監督:ケリー・ライカート
出演:ジョン・マガロ オリオン・リー
ジョナサン・レイモンドの小説「The Half-Life」を映画化。西部開拓時代のアメリカで成功を夢みる2人の男の友情を、アメリカの原風景を切り取った美しい映像で描いたヒューマンドラマ。アメリカンドリームを求めてオレゴン州の未開の地へ移住した料理人クッキーと中国人移民キング・ルーは意気投合し、ある大胆な計画を思いつく。この地に初めてやってきた“富の象徴”である牛から乳を盗み、ドーナツをつくって一獲千金を狙うというビジネスだった。
心優しいクッキーとちゃっかり者のキング・ルー。牛の乳を盗んで作ったドーナツが受けて、儲かるようになるけど、そりゃあいつかはバレちゃうよね。元々金儲けのために協力していた2人だったけど、その後一緒に逃げるなんて、ちゃんと友情があったんだなーとしみじみしてしまった。それだけなんだけど、なんか清々しい気持ちになれた。最後はあの姿勢のまま、亡くなってしまったってことだよね。殺されたのか凍死したのかは分からないけど。
☆☆☆(T)