息子の卒業式でした。いよいよ本当に親業卒業です。 | アラカンおかんの「思い立ったが吉日」

アラカンおかんの「思い立ったが吉日」

年齢も、性別も、容姿も言い訳になんかしない。

笑って、泣いて、感動して

「思い立ったが吉日」

生きてるって素晴らしい!

3人きょうだいの末っ子、息子の大学の卒業式でした。卒業式ではなく「学位授与式」って言うんですね。



 

長女の時も次女の時も参加しており、今回も当然ながら行って参りました。

 

息子の学校はデジタルハリウッド大学と言って、4年制の教育機関でありながら株式会社の体系をとっているとてもユニークな大学です。「教授」と呼ばれる職業の人はおらず、先生達はほぼどこかの会社の社長さんや企業家を兼任されています。入学前からそこは魅力的なポイントでした。

 

思えば私が大学受験をした頃は、「大学ってなんで行くのか」なんて真面目に考えた事すらなかった学生でした。将来自分が何になりたいのかさえ漠然としており、その道を探るため大学に行く。と言えば聞こえはいいですが、大学入ってから考えればよくない~?みたいな考えでした。周りもそういう人が多かったと思います。もっと言うなら、社会に出る前の4年間の夏休み。なんて言葉も聞かれるほどでした。

 

しかし我が息子、高校3年の進路を決める時期になかなか行動を起こさないなと思っていたら、「やりたい事が決まってないのに大学に行く意味はない」とキッパリ言いまして、大学受験をせず己と向き合う時間に突入する事になったのです。

 

そして「自分の時間」を堪能した1年後に大学進学を決める訳です。1年間たっぷりの時間の中で彼が考えた事、その中身は詳しく聞いてませんが、彼の人生の中で大切な時間だったと言われただけで私は嬉しく思います。

 

さて、4年前の事。大学進学を決めた彼ですが、一般的な受験勉強を回避しました。いわゆる基礎学問と言われるものは、義務教育と高校でしっかりやっていたのを知ってたので、改めて受験のためにやらんでも良いと私も思いました。ここから自分が選ぶ大学は学びたい事が学べる場所であれば良いと。だから自分の持ちうる力とプレゼン力で試験を突破した彼を、私は誇らしく思っていました。ただ、高校が国立の技術学校卒だったため、大学の面接官の方が、「親御さんはここで良いって言ってるの?」と聞いたとか。そうなんですね。偏差値で物事を測るのであれば、あらあらあらとなったのかもしれません。

 

4年の学生生活を終えて、本人なりに楽しくやってきたんじゃないかと思います。コロナ禍でなければ、もっと経験してほしい事は沢山ありました。でもコロナ禍だった事でリモートで済むと言う気やすさに助けられたところもあったのかなって思います。

 

私もかなり楽しませてもらいました。いい学校だったなぁと思います。話を聞くだけでも楽しい授業も多く、同級生達の溢れる才能にも随分感銘を受けました。

 

そして最後に今回の学位授与式で、改めて感動した事があります。ALSの闘病中にも関わらず、杉山知之学長に登壇いただけた事。卒業生に向けて、「君たちは今日から自由です」と結んだ告辞には、学生達が大学生活で得た知識や経験で、何者にもなれる自由を得たんだ。さぁ羽ばたきなさい。と言う温かいメッセージが集約されていました。

 

これで3人の子供がみんな学生から社会人へと羽ばたいていく事になります。

親にとって子供はいつまでも子供です。いつまでも可愛いし、つい心配して手をかけたくなる。

でもぼちぼちと親行も卒業ですね。