悪は存在しない | 3代目大村屋

3代目大村屋

映画・ダンス・旅行を中心に、日々感じた事を…

監督:濱口竜介
出演:大美賀均 西川玲


 自然豊かな高原にある長野県水挽町は、東京からも近く、近年移住者が増加傾向にあり、ごく緩やかに発展している。巧は娘の花と共に慎ましい生活を送っているが、ある時、町にグランピング場の設営計画が持ち上がる。コロナ禍で経営難に陥った芸能事務所が、政府からの補助金を得て計画したものだった。その計画で町の水源に汚水を流そうとしていることが判り、町内に動揺が広がり、巧たちの静かな生活にも思わぬ余波が及ぶ。ベネチア国際映画祭では銀獅子賞(審査員大賞)を受賞したほか、国際批評家連盟賞、映画企業特別賞、人・職場・環境賞の3つの独立賞も受賞した。

 

 グランピング場計画で集落に波風が立つのかと思ったらそうでもなかった。計画している会社の現場担当者は、意外と地元民の意見にも耳を傾ける人たちで、主人公の男性とは和やかに話す。最後、事件が起きるけど、それがよく分からなかった。事件の真相、事件か事故か、誰が関係しているのかも分からなかったし、映画の中で最後にもってきて、未解決で終わるのも意味が分からなかった。海外でたくさん受賞してるらしいけど、私には難しかった。

☆☆☆(T)