分かんない分かんない分かんない(小声)


フィガロ兵士:ケフカさま。今日はいったい何の...
ケフカ:どけ!

(エドガー、ケフカの兵士に話しかける)

エドガー:3つの国を滅ぼしたようだな。どういうつもりなんだ?

帝国兵士:お前らの知るところではない 

エドガー:同盟国を結んでいる我が国へも攻め込まんという勢いだな

帝国兵士:同盟? ねぼけるな! こんなちっぽけな国が!

(ケフカに話しかける)

エドガー:ガストラ皇帝直属の魔導士ケフカがわざわざ出向くとは?

ケフカ:帝国から一人の娘が逃げ込んだって話を聞いてな

エドガー:魔導の力を持っているという娘のことか...?

ケフカ:お前達には関係のないことだ。それより、ここにいるのか?

エドガー:さあ...。娘は星の数ほどいるけどなあ...

ケフカ:隠しても、何もいいことはないのにねえ…ヒッヒッヒッ…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ

兵士:あーあ出たよ爆笑癖。

ケフカ:待って苦しい...

エドガー:バカなのか...?


ケフカ:ま、せいぜいフィガロが潰されないように祈っているんだな!ファーファファファファ!

兵士:おっ止まった。奇跡だ。

    (城内に戻るエドガー)

ロック:気にくわないヤツらだな

エドガー:ティナは?

(ティナが後ろから姿をあらわす。エドガー、ロックに頼む)

エドガー:例の部屋へ...ティナ、君とずっと話をしていたいが大臣達と今後の作戦をたてなければいけない。
王様のつらいところさ。失礼するよ

ロック:俺についてきな

     (到着する)

ロック:窮屈な思いをさせてすまない。俺は...

ティナ:ロックでしょ?
エドガーさんから聞きました。ドロボウなんでしょ?

ロック:トレジャーハンターだよドロボウとトレジャーハンターはカブトムシとあのー...クワガタくらい違うチッ全然出て来ない。

ティナ:そう、全然違うわね。

ロック:うおー行けた...

エドガーは表向きは帝国と同盟を結んでいるが裏では反帝国組織リターナーと手を組みたがっている。
俺はそのパイプ役として動いている。
君がナルシェで会った老人もリターナーの仲間だ

ティナ:帝国...私は帝国の兵士...

ロック:...だった。帝国に操られていたウソの姿。でも今は違う

ティナ:よく...わからない。どうしていいか。頭が...痛いわ

ロック:これからは自分の意志を持てって事さ。今はあまり深く考えない事。道はいずれ見えてくるから

ティナ:自分の意志...わたしは...頭痛薬がほしい...

ロック:...まあそれも自分の意志だよな。俺城の中見てくるよ。

ティナ:盗むの?

ロック:トレジャーハント!!



  (ケフカが去った後の夜)


(エドガー、ふいに起き上がる)

エドガー:...? もしや?!

(城外へと急ぐ、城の所々は燃え、兵士達が取り乱していた。)

エドガー:何事だ!?

兵士:帝国が!ケフカが!!王様今までありがとうございました。私幸せでした。

エドガー:終わったように言うんじゃない!
ケフカ!何をする!?

ケフカ:娘をだせ!

エドガー:いないと言っているだろう!

ケフカ:なら、ここでみんな焼け死ぬんだな。ヒッヒッヒッ!

兵士:僕ティナさんを連れて来ます!!

エドガー:馬鹿なことを言うな!
あれの用意を...

兵士:はっ!

ケフカ:決心はついたかね?

エドガー:そろそろいいか...

(走ってきたチョコボに飛び乗るエドガー)

ケフカ:おや、王様は一人でお逃げになるようですよ
こりゃあユカイ! ヒッヒッヒッ!

エドガー:乗れ!

ティナ:ここでなにするの?

ロック:チョコボが走ってくるから飛び乗るんだ。

ティナ:チョコボ?

ロック:カワイイんだぜ。黄色くてフワフワでクエーって鳴いて足速いんだ。

エドガー:おい早くしろ!乗って来ないからチョコボがその辺行ったり来たりしてるぞ!

ロック:乗ってる間はモンスターも襲って来ないんだ。

エドガー:早くしろと言われて続けるな!!

ロック:よし行くぞ!
(飛び乗る)

エドガー:いいぞ! しずめろ!

   (ゴォォォォー!) 

   (砂のなかへと潜るフィガロ城)

大臣:さあ! 黄金の大海原のダイブするフィガロの勇姿! とくと見せてやるわ!!

(ケフカ驚きながらも兵士にエドガー達の後を追わせる)

ケフカ:行け!殺せ!

兵士:魔導ビーム!

ケフカ:イターイ!!私をじゃないあいつらを!行け!!

ティナ:来ないで!ファイア!


   (驚くエドガー)

ロック:どうしたんだよ、エドガー。突然驚いたりして?

エドガー:今まままま、ののののの見たよな? なっ?

ロック:ああ、あの子にはすごい能力があるみたいなんだ...

エドガー:何がすごい能力だよ! 魔法だよ! ま ほ う !!

ロック:まままままままほう! あれが魔法!?

(ロック エドガー ひそひそ ひそひそ ひそひそ ひそひそ)

(なんとなくすまなそうなティナ)

エドガー:ティナって、いったよね。今のって、な、なんなのかなあ?

ティナ:...ごめんなさい、私......

ロック:いいんだ、あやまるのはこっちの方だ、あんなに驚いたりして...

エドガー:ほんと、ほんと!
魔法なんて初めて見たんで、つい、驚いてしまった。
でも...君はいったい...?

ティナ: ...

ロック:いいじゃないか、エドガー。ティナは魔法が使える。俺達は使えない。
それだけの事さ。
そして、ティナの魔法は今、必要なんだ!

ティナ:ありがとう! ロック。ありがとう! エドガー

2人:  でれーーーーっ

エドガー:待たせたね。くらえオートボウガン!

ティナ:ファイア!

ロック:シンプルにナイフで刺す!よっしゃ倒したああ!!

兵士:結構待ってやったのに...あんまりだ...


つづく...