2022/07/13 卓上四季の書き写し | 汚事記

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汚い事が記されます。

今週の初め、「卓上四季ノート」だったか、そんな名前の帳面を貰った。

『卓上四季』というのは、北海道新聞の朝刊1面に掲載のコラム欄の名称。

ノートは写経のように、コラムの文章を書き写すためのもので、専用の升目が印刷されていて、新聞から切り抜いた『卓上四季』を貼るスペースまで用意されていた。貼った切抜きを見ながら写す様が、想定されたらしい。偶数頁と奇数頁の見開きで1日分が割り当てられている。左上の空いた部分には、天気や気になった記事、調べた言葉をメモしておく欄が用意されている。1文字の升目は大きく、老人や子供でも無理なく書けるよう、配慮されたらしかった。

今朝は出勤時コンビニに寄って朝刊を買って、職場で一通り目を通してからコラム欄を切り抜き、帳面の指定の場所に糊で貼り付けた。職場にある糊は、ヤマトの、飴色をして円錐形の容器に入った、橙色のキャップのやつで、いつも抑えの時に容器の尻で擦って均す癖があった。今朝もうっかりやったら、少し破れてみっともなくなったのは残念だった。

とにかく気分一新、お気に入りのよく出るボールペンで一字一字丁寧に写し始めたが、すぐに間違えてしまった。斜線をふたつ引き、横に書き直す。升目が大きいものだから、綺麗に書こうとすると、なかなか骨だった、ボールペンのインクの減りも気になる。書いていると、字がだらしなくなってくる、気付いてなおす。しばらくするとまただらしない、またなおす、全体的に見るとずいぶんムラになっており、これは割かし性格的な何かが出るなと思った。終わった時にがっかりしないような出来にしたいと考える。俯瞰してみると、字が読みづらい箇所がある。ひらがなの「は」だとか「い」、「に」などがいい加減でひねくれて見える。これはおそらく、「とめ・はね」がなっとらんからだろうと結論づけて撥ねに気を付けて書くようにしたら、だいぶん良くなった気がした。

書き終えるまでに15分くらい掛かった。まあまあ、普通に書けた。

明日以降の反省点としては、下向き三角「▼」前に句読点の「。」を書かないことが第一だ。文の最後だからと、確認しないで「。」を書いてしまう。コラムだから、文字数節約の為か、改行代わりの「▼」の前には「。」が置かれないのだった。

気になったのは、三点リーダーである「…」が1字分しか無いこと。三点リーダーは二つ以上(「……」)という認識があるので、昨今の作法知らずなSNSでの書き込みを思い出して嫌だったが、これも文字数節約のためだろうから、仕方がない。

コラムの内容は気象の話で、異常気象の認識に関する話題だった。なんだったか、接続だったかの表現で気になる箇所があったような。

「ん? これは正しいのか?」

と考えたとこがあったな。なんつったかな。

朝刊は家でもとっているけど、帳面に指定の通り切抜いて貼りたいので毎朝、出がけに買うことにした。1面を切り抜いたりしたら間違いなく理由訊かれるし。帳面の書き写しが家族にバレたら恥ずかしいからな、仕方がないんだ。